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値上げ幅の計算方法:1品あたり何円上げる?早見表つき

値上げ幅の計算方法:1品あたり何円上げる?早見表つきの要点を整理。原価・ロス・人件費・手数料を計算式とチェックリストで確認し、価格判断に使えます。

更新 2026年5月10日
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目次

値上げ幅は、まず1品あたり何円上げる必要があるかで考えます。

「原価が上がったから、なんとなく50円」ではなく、次の2式で十分です。

1品あたり追加コスト = 月のコスト増加額 ÷ 月の販売数
必要改定幅 = 1品あたり追加コスト ÷ (1 - 目標利益率)

たとえば月のコスト増が15万円、月の販売数が5,000食なら、1品あたり追加コストは30円。目標利益率10%も守るなら、必要改定幅は約34円です。

追加原価30円に対して30円だけ値上げすると粗利額は戻っても利益率は下がりやすい

値上げ幅の早見表

目標利益率を10%として見ると、追加コストと必要改定幅はだいたい次のようになります。

1品あたり追加コスト計算必要改定幅実務上の候補
10円10 ÷ 0.911.1円+10円または+20円
20円20 ÷ 0.922.2円+20円または+30円
30円30 ÷ 0.933.3円+30円または+40円
50円50 ÷ 0.955.6円+50円または+60円
80円80 ÷ 0.988.9円+90円または+100円

この表は「必ずこの金額にする」という表ではありません。

大事なのは、上げる前に不足額の目安を出すことです。そこからメニュー表の見え方、客単価、競合価格に合わせて丸めます。

具体例:月15万円のコスト増をどう分けるか

前提:

  • 月のコスト増加:150,000円
  • 対象メニューの月販売数:5,000食
  • 目標利益率:10%
1品あたり追加コスト = 150,000 ÷ 5,000 = 30円
必要改定幅 = 30 ÷ (1 - 0.10)
           = 30 ÷ 0.90
           = 約33円

この場合、最初の候補は +30円+40円 です。

月の追加コスト150,000円を販売数5,000食で割り、目標利益率10%で割り戻すと必要改定幅は約34円になる

30円上げるか、40円上げるか

計算結果が33円だからといって、メニュー表に +33円 と書く必要はありません。

実務では、次のように判断します。

候補向いている場合注意点
+30円客数減を避けたい、低単価メニュー利益率は完全には戻らない可能性
+40円原価増が続きそう、包材や光熱も上がっている客数や注文数の変化を見る
+50円以上高単価メニュー、セット商品、改定頻度を減らしたい告知とメニュー価値の見せ方が必要

迷うなら、主力商品だけ先に +30円 から始めて、2週間後に販売数と粗利額を見る方法が安全です。

一律値上げより、商品を3つに分ける

全部のメニューを同じ金額で上げると、原価増が大きい商品はまだ苦しく、原価増が小さい商品は上げすぎになることがあります。

まずは主力商品を3つに分けます。

分類見る数字対応
A原価増が大きく、販売数も多い先に改定
B原価増は中くらい、販売数も中くらい2段階目で改定
C原価増が小さい、または集客用据え置きも検討

最初に見るのは、売上上位5品で十分です。全部を一気に直すより、効くところから直したほうが早いです。

告知は短く、数字は店内で持つ

値上げ告知は長く書きすぎないほうが読まれます。

店頭やSNSでは、次の3点だけで十分です。

  • 理由:原材料・包材・光熱費の上昇
  • 対象:どの商品を何日から改定するか
  • 姿勢:品質維持のための改定であること

細かい計算表はお客さんに見せるものではなく、店内で迷わないために持つものです。

2週間後に見る数字

値上げは、実施して終わりではありません。

2週間後にこの3つを見ます。

  • 販売数はどれくらい落ちたか
  • 客単価は上がったか
  • 粗利額は増えたか

販売数が少し落ちても、粗利額が増えていれば成功です。逆に客単価だけ上がって粗利額が増えていないなら、値上げ対象や原価の見直しが必要です。

KitchenCost で見るなら

KitchenCost で商品ごとの原価を入れておくと、値上げ幅を決める前の確認が速くなります。

  • 主力商品の現在原価を確認する
  • 仕入れ値が上がった食材だけ更新する
  • 改定後の売価で原価率を確認する
  • A/B/Cの優先順位を決める

値上げは感覚で決めると不安になります。数字にすると、上げる商品と据え置く商品を分けやすくなります。

KitchenCost(無料ではじめる)https://kitchencost.app/ja/

今週やること

  • 主力5品の追加コストを出す
  • 月の販売数で割って1品あたり追加コストにする
  • 必要改定幅を計算する
  • A/B/Cで改定順を決める
  • 告知文を3行で準備する
  • 2週間後の確認日を決める

関連ガイド

よくある質問

値上げ幅はどう計算すればいいですか?

まず月のコスト増を月の販売数で割って、1品あたりの追加コストを出します。利益率も守りたい場合は、追加コストを (1 - 目標利益率) で割り戻します。

原価が30円上がったら30円値上げで足りますか?

粗利額を戻すだけなら近いですが、利益率まで戻したいなら足りないことがあります。目標利益率10%なら、30円 ÷ 0.9 = 約34円が目安です。

一律で全部同じ金額を上げてもいいですか?

一律値上げは簡単ですが、原価増が大きい商品と小さい商品で不公平になります。まず主力商品をA/B/Cに分け、原価増が大きい商品から改定するほうが安全です。

何円単位で上げると受け入れられやすいですか?

客単価によります。低単価メニューは10円、20円、30円単位、高単価メニューは50円、100円単位で検討し、2週間後に販売数と粗利を確認します。

値上げ告知は長く書いた方がいいですか?

長文より、理由・対象・開始日の3点を短く伝えるほうが読まれます。詳しい説明は店頭やSNSで補足すれば十分です。

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