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飲食店の原価率の計算方法|棚卸・レシピ・販売数を分けて確認

棚卸から求める月の実際原価率と、レシピ・販売数から求める理論原価率を比較。食材費を引いた残額、税基準、廃棄の扱いを架空例で確認します。

著者 KitchenCost
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更新 2026年9月17日
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目次

原価率は、売上のうち原価が占める割合です。ただし、1品のレシピ原価と、棚卸から求める月の実際原価は別の数字です。最初に期間、商品、費用、税の基準をそろえましょう。

以下はすべて架空の計算例です。相場や業界の推奨値ではありません。金額は同じ税抜基準で計算します。

何を含む原価率かを決める

見たいもの分子分母
1品の食材原価率レシピ1品の食材費その商品の販売価格
月の実際食材原価率棚卸と仕入れから求める使用食材原価同じ期間の売上
理論加重食材原価率各レシピの原価 × 販売数の合計対応する販売分の売上

容器、配送、決済手数料まで含む場合は、食材だけの率と名前を分けて表示します。会計上の売上原価に何が入るかも、自店の処理に合わせて確認してください。

棚卸から月の実際原価率を計算する

期首の食材在庫10万円、仕入れ35万円、期末在庫8万円、売上100万円の例です。

実際食材原価 = 100,000 + 350,000 - 80,000 = 370,000円
実際食材原価率 = 370,000 ÷ 1,000,000 × 100 = 37.0%

仕入れ35万円だけで割ると35.0%になりますが、この月は在庫を2万円分取り崩しています。在庫数量と評価単価、仕入れを計上した期間をそろえてください。

この集計に廃棄分がすでに含まれていれば、同じ廃棄を追加のロス率としてもう一度足しません。

レシピと販売数から理論原価を求める

同じ月に次の3商品だけを販売した架空店を考えます。

商品販売価格1品の食材原価販売数売上理論食材原価
A1,000円300円600600,000円180,000円
B800円320円400320,000円128,000円
C400円80円20080,000円16,000円
合計1,000,000円324,000円

理論加重原価率は 324,000 ÷ 1,000,000 × 100 = 32.4% です。各商品の率30%・40%・20%の単純平均30%とは一致しません。店全体では販売数と売上構成を反映します。

実際原価37万円との差は46,000円です。ただし、この差をそのまま廃棄や回収できる損失と呼べません。まず次を照合します。

  1. 棚卸数量と単価
  2. 仕入れ・売上の計上期間
  3. レシピ単価と実際の使用量
  4. 値引き、サービス、まかない、廃棄の記録

この例は全商品の売上が月商と一致しています。売れ筋の一部だけを入力した場合は、店全体との差異を出さず、商品単位の原価確認として使ってください。

率だけでなく残る金額を見る

仮の商品売価食材費食材原価率食材費を引いた残額
商品X800円200円25%600円
商品Y1,500円600円40%900円

商品Yは率が高くても、1品から残る金額は大きい例です。ただし販売数や作業時間が違えば、店全体への寄与も変わります。どちらも残額から人件費・家賃などを引く必要があります。

月の実際食材原価37万円、売上100万円なら、食材費を引いた残額は63万円です。食材以外の費用が58万円なら差額は5万円、68万円なら5万円不足します。食材原価率が同じでも費用によって結果が変わります。

業態平均は目標値にしない

比較用の会計統計は業態別の原価率比較にまとめています。統計と自店で費用範囲が同じかを確認し、平均に近いことだけで採算を判断しないでください。

食材費と人件費を足したFLコストを見る場合も、家賃、光熱費、手数料などは別に必要です。「60%以下なら安全」という一律の基準にはしません。プライムコストの計算方法も費用範囲をそろえて使います。

数字を更新する手順

月末には棚卸と売上を締め、仕入価格やレシピが変わったときは該当商品の原価を見直します。どの単価を、いつ変更したかを残すと差異を確認しやすくなります。

まず無料のレシピ原価計算機で1品を確認できます。日々の材料・レシピを管理する場合は、KitchenCostに購入価格・容量と使用量を登録し、自分で決めた販売価格と比較します。ダウンロード案内で対応ストアを確認してください。月次の棚卸や固定費は別に集計します。

今すぐやること

  • 原価と売上の費用範囲・税基準をそろえる
  • 月初と月末の在庫を確認する
  • レシピ単価と販売数を更新する
  • 実際と理論の差を、原因を決めつけずに照合する

関連ガイド

よくある質問

飲食店の原価率は30%なら適正ですか?

30%だけでは判断できません。売価、販売数、人件費、家賃などが違うためです。自店の費用範囲をそろえ、食材費を引いた残額で他の費用を賄えるか確認します。

月の実際原価率はどう計算しますか?

期首食材棚卸高に期間内の仕入高を足し、期末食材棚卸高を引いた額を、同じ期間・税基準の売上高で割ります。仕入額だけを売上で割ると、在庫の増減を落としてしまいます。

原価率は税込と税抜のどちらで計算しますか?

原価と売上を同じ基準にそろえます。この記事の例は税抜です。異なる税率や会計処理がある場合は、自店で使う基準を確認し、税込売上と税抜原価をそのまま割らないでください。

実際原価とレシピ原価の差は廃棄ですか?

差だけで廃棄とは判断できません。棚卸、仕入れの期間、単価、使用量、値引き、まかないなどを確認します。理論側が一部の商品だけなら、店全体の実際原価と差し引きしません。

今すぐ原価を計算してみましょう

材料の仕入価格と使用量からレシピ原価を計算し、自分で決めた販売価格で粗利率を確認できます。