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ベーグル専門店の原価計算——生地19円なのに利益が出ない理由はクリームチーズにある

ベーグルの生地原価は1個19円。でもクリームチーズを15g多く盛るだけで27円のコスト増、1日200個で5,400円の差。フィリング管理とボイル工程のロスまで含めた原価設計をまとめました。

更新 2026年2月18日
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目次

ベーグルは原価が低そうに見える。生地は1個19円。「粉ものだから儲かるでしょ」と思われがち。

でも利益を決めているのはクリームチーズとトッピングだ。クリームチーズを15g多く盛るだけで27円のコスト増。1日200個なら月に16万円以上の差になる。

先に結論

  • 生地は1個19円と安い。利益を決めるのはフィリング
  • クリームチーズ25gと40gで月16万円以上の差
  • ボイル工程の形崩れ・破れがコストに直結する
  • トッピングは一律料金にしない。 原価差が大きすぎる

ベーグルの原価がブレる4つの理由

  1. クリームチーズの盛り量がスタッフごとに違う
  2. トッピングの追加が管理されていない
  3. ボイル工程で形崩れ・破れが出る
  4. 包材コストが原価に入っていない

生地バッチの原価(30個分の例)

材料原価
強力粉1.8kg420円
砂糖60g20円
30g10円
イースト18g60円
モルトシロップ60g45円
合計555円
生地1個あたり = 555円 ÷ 30 = 19円

ボイル工程で破れや形崩れが出た場合は、出来上がり個数で割り直す。 30個仕込んで28個できたら1個あたり20円に上がる。

クリームチーズの盛り量が勝負

ベーグルの利益はここで決まると言っても過言じゃない。

  • クリームチーズ 25g = 45円
  • クリームチーズ 40g = 72円

15gの差で27円。1日200個なら5,400円。月に16万2,000円の差だ。

スタッフ全員が同じグラム数で盛れるよう、計量ルールを徹底する。

1個の原価内訳(例)

パーツ原価メモ
生地19円1個分
クリームチーズ60円35g
トッピング25円ナッツ/フルーツ
包材18円袋・シール
合計122円

目標原価率28%なら、

122円 ÷ 0.28 = 435円 → 売価420〜480円

フィリングの価格設計

一律+50円は赤字になりやすい。原価に合わせた段階価格にする。

  • プレーン:基準価格
  • クリームチーズ系:+80〜120円
  • 肉系・サーモン系:+150〜220円

サーモンクリームチーズのフィリング原価が100円を超えるなら、プレーンと同じ+50円では確実に赤字。

ボイル工程のロスを見える化する

ベーグルはボイルが必須。ここで形崩れや破れが出る。

毎日記録すべき数字:

  • 仕込み個数
  • 完成個数(破れ・形崩れの除外数)
  • 廃棄数

破れ率が5%なら、生地原価は実質5%上がっている。

今週やること

  • クリームチーズのグラム数をメニューごとに固定する
  • 生地バッチの歩留まり(仕込み数 vs 完成数)を1週間記録する
  • ボイル工程の破れ率を記録する
  • フィリング別の価格差を原価ベースで再設定する
  • 包材コストを1個あたりで計算し、原価に含める

関連ガイド

出典


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よくある質問

クリームチーズは多めの方が売れますか?

満足度は上がりますが、25gと40gではコスト差が27円。1日200個なら月に16万円以上の差です。多めに出すなら、そのぶん価格に反映しないと利益が消えます。

トッピングは一律料金で良いですか?

ナッツとサーモンではコスト差が3倍以上。一律+50円だとサーモン系が確実に赤字になります。原価に合わせた段階価格にしてください。

生地を安い粉に変えるべき?

生地原価は1個19円なので、安い粉に変えても節約効果は数円。味が落ちてリピートが減るリスクのほうが大きいです。コスト改善はフィリングと包材から手をつけるのが正解。

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