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出前館お店価格で利益は残る?同額販売の採算計算

出前館のお店価格で店頭同額にする前に、包材・追加工数・配達関連費を入れた1注文粗利を計算。残す商品、セット化する商品、やめる商品を分けます。

公開 2026年2月14日
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更新 2026年5月11日
出前館お店価格デリバリー原価計算価格設定日本
目次

出前館のお店価格で店頭と同額にするなら、最初に見る数字は1注文粗利です。食材費だけでなく、包材、追加オペ工数、決済・配達関連コスト、プロモ負担を入れても残る商品だけを同額販売の候補にします。

店頭と同じ価格に見せるほど、利用者の納得感は上がります。ただし店側では、店頭では黒字の商品がデリバリーでは薄利になることがあります。

このページでは、出前館のお店価格を前提に、飲食店が見るべき採算ラインを1注文単位で整理します。

まず確認する数字

  • 対象: 出前館のお店価格で店頭同額を検討している飲食店
  • 問題: 注文数は増えても、包材・追加工数・配達関連費で利益が残らない
  • 計算式: 必要売価 = デリバリー変動費 ÷ (1 - 目標利益率)
  • 例: 変動費845円、目標利益率12%なら必要売価は960円
  • 今日やること: 上位5商品だけ、店頭注文と配達注文の1注文粗利を横並びにする

店頭同額のまま追加コストが重なると粗利が薄くなる構造

採算を見る順番

順番見る数字判断
1デリバリー変動費食材、包材、決済、配達関連、プロモ負担を合算
2必要売価目標利益率から逆算
3注文利益実際の注文で残る金額を確認
4商品構成単品、セット、最低注文を調整

お店価格は、利用者にとっては「店頭と同じで安心」という文脈です。店側にとっては、同じ価格で売れる商品と、同じ価格では守れない商品を分ける作業です。

計算はこの2式で十分

デリバリー変動費 = 食材 + 包材 + 追加オペ工数 + 決済コスト + 配達関連 + プロモ負担

必要売価 = デリバリー変動費 ÷ (1 - 目標利益率)

店頭原価だけを見ていると、包材と注文ごとの追加工数が抜けます。ここが抜けると、「売れているのに月末に残らない」状態になりやすいです。

変動費845円、目標利益率12%から必要売価960円を逆算する例

実例: 唐揚げ弁当を店頭同額で残せるか

前提は説明用の例です。実際には自店の仕入れ単価、容器単価、チャネル別条件で置き換えてください。

項目1食あたり
食材410円
包材95円
追加オペ工数60円
決済コスト20円
配達関連220円
プロモ負担40円
デリバリー変動費845円

目標利益率を12%に置くと、必要売価は次の通りです。

必要売価 = 845 ÷ (1 - 0.12) = 960円

店頭価格が980円なら、紙の上では成立します。ただし、天候、作り直し、返金、食材高騰が重なるとすぐ薄くなります。実務では、成立ラインぴったりの商品を「安全」とは見ません。

価格を動かせない時は構成を動かす

1. 単品は入口、利益はセットで作る

価格感度が高い看板商品は、無理に上げるとクリックも注文も落ちやすいです。副菜、ドリンク、大盛り、トッピングを組み合わせて、注文単価を上げる方が現場では動かしやすいです。

2. 包材をデザインではなく注文利益で選ぶ

容器が1個20円違うだけでも、1日200食なら月12万円前後の差になります。高級感だけで選ぶのではなく、漏れ、温度、クレーム率、原価を同じ表で見ます。

3. 最低注文で低単価赤字を止める

低単価注文は、包材と固定的な手間の比率が重くなります。単品注文を完全に切るのではなく、セット推奨や最低注文の設計で、赤字になりやすい注文帯を減らします。

週次で見る運用表

商品注文利益判断次の打ち手
看板弁当余裕あり残す露出維持
低単価丼薄いセット化サイド追加を標準導線に
揚げ物単品返金多い説明修正写真、提供時間、包装を見直し
高原価主菜変動大条件付き販売時間、在庫、価格を分ける

KitchenCostでは、同じ商品でも店頭、テイクアウト、デリバリーで原価項目を分けて見るのが安全です。手数料率だけではなく、注文ごとの変動費と残る金額を並べると、残す商品と直す商品が見えます。

まとめ

出前館のお店価格は、単純な値下げ施策として見ると危険です。飲食店側では、店頭同額にできる商品を選び、薄い商品はセットや構成で守る必要があります。

見る順番は、デリバリー変動費、必要売価、注文利益、商品構成。
この順番を守るだけで、「注文は増えたのに残らない」状態をかなり早く見つけられます。

参考

関連ガイド:

よくある質問

お店価格で店頭と同額にすると利益は残りますか?

商品によります。食材費だけでなく包材、決済、配達関連、プロモ負担、返金リスクを入れても注文利益が残る商品は継続できます。薄い商品はセット化や構成変更が必要です。

まず何を計算すべきですか?

デリバリー変動費と必要売価です。店頭原価をそのまま使わず、配達用の追加コストを別枠で入れます。

価格を変えられない商品はどうしますか?

単品価格を守る代わりに、セット、最低注文、付け合わせ、包材を見直します。価格を動かせない時ほど構成を動かすのが実務的です。

KitchenCostでは何を入力すればいいですか?

商品ごとの食材、包材、注文ごとの追加工数、チャネル別の差し引き額を分けて入力すると、店頭とデリバリーの注文利益を比較できます。

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