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値入率とは?原価率・粗利率との違いと計算式、何%ならよいか

値入率とは?原価率・粗利率との違いと計算式、何%ならよいかの要点を整理。原価・ロス・人件費・手数料を計算式とチェックリストで確認し、価格判断に使えます。

更新 2026年5月10日
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目次

値入率とは、売価のうち粗利が何%残るかを見る数字です。

先に式だけ出すと、これです。

値入率 = (売価 - 原価) ÷ 売価 × 100

たとえば売価 1,200円、原価 480円なら、粗利は 720円。値入率は 720 ÷ 1,200 = 60% です。

つまりこの商品は、原価率40%、値入率60% です。

売価100%の中で原価率40%と値入率60%が足して100%になる関係

値入率・原価率・粗利率の違い

最初に言葉をそろえます。ここがズレると、価格決めもズレます。

指標計算式何を見る数字か
原価率原価 ÷ 売価 × 100売価のうち原価が何%か
値入率(売価 - 原価) ÷ 売価 × 100売価のうち粗利が何%か
粗利率(売価 - 原価) ÷ 売価 × 100この記事では値入率と同じ意味

覚える関係はひとつです。

原価率 + 値入率 = 100%

原価率が 35% なら、値入率は 65%。原価率が 42% なら、値入率は 58% です。

すぐ分かる計算例

前提:

  • 原価:480円
  • 売価:1,200円
粗利額 = 1,200 - 480 = 720円
原価率 = 480 ÷ 1,200 × 100 = 40%
値入率 = 720 ÷ 1,200 × 100 = 60%

このように、値入率は「いくら上乗せしたか」ではなく、売価の中でいくら残ったかを見ます。

値入率は何%ならよいか

飲食店の値入率に、全店共通の正解はありません。

ただし、食材原価だけを見るなら次のように考えると整理しやすいです。

目標原価率対応する値入率見方
30%70%食材原価をかなり抑えたい
35%65%小規模店の価格検討でよく使う起点
40%60%高原価メニュー。客単価や回転で補う必要あり
45%55%看板商品や集客商品なら理由が必要

注意点があります。

ここで言う値入率は、食材原価だけを見た粗利です。実際の利益には、人件費、家賃、光熱費、包材、決済手数料、外送手数料がまだ残っています。

だから「値入率60%だから安心」ではありません。高原価メニューなら、客単価、回転率、セット販売、廃棄率まで一緒に見ます。

よくあるミス:60%上乗せを値入率60%だと思う

一番多いミスは、原価に何%かを足す計算を、値入率だと思ってしまうことです。

たとえば原価 500円に 60% 上乗せすると:

売価 = 500 × 1.6 = 800円
粗利 = 800 - 500 = 300円
値入率 = 300 ÷ 800 × 100 = 37.5%

値入率60%にはなりません。

原価500円に60%上乗せすると売価800円で値入率37.5%、値入率60%を狙うなら売価1,250円になる

値入率60%を狙うなら、原価を「原価として残したい割合」で割ります。

必要売価 = 原価 ÷ (1 - 目標値入率)

原価 500円、目標値入率 60% なら:

必要売価 = 500 ÷ (1 - 0.60)
         = 500 ÷ 0.40
         = 1,250円

この差は大きいです。売価 800円で出してしまうと、思っていたより粗利がかなり少なくなります。

価格決めで使うなら逆算する

価格を決めるときは、原価に足すより、目標率から逆算するほうが安全です。

例:

  • 原価:430円
  • 目標値入率:65%
必要売価 = 430 ÷ (1 - 0.65)
         = 430 ÷ 0.35
         = 1,228.6円

現場では 1,230円1,250円1,280円 のように、メニュー表で扱いやすい価格に丸めます。

丸めた後は、もう一度原価率と値入率を見ます。

売価1,250円なら
原価率 = 430 ÷ 1,250 = 34.4%
値入率 = 65.6%

原価率と値入率、どちらを見るべきか

どちらか一方だけで十分、とは考えないほうがいいです。

  • 仕入れやレシピ確認では、原価率を見る
  • 価格決めでは、値入率を見る
  • 値上げ判断では、粗利額も見る

たとえば値入率が高くても、販売数が少なければ利益は増えません。逆に原価率が少し高くても、客単価や回転が強ければ成立する場合があります。

まずは主力3商品だけで十分です。全部のメニューを一気に見るより、売上上位から直したほうが早く効きます。

今週のチェックリスト

  • 原価率の式を店内で統一した
  • 値入率と粗利率を同じ式で扱うか決めた
  • 主力3商品の原価率と値入率を出した
  • 「上乗せ率」と「値入率」を混同していないか確認した
  • 目標値入率から必要売価を逆算した

KitchenCost で見るなら

KitchenCost では、レシピの原価を入れておけば、売価を変えたときの原価率をすぐ確認できます。

値入率を直接見る場合も、考え方は同じです。

値入率 = 100% - 原価率

原価率が予定より高い商品だけを先に見直せば、価格改定や配合変更の優先順位を決めやすくなります。

KitchenCost(無料ではじめる)https://kitchencost.app/ja/

関連ガイド

参考データ

よくある質問

値入率とは何ですか?

値入率は、売価のうち粗利が何%残るかを見る割合です。計算式は 値入率 = (売価 - 原価) ÷ 売価 × 100 です。

値入率と原価率は何が違いますか?

原価率は売価のうち原価が占める割合、値入率は売価のうち粗利が占める割合です。原価率40%なら、値入率は60%です。

値入率と粗利率は同じですか?

この記事では同じ式で扱います。現場でも同じ意味で使われることが多いですが、社内資料では式を先に統一するのが安全です。

値入率は何%ならよいですか?

一律の正解はありません。食材原価率を30-35%にしたいメニューなら、値入率は65-70%が目安になります。ただし人件費、家賃、包材、手数料も別に見ます。

原価に60%上乗せすると値入率60%ですか?

違います。原価500円に60%上乗せすると売価800円、粗利300円なので値入率は37.5%です。値入率60%にしたいなら、原価を0.4で割って売価を逆算します。

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