「テイクアウトの容器代、もう本体価格だけでは吸収できない」
この悩み、いま本当に多いです。 感覚で0円のまま続けると、売れているのに残らない状態になりやすいです。
先に結論
- 容器代は
実コストから逆算して決めるのが基本です。 - まずは全商品ではなく、上位5商品だけ計算すれば十分です。
- 2週間のテストで、販売数と粗利を同時に見て微調整すると失敗しにくいです。
2026年に容器代設計が重要な理由
帝国データバンク(2026-01-30公表)では、
2026年の値上げ要因で 包装・資材 由来が 79.8%、
人件費 由来が 66.2% と高水準でした。
飲食店ドットコムの調査でも、 前年より仕入れ総額が上がった店は 90.8%、 11%以上の上昇は 66.7%(回答282)です。
一方で、帝国データバンク(2026-01-13公表)では 飲食店の価格転嫁率は 32.3%(全業種平均 39.4%)。
ここでいう 価格転嫁 は、
上がったコストを販売価格に反映することです。
転嫁しづらいなら、容器代の切り出しが現実的な打ち手になります。
5分でできる計算
まずは1注文あたりの容器関連コストを出します。
容器関連コスト
= 容器 + フタ + 袋 + カトラリー + おしぼり + シール
次に、追加作業の人件費を足します。
追加作業費
= 追加作業時間(分) × 1分あたり人件費
最後に、必要な容器代を出します。
必要容器代 = 容器関連コスト + 追加作業費
例
- 容器関連コスト: 58円
- 追加作業時間: 1.2分
- 1分あたり人件費: 20円
追加作業費 = 1.2 × 20 = 24円
必要容器代 = 58 + 24 = 82円
この例なら、 まずは 80円前後 からテストするのが自然です。
失敗しにくい進め方(2週間)
- 全商品ではなく、注文上位5商品だけ対象にする
- 容器代は1段階だけ(例: 一律80円)で開始する
- 毎日3つだけ記録する
見る数字はこれだけです。
テイクアウト件数 1件あたり粗利 容器代に関する問い合わせ件数
2週間後に、 粗利が戻って問い合わせが少なければ継続。 反応が強ければ、対象商品だけ金額を調整します。
店頭・注文画面の短文(そのまま使える)
テイクアウトは、容器・包材の実費分として容器代をいただいております。
品質維持と安定提供のため、ご理解をお願いいたします。
長文説明より、 「何のための料金か」を短く明示するほうが伝わりやすいです。
今週やること
- 上位5商品の容器関連コストを出す
- 追加作業時間を1商品30秒だけ測る
- 必要容器代を計算して1段階で設定する
- 2週間、件数と粗利と問い合わせを記録する
- 14日後に継続/調整を決める
まとめ
容器代は「取るか取らないか」より、 「いくらなら続けられるか」で決めるのが正解です。
まずは小さく計算して、小さく試す。 この流れなら、客離れを抑えながら利益を守りやすくなります。