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モチドーナツ専門店の原価管理|グレーズ3gのブレが利益を変える

モチドーナツは高単価に見えて、もち粉比率・油吸収・グレーズ量のブレで原価が崩れやすい。1個あたりの原価を固定し、箱売りでも利益を守る方法を整理。

更新 2026年2月18日
モチドーナツ原価計算ドーナツ専門店価格設定テイクアウト日本
目次

お昼前、ショーケースに並んだモチドーナツを眺めるお客さん。カラフルなグレーズの上にナッツやフルーツが載っていて、1個300円台。「高単価スイーツだから利益は出やすいだろう」——そう思いがちですが、現実は違います。

もち粉比率のブレ、揚げ油の吸収量、グレーズやトッピングの「ちょっと多め」が積み重なると、高単価なのに利益が薄い、という状態に陥ります。

先に結論

  • 原価の主犯はトッピングとグレーズ(生地より高い)
  • 油吸収は小さく見えても1個2円、月3,000個で6,000円
  • 箱売りの割引は5〜10%以内。箱代は必ず別計算
  • 生地重量とグレーズ量をグラム単位で固定する

なぜ原価が崩れやすいのか

  1. もち粉比率がブレる——計量が甘いと食感が変わり、歩留まりも変わる
  2. 油吸収を計上していない——1個あたり6gの油(約2円)が見えないコスト
  3. グレーズが重い——見栄えのために厚塗りすると1個あたり5〜10円増
  4. 箱売りの割引が大きい——「箱で買うとお得」で利益を飛ばしている
  5. 当日売れ残りが多い——生ものなので翌日販売しにくく、ロス率が高い

基本の計算式

1個原価 = (生地原価 + 油 + グレーズ + トッピング + 包材) ÷ 販売可能数
販売可能数 = 製造数 × (1 - ロス率)

24個バッチの原価例

数値は例です。自店の仕入れ単価に置き換えてください。

材料単価金額
もち粉900g0.6円/g540円
薄力粉300g0.2円/g60円
砂糖220g0.2円/g44円
牛乳600g0.2円/g120円
バター180g1.2円/g216円
4個25円/個100円
その他--40円
合計--1,120円

生地原価(1個):

1,120 ÷ 24 = 約47円

上乗せコスト(1個あたり):

  • 油吸収:6g × 0.3円 = 約2円
  • グレーズ:約12円
  • トッピング:約8円
  • 包材:約10円

合計(ロス前):

47 + 2 + 12 + 8 + 10 = 79円

ロス率6%を加味すると:

79 ÷ 0.94 = 約84円

価格設計の目安

目標原価率売価目安
25%336円
28%300円
30%280円

プレミアム感を出すなら300〜360円帯が安定します。280円を下回ると「安いドーナツ」に見えてしまい、ブランドイメージとの乖離も出やすいです。


箱売りの考え方

箱価格 = (単品価格 × 個数) × 0.90〜0.95 + 箱代

箱代(50〜100円)は必ず別計算で含めてください。「箱は無料」にすると、箱売りが増えるほど利益率が下がります。


トッピング課金ルール

  • 追加グレーズ:原価 × 3
  • フィリング:原価 × 2.5
  • 季節フルーツ:原価 × 3

トッピングを無料にしないのが基本。「好きなグレーズ無料」は利益を削ります。


今週やること

  • 全商品の生地重量(g)を量って統一する
  • グレーズ量を計量カップ or スケールで固定する
  • 揚げ油の吸収量を月次で計測する
  • 箱代を全セット商品に反映する
  • 先週のロス率(売れ残り÷製造数)を記録する

関連ガイド


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よくある質問

モチドーナツの原価で一番ブレるのは?

トッピングとグレーズです。グレーズが3g多くなるだけで1個あたり約4円、月3,000個で1万2千円の差。フィリングも同様で、充填量をグラムで固定するのが最優先です。

1個あたりの生地量はどのくらい?

60〜75gが一般的です。先にサイズ(グラム)を決めてから価格を設計してください。型を使う店はばらつきが少ないですが、手成形なら量りが必須です。

箱売りはどれくらい割引すべき?

5〜10%まで。それ以上の割引は利益を削ります。箱代(50〜100円)は必ず別計算で上乗せしてください。

価格見直しの頻度は?

月1回が基本です。バター・油・もち粉の価格が動いたら、その週のうちに見直すのが理想です。

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