桜が咲き始めると、弁当屋の前に行列ができる。花見弁当は年に数日〜数週間の短期決戦。売り切れば大きな売上になりますが、品数の多さと包材コストで思ったより利益が残らない——そんな経験はありませんか。
「もう1品足せば見栄えが良くなる」。その判断が原価を5〜10%押し上げていることに、作っている最中は気づきにくいものです。
先に結論
- 原価の中心は主菜と包材(包材だけで80円前後かかる)
- 彩りは「少量で映える副菜」で調整する(量ではなく色数で勝負)
- 予約比率を70%以上に高めるとロスが減る
- 価格は1,200〜1,800円帯が組みやすい
基本の計算式
花見弁当原価 = 主菜 + 副菜 + ご飯 + 包材 + ロス
原価率 = 花見弁当原価 ÷ 税抜価格
原価例:花見弁当(税抜1,800円想定)
| 項目 | 原価 |
|---|---|
| ご飯 200g | 70円 |
| 主菜(唐揚げ2個) | 160円 |
| 副菜(玉子焼き・煮物・漬物) | 140円 |
| 季節食材(菜の花・筍) | 120円 |
| 包材(容器・蓋・帯・袋) | 80円 |
| ロス見込み | 60円 |
| 合計 | 630円(原価率35.0%) |
ここに桜餅や和菓子を追加すると原価率38〜40%に跳ね上がります。「もう1品」を入れるなら、その分の原価を売価に転嫁するか、別の品を減らす判断が必要です。
利益を守る運用ルール
- 主菜は2種類に固定して仕込みを効率化する(バリエーションは副菜で出す)
- 副菜は「少量 × 色数」で見栄えを作る(赤・黄・緑で3色あれば華やかに見える)
- 当日販売は数量限定にし、予約で70%確保する仕組みを作る
- 春の短期商材は仕入れ価格が変動しやすい。筍の価格は年によって倍以上違うことも
コスト環境
2025年の消費者物価指数では食料が前年比**+6.8%**上昇。春の短期商材ほど、仕入れ時点での原価チェックが重要です。去年の原価で今年の弁当を設計すると、利益が5〜10%目減りしている可能性があります。
今週やること
- 主菜を2種類に固定して仕込み手順を効率化する
- 副菜ごとの原価を計算する(特に季節食材の最新単価を確認)
- 包材コスト(容器・蓋・帯・袋)を弁当原価に含める
- 予約で70%を確保する仕組みを作る(SNS告知・常連への事前案内)
- 当日販売分は数量限定にし、売り切り前提で仕込む
出典
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