「お店価格って書いてあるのに、なんで店で食べるより高いんですか?」
この質問、最近かなり増えていませんか。 レビューに書かれると厄介ですし、スタッフがその場で答えるのも大変です。
まず前提として、出前館は2026年1月30日のリリースで、 1都3県で「お店価格」対象を6,000店舗以上に広げると発表しています。 ただし、すべての店が同時に同条件ではありません。 ここが誤解の出発点です。
先に結論
- 「嘘かどうか」より、まず自分の店が対象かどうかを確認するのが先
- 店側は表示の正しさだけでなく、1注文ごとの粗利(1件ごとの儲け)を毎週チェック
- 説明文は短くそろえるほど、レビュー炎上や現場トラブルを防げる
なぜ「嘘」に見えてしまうのか
検索候補でも 出前館 お店価格 嘘、対象店舗、ない が並んでいます。
ユーザーは制度そのものより、「自分が見ている注文が対象なのかどうか」を知りたいわけです。
店側にとって、ここの説明があいまいだと2つの損失が出ます。
- お客さまの不信感 → レビュー悪化、リピート減少
- 現場の負荷 → 問い合わせ対応で人時が削られる
店が先に見るべき数字
中小企業庁の調査では価格転嫁率が53.5%。 飲食店に限ると帝国データバンクのデータで32.3%です。
要するに、上がったコストの7割近くを店が吸収している状態。 この状態でチャネルごとの採算を見ていないと、 「売れているのに手元に残らない」が静かに進みます。
1注文の採算はこの式で見る
1注文あたり粗利 = 税抜売上 - 食材費 - 包材費 - 決済/配達関連コスト
例えば税抜1,500円の注文なら:
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 食材費 | 470円 |
| 包材費 | 80円 |
| 決済/配達コスト | 290円 |
| 粗利 | 660円 |
この660円を、店頭注文の粗利と横に並べてみてください。 差が大きいなら、まず値上げではなくこの3つを先に調整します。
- 低粗利メニューの露出を下げる
- セット構成を見直す
- オプション導線で客単価を上げる
そのまま使える説明文
店頭POP
「出前館の価格表示は、対象店舗・対象商品により表示条件が異なります。詳細は商品ページをご確認ください。」
商品説明欄
「当店は対象商品の価格表示を順次更新しています。内容と価格は注文画面でご確認ください。」
SNS固定投稿
「価格表示についてのお問い合わせが増えています。対象条件をページ内に記載していますので、注文前にご確認ください。」
今日やること
- 出前館掲載商品を「対象/対象外」で棚卸しする
- 上位10商品の1注文粗利を計算する
- 店頭・アプリ・SNSの説明文を同じ文面に統一する
- 7日後に問い合わせ件数とレビュー文言を確認する
関連ガイド
1注文ごとの粗利計算、KitchenCostならレシピ登録するだけで自動で出せます。デリバリーと店頭の比較もすぐできますよ。
参考データ(確認日: 2026-02-17)
- 出前館 お店価格(店舗向け案内): https://service.demae-can.co.jp/restaurant/omisekakaku/
- 出前館 リリース(2026-01-30、1都3県で6,000店舗以上): https://corporate.demae-can.com/pr/news_release/20260130
- 中小企業庁 価格転嫁率53.5%(2025-11-28公表): https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/price_transfer/2025/251128price_transfer.html
- 帝国データバンク 飲食店倒産動向(2026-01-13、飲食店価格転嫁率32.3%): https://www.tdb.co.jp/report/industry/20260113-insyokuten2025/