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ジュースバーの原価計算|フレッシュジュースの利益が残る価格設定

ジュースバーの原価率はなぜブレる?フルーツ歩留まり・カップ代・季節変動まで含めた原価計算の方法と、サイズ別の価格設定例を解説。

更新 2026年2月6日
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目次

ジュースバーは「ヘルシーで高単価」を作りやすい反面、果物の歩留まり・季節変動・カップ代で利益が消えやすい業態です。

フレッシュジュースの原価構造を分解し、サイズ別に利益が残る価格設計ができるように整理します。


要点まとめ

  • 果物の歩留まりが原価率を一気に上げる最大要因
  • Mサイズを利益ゾーンに設定するのが基本
  • 低原価トッピング(チアシード等)で粗利を押し上げる
  • 価格改定は小さく・早めにが鉄則

ジュースバーの原価構造

ジュース系の原価は「果物だけ」では決まりません。

  • フルーツ原価:オレンジ、りんご、バナナ、ベリーなど
  • 液体ベース:水、牛乳、豆乳、ヨーグルト
  • 甘味素材:はちみつ、シロップ、アガベ
  • 容器・資材:カップ、蓋、ストロー、シール
  • ロス:皮・芯・搾汁ロス、変色廃棄
  • トッピング:チアシード、プロテイン、グラノーラ

特に果物の歩留まりは原価率を一気に上げるので、最初に把握すべきポイントです。


目標原価率の目安

商品タイプ目標原価率コメント
フレッシュジュース25〜32%果物比率が高いほど上がる
スムージー28〜35%乳製品・トッピングで上がる
コールドプレス30〜38%歩留まりが低いので高め

**「見た目が良いだけの高原価ドリンク」**を増やしすぎると、粗利が消えます。


原価計算の基本式

原価率(%) = 原価 / 価格 x 100
目標価格 = 原価 / 目標原価率

果物は歩留まりを必ず反映して計算します。

可食量 = 仕入量 x (1 - ロス率)
単価 = 仕入価格 / 可食量

例:オレンジ・キャロット・ジンジャー(350ml)

前提(例):

  • オレンジ 1kg = 420円(歩留まり 55%)
  • にんじん 1kg = 180円(歩留まり 80%)
  • しょうが 100g = 90円(歩留まり 90%)
  • 1杯あたり:オレンジ 250g、にんじん 120g、しょうが 8g
項目使用量仕入単価原価
オレンジ250g420円/kg191円
にんじん120g180円/kg27円
しょうが8g900円/kg8円
はちみつ10g700円/kg7円
カップ・蓋1式18円18円
ストロー1本3円3円
合計254円

販売価格 780円の場合:

254 / 780 = 32.6%

この水準なら、ジュースバーとして十分に利益が残るゾーンです。


歩留まりが利益を左右する

果物は「ロスが見えにくい」のが最大の落とし穴です。

  • 皮・芯・種で**30〜45%**捨てる果物が多い
  • 小さめサイズは歩留まりが下がる
  • カット後の変色で廃棄が出る

対策

  • 仕入規格を固定(サイズ・産地)
  • 変色しやすい果物は仕込み量を小さく
  • 端材はスムージーやシロップに回す

歩留まり計算の詳細は ロス率ガイド を参考にしてください。


サイズ別の価格設計

サイズ容量価格目安原価率の考え方
S250ml480〜580円カップ原価が相対的に重い
M350ml680〜780円標準、利益ゾーンを作る
L450ml820〜980円価格差で粗利を稼ぐ

ポイント:

  • Mを基準に原価率を合わせる
  • Lは「体感価値」を強めて粗利を作る

トッピングは利益のレバー

低原価トッピングで粗利を押し上げるのが鉄則です。

トッピング追加価格原価粗利
チアシード+80円12円68円
プロテイン+150円40円110円
グラノーラ+120円35円85円

メニュー構成の黄金比

「売れる」だけでなく「利益が残る」構成を作ります。

カテゴリ構成比目的
ベーシック60%回転率と安定利益
季節限定25%話題性と単価アップ
プレミアム15%高粗利ゾーンを作る

ベーシックは原価率を低めに固定し、季節商品で価格を上げるのが安全です。


仕入れルール(ブレを減らす)

  • フルーツは規格(サイズ・産地)を固定する
  • 仕入先は最低2社を確保
  • 週単位で価格が動いたら即メニューに反映

よくある失敗

  • 仕込み量が多すぎて廃棄が増える
  • 果物を「見た目重視」で選び、原価が跳ねる
  • カップやストローを軽視して実質原価が上がる

週次チェックリスト

  • 歩留まりと廃棄率の確認
  • 果物の仕入価格の更新
  • トッピングの粗利チェック
  • Mサイズの原価率を再計算
  • 値上げ候補メニューの洗い出し

2025年の食料インフレをどう見るか

総務省統計局の消費者物価指数(CPI、2025年平均・2020年基準)では、食料が前年比+6.8%

果物価格が動きやすい年は、小さな値上げを早めに入れることが重要です。

値上げ判断の具体策は 価格改定タイミングガイド を参照してください。


まとめ:利益が残るジュースバー運営の要点

  1. 果物の歩留まりを必ず反映する
  2. Mサイズを利益ゾーンに設定する
  3. 低原価トッピングで粗利を作る
  4. 価格改定は小さく・早めに

今すぐやること

  • 主力フルーツ3種の歩留まり率を計測する
  • Mサイズの原価率を再計算する
  • カップ・蓋・ストローの1杯あたりコストを出す
  • トッピング別の粗利を一覧にする

関連ガイド


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出典


参考資料

よくある質問

ジュースの原価がブレる一番の理由は?

果物の歩留まりと仕込み量です。重量とmlの基準を先に決めると安定します。

S/M/Lは別レシピで管理すべき?

はい。サイズごとに果物と氷の量が変わるため、別レシピが安全です。

カップやストローも原価に入れる?

必須です。特にテイクアウトは包装費が利益を削りやすいです。

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