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イートインとテイクアウトで原価率が違う?——消費税の差が利益に効く理由

同じ税込550円のメニューでも、イートイン(10%)とテイクアウト(8%)で税抜価格が9円違う。年間でいくらの差になるか、価格設計でどう対応するかをまとめました。

更新 2026年2月18日
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目次

税込550円のカフェラテ。イートインでもテイクアウトでも同じ値段。

でも店側が受け取る税抜売上は違う。

  • イートイン(消費税10%):550 ÷ 1.10 = 500円
  • テイクアウト(消費税8%):550 ÷ 1.08 = 509円

たった9円の差。1杯ならどうでもいい金額に見える。

でも1日50杯のうちテイクアウトが30杯あるとしたら? 月に計算すると——実はこの差が原価率に効いてくる。さらにテイクアウトは包材コスト(容器・袋・ストロー)が別途かかる。ここを見落とすと、「テイクアウトのほうが儲かる」と思い込んだまま利益が削れていく。

先に結論

  • 原価率は必ず税抜価格で計算する。 消費税は預かり金なので、税込で計算すると原価率が正しく出ない
  • イートイン10%、テイクアウト8%。 同じ税込価格でも税抜売上に差が出る
  • テイクアウトは包材コストを忘れない。 容器・袋・ストローで1食10〜30円かかる
  • 酒類はイートイン・テイクアウトとも10%。 軽減税率の対象外

税率の基本(飲食店)

項目税率
イートイン(店内飲食)10%
テイクアウト(持ち帰り)8%
デリバリー(出前)8%
ケータリング10%
酒類(ビール・ワインなど)10%

同じ税込価格なのに原価率が違う

例:税込550円のメニュー(原価200円)

項目イートインテイクアウト
税込価格550円550円
税率10%8%
税抜価格500円509円
原価200円200円
原価率40.0%39.3%

0.7ポイントの差。小さいように見えるけれど、月商200万円の店で全メニューに当てはめると、テイクアウト比率が高い店のほうが税抜売上が高くなる。

ただし包材コストがある

テイクアウトは容器代がかかる。

包材1食あたり
テイクアウト容器15〜30円
3〜8円
ストロー2〜5円
割り箸・スプーン2〜5円
合計22〜48円

原価200円 + 包材30円 = 230円。テイクアウトの税抜509円で計算すると原価率は45.2%。

テイクアウトは税抜売上が高いけれど、包材コストを含めると原価率が逆転することがある。 ここが見落とされやすいポイントだ。

価格設計の3つの方法

方法1:店内と持ち帰りで税込価格を分ける

  • イートイン:税込550円(税抜500円)
  • テイクアウト:税込540円(税抜500円)

税抜売上を揃える方法。明朗会計だが、2重価格はオペレーションが複雑になる。

方法2:税込価格を統一する

  • 共通:税込550円

お客さんにはわかりやすい。ただし税抜売上が変わるので、原価率管理は別々に行う必要がある。多くの個人店はこちらを採用している。

方法3:テイクアウトに包材代を上乗せする

  • イートイン:税込550円
  • テイクアウト:税込580円(+30円)

「包材代として+30円いただきます」と表示。環境意識の高い顧客には受け入れられやすい。

今週やること

  • 主力メニュー5品の税抜価格を再計算する(10%と8%の両方で)
  • テイクアウトの包材コストを1食あたりで計算する
  • イートイン・テイクアウトの比率を先週のPOSデータで確認する
  • 酒類メニューの税率が10%で設定されているか確認する
  • テイクアウトの原価率が包材込みで目標以内か検証する

関連ガイド


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よくある質問

イートインとテイクアウトで税率は違う?

はい。イートインは消費税10%、テイクアウト(持ち帰り)は軽減税率の8%です。ただし酒類はどちらも10%。同じ税込価格でも、店側が受け取る税抜売上が変わるので、原価率に差が出ます。

原価率は税込価格で計算しても良い?

税込で計算すると正しい原価率が出ません。消費税は預かり金なので、必ず税抜価格で計算してください。税込550円のイートインなら税抜500円、テイクアウトなら税抜509円。原価200円なら原価率が40%と39.3%で0.7ポイント変わります。

店内と持ち帰りで価格を分けるべき?

利益管理の観点では分けるのが正確です。同一価格にする場合は、テイクアウトのほうが税抜売上が高い(つまり原価率が低い)ことを意識して、全体のバランスで管理します。包材コスト(袋・容器)もテイクアウトは追加でかかるので要注意です。

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