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飲食店の労働条件通知書『控除:無』なのに天引きしてない?まかない運用の直し方(2026)

労働条件通知書で『労使協定に基づく賃金支払時の控除:無』になっているのに、まかない代を天引きしている小さな飲食店向け。実務での修正手順をやさしく解説します。

公開 2026年2月17日
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目次

「労働条件通知書に『控除:無』って書いてあるのに、まかない代を給料から引いている」

この状態、実は珍しくありません。 とくに小さな飲食店では、採用時の書類と現場運用がずれやすいです。

先に結論

  • 通知書が 控除:無 のまま天引き運用を続けるのは、説明が難しくなります。
  • 直すときは、書類給与計算 を同時にそろえるのが最短です。
  • 労務(控除ルール)と税務(課税判定)は分けて管理してください。

なぜこのテーマが検索されるのか

Google候補でも次の語が出ています。

  • 労使協定 基づく賃金支払時の控除 無 意味
  • 賃金控除協定 食事代
  • まかない 天引き 協定書

Yahoo!知恵袋でも、同じ混乱が見えます。

つまり、現場の痛みは 「控除する・しない」より 「書類と運用がズレている」ことです。

まず押さえるルール(やさしく)

労基法24条には、賃金の全額払いの原則があります。 ここでいう 全額払い は、「勝手に差し引かない」という意味です。

一方で厚生労働省Q&Aでは、 法令の定めや労使の協定がある場合に 控除の例外がある考え方も示されています。

直し方は3ステップで十分

1) 現在の控除運用を1枚に書く

最初に、今の実態を見える化します。

  • 何を控除しているか(例: まかない代)
  • 1食いくらで計算しているか
  • いつの給与で控除しているか

ここが曖昧だと、次に進めません。

2) 控除ルールを書面化する

賃金控除協定(賃金から何を引くかの合意書)で 最低限この4つを明記します。

  1. 対象者
  2. 控除項目
  3. 計算方法
  4. 控除時期

3) 通知書と明細の表記を合わせる

書類だけ直しても不十分です。

  • 労働条件通知書
  • 給与明細の項目名
  • 社内説明(入社時案内)

この3つを同じ言葉にそろえると、問い合わせが減ります。

原価管理までつなげる計算式

ここは経営に直結します。

当月まかない控除額 = 1食控除単価 × 当月食数
当月会社負担額 = まかない総額 - 当月まかない控除額

会社負担額 を月ごとに見ると、 「まかないを続けても利益が残るか」が判断しやすくなります。

よくある失敗

  • 通知書は「控除:無」のまま、給与だけ天引きする
  • 控除単価を口頭で運用し、月ごとにぶれる
  • 労務チェックと税務チェックを同じ表で混ぜる
  • 新人だけ別ルールで控除してしまう

今週やること

  • 現在の天引き計算式を1行で定義する
  • 控除ルールを賃金控除協定に落とし込む
  • 労働条件通知書の控除欄を実態に合わせる
  • 給与明細の項目名と社内説明文を統一する
  • 月次で会社負担額を記録し、原価表とつなぐ

まとめ

『控除:無』問題は、 法務の話だけではありません。

書類と給与と原価を1本につなぐと、 現場の混乱も、利益のブレも減らせます。

関連ガイド

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

労働条件通知書が『控除:無』なら、まかない天引きはできませんか?

そのまま運用するのはリスクがあります。控除の根拠書類と実際の給与処理を一致させることが必要です。

『控除:無』を直すには、何を作ればいいですか?

まず賃金控除協定を整え、対象者・控除項目・計算方法を明確にします。そのうえで通知書や社内説明文を更新すると実務が安定します。

税務の3,500円ルールと同じ話ですか?

同じではありません。ここは労務(給与控除)の話です。税務の非課税判定は別に確認してください。

小さな店でも、ここまで必要ですか?

必要です。規模よりも『控除している事実』があるかどうかがポイントです。書類を最小限そろえるだけで、後のトラブルを減らせます。

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