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居酒屋ドリンクの原価計算|1杯・飲み放題の計算例

生ビール、サワー、ハイボールの原価を購入量と使用量から計算。樽のロス、販売構成、飲み放題の杯数を分け、実際の仕入れ値で見直す方法を紹介します。

著者 KitchenCost
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更新 2026年9月17日
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目次

ドリンクの原価は、納品書の金額と実際に注ぐ量から計算します。樽ビールは販売できた液量、サワーは割り材と氷まで含めると、見落としていた差を確認できます。

以下は計算方法を示すための架空例です。仕入れ相場や業界平均ではありません。金額は消費税を除いた同じ基準でそろえ、実際に使うときは自店の単価・数量・費用範囲に置き換えてください。

1杯の原価を購入量と使用量から求める

材料単価 = 購入金額 ÷ 使用できる量
1杯の材料原価 = 各材料の(単価 × 使用量)を合計
材料原価率 = 1杯の材料原価 ÷ 販売価格 × 100

割り材、果汁、氷なども使う分だけ加算します。グラス洗浄、人件費、家賃、決済手数料をこの材料原価に含めていなければ、売価との差額は最終利益ではありません。

ドリンクの仮定1杯の材料原価販売価格の仮定材料原価率材料費を引いた差額
生ビール、下記の樽ロスを含む240円600円40.0%360円
レモンサワー60円500円12.0%440円
ハイボール65円550円11.8%485円
ソフトドリンク55円350円15.7%295円

この表の高低だけでメニューを決めず、次の内訳と販売数を確かめます。

生ビールは樽の量と販売できた量を分ける

20Lの樽を12,000円で購入し、液体として注ぐ量を1杯360mlと仮定します。ジョッキの表示容量ではなく、実際の液量で計算してください。

条件ロスを入れない計算2Lを販売できなかった場合
購入量20,000ml20,000ml
販売に使える量20,000ml18,000ml
1mlあたり原価0.60円約0.667円
360mlの原価216円240円
600円で売る場合の材料原価率36.0%40.0%

2Lのロスは例として置いた10%で、標準的なロス率ではありません。開栓・洗浄時の廃棄、注ぎ直し、売れ残りなどを記録し、自店の実績で置き換えます。ロスを販売可能量に織り込んだ後、同じ廃棄分をもう一度費用に足さないようにしてください。

サワー・ハイボールは割り材まで登録する

レモンサワーの仮定は次のとおりです。

材料購入・使用の仮定1杯の原価
焼酎4,000ml・2,000円から60ml使用30円
炭酸水使用分の原価15円
果汁使用分の原価10円
氷使用分の原価5円
合計60円

ハイボールは4,000ml・6,000円のウイスキーを30ml使うと45円。炭酸水15円と氷5円を足して65円です。ソフトドリンクは2,000ml・500円から200ml使うと50円、氷5円を足して55円になります。

銘柄や濃さを変えたら、その分量で計算し直します。名前を変えるだけで売価を上げられる、あるいは材料費が変わらないとは限りません。

店全体の率は売上と原価を合計して求める

上のドリンクを次の杯数だけ販売した仮定です。

ドリンク販売数売上材料原価
生ビール20杯12,000円4,800円
レモンサワー30杯15,000円1,800円
ハイボール10杯5,500円650円
ソフトドリンク10杯3,500円550円
合計70杯36,000円7,800円

材料原価率は 7,800 ÷ 36,000 × 100 = 約21.7% です。各ドリンクの率を単純平均しても、この販売構成の原価率にはなりません。実際の値引きがあれば、分母も値引き後の売上にそろえます。

飲み放題は杯数と構成を一緒に変えて試算する

1,500円のプランで、ビール2杯、サワー3杯、ソフトドリンク1杯を提供した仮定では、材料原価は次のとおりです。

240円 × 2杯 + 60円 × 3杯 + 55円 × 1杯 = 715円
715円 ÷ 1,500円 × 100 = 約47.7%
材料費を引いた差額 = 1,500円 - 715円 = 785円

785円から、まだ含めていない人件費、洗浄・光熱費、決済手数料などを賄います。杯数が同じでもビールの割合が変われば材料原価が変わります。少なくとも「少ない杯数」「多い杯数」「ビールが多い構成」を、自店で観測した数量で比べてください。

プラン全体の実績は、対象客に提供した材料原価の合計を、そのプランの実際の売上で割って確認します。料理付きプランなら、料理代とドリンク代をどう配分したかもそろえます。

仕入れ変更を記録する

納品書の日付、商品名、購入量、購入金額、適用開始日を残すと、どの単価で計算したかを追えます。価格変更前の伝票で新しいレシピ原価を評価しないようにします。

財務省は、2026年10月1日にビール系飲料の税率を1klあたり155,000円へ一本化すると案内しています。これは酒税の情報で、飲食店への納入価格の保証ではありません。変更後の見積書・納品書で実際の単価を確かめてください。財務省「酒税に関する資料」

自店の1杯で確かめる

レシピ原価計算機で、購入価格・容量・1杯の使用量から材料原価を試算できます。ロスを入力に反映する場合は使用可能量の考え方をそろえ、二重計上を避けます。

レシピを継続して管理するなら、KitchenCostのダウンロード案内から試せます。材料単価を更新して原価を計算し直し、自分で決めた販売価格と比べる使い方です。上の洗浄費・人件費やプラン全体の採算表は別途管理してください。

関連ガイド

計算と出典について

表の価格、液量、販売数、ロス率は本記事の架空入力です。計算は表示した式で再現できます。税率に関する情報は財務省の上記ページを2026-09-17に確認しました。

よくある質問

居酒屋のドリンク原価率は何%を目指せばよいですか?

率だけでは決められません。実際の仕入れ値、1杯の使用量、ロス、販売価格から計算し、販売数で集計します。食材費を引いた残りで人件費や家賃を賄えるかも確認してください。本文の率は仮定から求めた計算例です。

樽ビールのロスは原価にどう入れますか?

販売できた液量を分母にします。仮に20L・12,000円の樽から18Lを販売できた場合、360mlの1杯は240円です。20Lをすべて販売できる前提なら216円なので、同じ仕入れでもロスによって変わります。

飲み放題の原価率はどう計算しますか?

種類別の杯数と1杯原価を掛けて合計し、プランの売上で割ります。全員が同じ杯数を飲むとは限らないため、実績は対象客全体のドリンク原価と売上で確認します。

2026年10月の酒税改正後、仕入れ値は必ず下がりますか?

税率の変更だけで納入価格は決まりません。財務省は2026年10月1日のビール系飲料の税率一本化を案内していますが、実際の仕入れ値は取引先の見積書や納品書で更新してください。

今すぐ原価を計算してみましょう

材料の仕入価格と使用量からレシピ原価を計算し、自分で決めた販売価格で粗利率を確認できます。