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飲食店の月次棚卸しチェックリスト——45分で終わる在庫カウントの手順

棚卸しは会計のためだけじゃない。利益の漏れを止めるための作業です。月1回45分のフル棚卸しと週1回のスポットチェックで、ロスに早く気づく方法をまとめました。

更新 2026年2月18日
棚卸し在庫管理原価率飲食店経営ロス
目次

棚卸しは会計のためだけの作業じゃない。利益の漏れを止めるための作業だ。

「なんとなく原価率が高い気がする」「食材費が予算より膨らんでいる」——その原因は棚卸しをしないと特定できない。

月1回のフル棚卸しと週1回のスポットチェックを組み合わせれば、ロスに早く気づける。

先に結論

  • 月1回のフル棚卸し + 週1回の上位5品目スポットチェック
  • 使用量の目安 = 期首在庫 + 仕入 − 期末在庫
  • 主要食材の差異5%超、全体の差異が売上の2〜3%超は要確認
  • 慣れれば45分で終わる

1) 準備(15分)

  • 受け取りと移動を1時間止める
  • 棚の並び順どおりのカウントシートを用意する
  • 直近30日の請求書をまとめる
  • コスト上位20品をハイライトする(肉、乳製品、油、ドリンク)

2) 2人1組でカウント(30分)

  • 開封済みケースは必ず計量する
  • 数量と重量を統一単位に変換する
  • 破損・廃棄は別にメモする
  • 冷凍庫 → 冷蔵庫 → 常温棚の順番で回る
  • 仕込み品(ソース、スープ、生地)は別枠で記録する

3) 差異の計算

使用量の目安 = 期首在庫 + 仕入 − 期末在庫
差異 = 実使用量 − 理論使用量(レシピ×販売数から算出)

計算例(小さな定食店)

  • 期首の鶏もも:12kg
  • 仕入:40kg
  • 期末:8kg

使用量の目安 = 44kg

販売実績から出した理論使用量が40kgなら、差異は4kg(約10%)。ポーション管理か仕込みロスに問題がある。

ロスが出やすい5つの原因

  1. ポーションのばらつき。 目分量で盛り付けると1食ごとに数十gズレる
  2. 仕込みロスの未記録。 切れ端や廃棄部分を計上していない
  3. 開封ケースのカウント漏れ。 半端なパックが冷蔵庫の奥に埋もれている
  4. 納品の数量違い。 受け取り時にチェックしないと気づかない
  5. まかない・サービス分の未記録

すぐ効く対策

  • 計量器とスクープでポーションを固定する
  • ロスが多い食材の歩留まりテストをする
  • 仕込み品をサブレシピ化して原価を集計する
  • 上位5品だけは週次でスポット棚卸しする

今月やること

  • 棚の並び順どおりのカウントシートを用意する
  • コスト上位20品をリストアップする
  • 月末の棚卸し日を決める
  • 週1スポットチェックの対象5品目を決める
  • 差異の許容範囲を設定する(主要食材5%以内、全体2%以内が目安)

関連ガイド


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よくある質問

棚卸しは月1回で十分?

フル棚卸しは月1回で十分です。ただし上位5品目だけは週1回のスポットチェックをすると、ロスの兆候に早く気づけます。

差異はどのくらいで危険信号?

主要食材で5%超、全体で売上の2〜3%超が目安です。たとえば鶏もも肉の理論使用量40kgに対して実際44kg使っていたら、4kg(10%)の差異。ポーション管理や仕込みロスを点検するサインです。

棚卸しの時間を短くするコツは?

棚の並び順どおりのカウントシートを作り、毎回同じルートで回るだけで大幅に短縮できます。慣れれば45分で終わります。

ロスの原因特定はどうする?

入出庫の記録と仕込み量を突き合わせて、品目別に差異を見ます。ポーションのばらつき、仕込みロスの未記録、まかないの未計上が3大原因です。

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