お好み焼きは「粉もの」だから原価が低い。
そう思われがちですが、実際の原価を動かすのはキャベツと豚バラです。
キャベツ高騰や豚肉価格の変動があると、1枚あたりの原価は一気に20〜40円動きます。
このガイドでは、関西風・広島風の原価内訳、トッピング別のコスト差、そして利益が残る価格設定まで具体的にまとめます。
要点まとめ
- お好み焼きの原価は200〜320円が目安
- 粉よりもキャベツ・豚バラ・卵が原価を左右する
- トッピングは原価より価格差を大きくつけるべき
- テイクアウトは容器代を必ず原価に含める
お好み焼き1枚の原価はどのくらい?
平均的な原価目安は200〜320円。売価が700〜900円なら、原価率は**25〜35%**になります。
関西風(豚玉)の原価内訳(例)
| 材料 | 使用量 | 単価の目安 | 原価 |
|---|---|---|---|
| キャベツ | 200g | 200円/kg | 40円 |
| 薄力粉 | 60g | 250円/kg | 15円 |
| 卵 | 1個 | 25円/個 | 25円 |
| 豚バラ | 50g | 1,800円/kg | 90円 |
| 天かす | 10g | 500円/kg | 5円 |
| だし | 5g | 800円/kg | 4円 |
| ソース | 20g | 700円/kg | 14円 |
| マヨネーズ | 10g | 600円/kg | 6円 |
| かつお節 | 2g | 2,000円/kg | 4円 |
| 青のり | 0.5g | 3,000円/kg | 2円 |
| 紅しょうが | 5g | 600円/kg | 3円 |
| 合計 | 208円 |
※単価は例。実際の仕入価格で必ず更新してください。
テイクアウト追加コスト
- 容器・箸・紙袋:15〜30円/件
- ソース小袋:5〜8円/個
テイクアウト原価は+20〜40円を想定すると安全です。
広島風は原価がやや高い
広島風は麺と卵が追加されるため、関西風より原価が高くなります。
| 追加材料 | 使用量 | 原価 |
|---|---|---|
| 焼きそば麺 | 1玉 | 25〜35円 |
| 卵(追加) | 1個 | 25円 |
| キャベツ増量 | +100g | 20円 |
広島風の原価目安:240〜320円
トッピング別の原価(目安)
トッピングは原価差が小さいのに、価格差を付けやすいのが強みです。
| トッピング | 使用量 | 原価 | 追加価格の目安 |
|---|---|---|---|
| チーズ | 30g | 35円 | +150〜200円 |
| もち | 2個 | 30円 | +150円 |
| イカ | 30g | 60円 | +200〜250円 |
| エビ | 2尾 | 80円 | +250〜300円 |
| ねぎ増量 | 20g | 10円 | +100円 |
原価の3〜5倍を基準に価格を設定すると、利益が安定します。
原価率の目安
| 販売形態 | 目標原価率 | コメント |
|---|---|---|
| 店内飲食 | 25〜32% | 粉ものは原価が低いが油断禁物 |
| テイクアウト | 28〜35% | 容器代とソース小袋が上乗せ |
| デリバリー | 30〜38% | 手数料まで含めて再計算が必要 |
価格設定の計算式
販売価格 = 原価 / 目標原価率
例:原価220円、目標原価率30%の場合
220 / 0.30 = 733円
現実の価格は750〜880円のゾーンに合わせ、トッピングで粗利を積み上げるのが王道です。
売価別の原価率シミュレーション
原価が同じでも、売価によって原価率は大きく変わります。
原価220円を基準にした場合:
| 売価 | 原価率 |
|---|---|
| 700円 | 31.4% |
| 750円 | 29.3% |
| 800円 | 27.5% |
| 900円 | 24.4% |
人件費や家賃が重い立地なら、800円以上を基準に考える方が安全です。
ソース・マヨ・かつお節のロス対策
小さな調味料が積み重なると、月次で大きな差になります。
- ボトルを定期的に計量して1回量を把握
- かつお節と青のりは小分けで出し過ぎを防止
- テイクアウトは小袋を最小数に設計 調味料の「取り放題」を続けると、利益が静かに削られます。
原価がブレる3つの原因
- キャベツ価格の変動(天候で上下が激しい)
- 豚バラの仕入価格(相場と輸入価格の影響)
- トッピングの盛りすぎ(特にチーズ・海鮮)
キャベツと豚バラの単価は、週1回の更新が理想です。
利益を残す運用ポイント
- キャベツは重量管理(目分量はNG)
- 豚バラは枚数管理(1枚の重さを決める)
- ソース・マヨはボトル重量差分で1回量を把握
- 仕込みを標準化し、スタッフ間のブレを減らす
粉ものは「原価が低いから大丈夫」ではなく、原価管理が簡単な分、利益を出しやすい業態です。
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今すぐやること
- キャベツと豚バラの今週の仕入単価を確認する
- 主力メニュー(豚玉)の1枚あたり原価を計算する
- トッピング別の原価と追加価格を一覧にする
- ソース・マヨの1回使用量を計測する