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飲食店の原価計算エクセルテンプレート無料版(2026): 先に知っておくべき設計と限界

無料テンプレートで原価管理を始めるときの必須シート設計、壊れやすいポイント、アプリ移行の判断ラインを実務目線で解説。

公開 2026年2月14日
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更新 2026年2月18日
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目次

「原価管理、エクセルで十分でしょ?」

正直、スタートはそれで全然OKです。無料テンプレートでも原価管理は始められます。

ただ、2ヶ月で入力が止まる店が多いのも事実。作ること自体は簡単なんです。続けることが難しい。だからこそ、最初に「どこまでエクセルで回して、どこから限界が来るか」を知っておくと、無駄な挫折を防げます。

先に結論

  • 無料エクセルは始めるのに十分。 でも「続く設計」にしないと2ヶ月で止まる
  • 必要なのは機能の多さではなく、週次更新が続く最小構成
  • 壊れやすいポイントは3つ。 単位の混在、半製品リンク切れ、複数人上書き
  • 更新工数を時給換算して、限界ラインを先に決めておく

最低限のシート構成

凝ったテンプレートは不要です。必要なのは4シートだけ。

  1. 材料マスタ — 食材名、仕入単位、仕入金額、歩留まり、可食単価、更新日
  2. レシピシート — メニュー名、使用材料、使用量、1食原価、原価率
  3. 半製品シート — ソースやスープなど、複数メニューに使うものを分離
  4. 価格更新ログ — いつ、何の仕入れ値が変わったかの記録

エクセルが壊れる3つのパターン

1. 単位の混在 「g」で入力した食材と「kg」で入力した食材が同じ列に混在する。計算結果が100倍ズレる。

2. 半製品のリンク切れ 「タレ」のシートを修正したのに、「タレを使うレシピ」のシートに反映されていない。

3. 複数人の上書き 厨房長が更新中に、別のスタッフが別の端末で古いデータを上書き保存。

どれも「あるある」ですが、1つ起きるだけで原価表の信頼性がゼロになります。

更新工数を計算してみる

エクセル管理の本当のコストは「作る手間」ではなく「更新する手間」です。

週次更新工数 = 食材点数 × 1件あたり更新時間
運用コスト = 週次更新工数 ÷ 60 × 担当者時給

試算例:

  • 食材70点、週1回更新、1件2分
  • 週の更新工数:140分
  • 時給1,500円なら、週あたり3,500円の運用コスト
  • 月換算で約14,000円

この金額を超える利益改善効果があるなら続ける価値があります。なければ、別の方法を検討したほうがいい。

エクセルからの移行タイミング

以下の4つが重なったら、アプリや専用ツールへの移行を検討する時期です。

  • 食材点数が50点を超えた
  • レシピ数が20品を超えた
  • 複数人で編集するようになった
  • 仕入れ値の変更が週1回以上ある

KitchenCostのようなアプリなら、食材の価格を1箇所変えるだけで、関連する全レシピの原価率が自動更新されます。半製品のリンク切れも起きません。

今週やること

  • 食材マスタの単位をg/ml/個に統一する
  • 更新担当者と更新曜日を固定する
  • 今週の更新にかかった時間を実測して記録する
  • 「食材何点・レシピ何品を超えたらアプリに移行する」を決めて、シートに書いておく

エクセルは悪いツールではありません。ただ、続けられる設計にしないと意味がない。まずは「最小構成で週1回更新する習慣」を作ることから始めてみてください。


エクセルの限界を感じたら。KitchenCost を試してみてください。

参考データ(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

無料の原価計算エクセルテンプレートでも運用できますか?

小規模メニューなら運用できます。材料更新が増えたら、更新時間とミス率が一気に上がるので設計段階で限界ラインを決めるのが安全です。

最低限どんなシートを作ればいいですか?

材料マスタ、レシピ、半製品、価格更新ログの4シートが最低構成です。

いつアプリ移行を検討すべきですか?

食材50点超、レシピ20点超、複数人編集、週次改定の4条件が重なると移行メリットが出やすいです。

2026年に更新頻度を上げるべき理由は?

2025年は食品値上げ品目が2万609品目まで増えたため、年1回の更新では利益ズレが大きくなりやすいからです。

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