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まかない無料、続ける?やめる?数字で判断する基準(2026年)

スタッフには好評だけど正直きつい——まかない無料を続けるか廃止するか、1食あたりの会社負担と税務ラインから判断する方法を紹介します。

公開 2026年2月17日
·
更新 2026年2月18日
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目次

「まかない無料にしてからバイトの応募が増えた。」

たしかにそうかもしれません。でも月末に計算すると、1人あたり7,920円の会社負担。 スタッフ5人なら月4万円近く。年間で47万円です。

続けるか、やめるか。感覚ではなく数字で判断しましょう。

先に結論

  • まかない無料は「1食あたり会社負担」と「月額負担」を出してから判断する
  • やめるなら全廃より「一部負担化」の方が現場が荒れにくい
  • 税務は「半分以上の本人負担」と「月3,500円ライン」を毎月チェック

なぜ今見直すのか

飲食店倒産は2025年に900件で過去最多。飲食料品の値上げは2026年2月だけで674品目。 最低賃金は全国加重平均1,121円

福利厚生の小さな設計差が、月末の利益に直結する環境です。

税務ルール(かんたんに)

国税庁 No.2594では、従業員向け食事の非課税条件として2つが示されています。

  1. 従業員が食事価額の半分以上を負担
  2. 会社負担が月3,500円以下(税抜)

無料の場合、本人負担は0%。つまり非課税条件は満たせません。 食事分が給与課税の対象になる可能性があります。

判断する3ステップ

1) 1食あたり会社負担を出す

1食会社負担 = 食事価額 - 本人負担

無料なら本人負担は0円。会社負担=食事価額そのものです。

2) 月額に直す

月会社負担 = 1食会社負担 × 月食数

これをスタッフごとに出すと実態が見えます。

3) 3パターン比較する

パターン本人負担1食会社負担月22食
無料継続0円360円7,920円
一部負担200円160円3,520円
半額負担180円180円3,960円

一部負担にするだけで月4,400円の削減。5人なら月22,000円、年間26.4万円の差です。

変更するときの進め方

  1. まず新規採用者だけ一部負担で開始
  2. 2週間後に既存スタッフへ同条件を適用
  3. 月次で台帳を見て微調整

急に全廃すると反発が出やすいので、段階的な変更が現実的です。

ありがちな失敗

  • 「無料は善意だからOK」で税務リスクを放置する
  • 数字を見ずに感情論で継続/廃止を決める
  • 全廃して採用競争力が落ちる
  • 現金補助に切り替えて別の課税リスクを作る

今週やること

  • まかない無料の月額負担をスタッフ別に計算する
  • 無料/100円負担/200円負担の3案を比較する
  • 税抜で3,500円ラインを確認する
  • 変更するなら段階導入のスケジュールを決める
  • 店主本人分は別管理に分ける

まとめ

まかない無料は「良い制度」にも「重い固定費」にもなります。

続けるか、やめるか。答えを出すのは感覚ではなく、1食負担と月額の数字です。

関連ガイド

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

まかない無料は、すぐやめるべきですか?

一律でやめるのは危険です。まず1食あたりの会社負担と月額負担を数字で出してください。採用競争力に関わるので、数字を見ずに廃止すると逆効果になることがあります。

無料でも税務上問題ないですか?

無料だと従業員負担が0%なので、国税庁の非課税条件(半分以上負担+月3,500円以下)を満たせません。つまり全額が給与課税の対象になる可能性が高いです。

無料を続けるなら、何を管理すればいいですか?

食事価額・本人負担(0円)・会社負担・食数の4つ。無料でも記録は必須です。月額がいくらかを把握しないと判断できません。

現金で食事代を渡すのはありですか?

原則として給与課税になります。深夜勤務者の1食300円以下など限定的な例外を除き、現金補助は慎重に判断してください。

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