「労働条件通知書に『控除:無』って書いてあるのに、まかない代を給料から引いている」
この状態、実は珍しくありません。 とくに小さな飲食店では、採用時の書類と現場運用がずれやすいです。
先に結論
- 通知書が
控除:無のまま天引き運用を続けるのは、説明が難しくなります。 - 直すときは、
書類と給与計算を同時にそろえるのが最短です。 - 労務(控除ルール)と税務(課税判定)は分けて管理してください。
なぜこのテーマが検索されるのか
Google候補でも次の語が出ています。
労使協定 基づく賃金支払時の控除 無 意味賃金控除協定 食事代まかない 天引き 協定書
Yahoo!知恵袋でも、同じ混乱が見えます。
- 労働条件の「労使協定に基づく賃金支払時の控除:無」とは?(q13294238098)
- 労働条件通知書の控除欄に関する相談(q12262305642)
- 説明なく手当が日割り控除された相談(q13111584898)
つまり、現場の痛みは 「控除する・しない」より 「書類と運用がズレている」ことです。
まず押さえるルール(やさしく)
労基法24条には、賃金の全額払いの原則があります。
ここでいう 全額払い は、「勝手に差し引かない」という意味です。
一方で厚生労働省Q&Aでは、 法令の定めや労使の協定がある場合に 控除の例外がある考え方も示されています。
直し方は3ステップで十分
1) 現在の控除運用を1枚に書く
最初に、今の実態を見える化します。
- 何を控除しているか(例: まかない代)
- 1食いくらで計算しているか
- いつの給与で控除しているか
ここが曖昧だと、次に進めません。
2) 控除ルールを書面化する
賃金控除協定(賃金から何を引くかの合意書)で
最低限この4つを明記します。
- 対象者
- 控除項目
- 計算方法
- 控除時期
3) 通知書と明細の表記を合わせる
書類だけ直しても不十分です。
- 労働条件通知書
- 給与明細の項目名
- 社内説明(入社時案内)
この3つを同じ言葉にそろえると、問い合わせが減ります。
原価管理までつなげる計算式
ここは経営に直結します。
当月まかない控除額 = 1食控除単価 × 当月食数
当月会社負担額 = まかない総額 - 当月まかない控除額
会社負担額 を月ごとに見ると、
「まかないを続けても利益が残るか」が判断しやすくなります。
よくある失敗
- 通知書は「控除:無」のまま、給与だけ天引きする
- 控除単価を口頭で運用し、月ごとにぶれる
- 労務チェックと税務チェックを同じ表で混ぜる
- 新人だけ別ルールで控除してしまう
今週やること
- 現在の天引き計算式を1行で定義する
- 控除ルールを賃金控除協定に落とし込む
- 労働条件通知書の控除欄を実態に合わせる
- 給与明細の項目名と社内説明文を統一する
- 月次で会社負担額を記録し、原価表とつなぐ
まとめ
『控除:無』問題は、 法務の話だけではありません。
書類と給与と原価を1本につなぐと、 現場の混乱も、利益のブレも減らせます。
関連ガイド
参考(確認日: 2026-02-17)
- e-Gov法令検索API: 労働基準法(第24条)
- 厚生労働省: 賃金の額や支払方法などは、労基法等で規制されているのでしょうか?(Q&A)
- 国税庁: No.2594 食事を支給したとき
- 帝国データバンク: 「飲食店」の倒産動向(2025年)
- 帝国データバンク: 「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年2月)
- 厚生労働省: 令和7年度 地域別最低賃金改定状況
- Google Suggest(労使協定 基づく賃金支払時の控除 無 意味)
- Google Suggest(賃金控除協定 食事代)
- Google Suggest(まかない 天引き 協定書)
- Yahoo!知恵袋: 労働条件の「労使協定に基づく賃金支払時の控除:無」とは?(q13294238098)
- Yahoo!知恵袋: 労働条件通知書の控除欄に関する相談(q12262305642)
- Yahoo!知恵袋: 説明なく手当が日割り控除された相談(q13111584898)