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恵方巻の原価管理|具材の豪華化競争に巻き込まれない価格設計

恵方巻の原価は具材の構成とロス率で決まる。定番・海鮮の原価内訳、予約販売でロスを減らす方法、価格設計の考え方を整理。

更新 2026年2月18日
恵方巻原価計算節分価格設定寿司日本
目次

2025年、恵方巻の廃棄問題がまたニュースになりました。農林水産省も「需要に見合った販売」を業界に呼びかけています。

作りすぎれば廃棄。かといって足りなければ売上機会を逃す。恵方巻は短期集中で売上が伸びる反面、具材の豪華化と廃棄ロスで利益が消えやすい商品です。「去年より豪華にしないとSNSで映えない」という気持ちはわかりますが、原価を把握しないまま具材を追加すると、売れても利益が残りません。

先に結論

  • 原価の中心は具材とロス率(具材だけで原価の60〜70%)
  • 海鮮系は価格変動が大きいので「上位価格帯」に分離する
  • 予約販売比率を60〜80%に上げると利益が安定する
  • 具材は「見た目」より重量で管理する

基本の計算式

恵方巻原価 = 具材 + 米 + 海苔 + 包材 + ロス
原価率 = 恵方巻原価 ÷ 税抜価格

具材構成の基本設計

タイプ具材の特徴価格戦略
定番かんぴょう、玉子、きゅうり、しいたけ集客価格帯(原価率30〜35%)
海鮮まぐろ、サーモン、いくら上位価格帯(原価率35〜45%)
肉系焼豚、牛しぐれ、鶏そぼろ利益確保枠(原価率低め)

「全部海鮮」にすると見栄えはいいですが、原価率が45%を超えることもあります。定番を集客の柱にして、海鮮は「特別な1本」として高価格帯で利益を取る設計が安定します。


原価例:恵方巻(1本)

定番恵方巻(税抜980円想定)

項目原価
米 180g60円
海苔 1枚35円
具材合計180円
包材30円
ロス見込み25円
合計330円(原価率33.7%)

海鮮恵方巻(税抜1,680円想定)

項目原価
米 180g60円
海苔 1枚35円
海鮮具材430円
包材45円
ロス見込み40円
合計610円(原価率36.3%)

予約販売でロスを減らす

恵方巻最大のリスクは「作りすぎ」。予約販売の仕組みが利益を守ります。

  • 予約数を基準に仕込み量を固定する
  • 当日販売は「数量限定」にして希少性を演出する
  • 予約特典は値引きではなく具材の追加や小鉢のサービスにする(値引きは利益を直接削る)

コスト環境

2025年の消費者物価指数では食料が前年比**+6.8%**上昇しています。特に水産物の価格変動は大きく、海鮮恵方巻の原価は前年から10〜15%上がっている店も少なくありません。季節商材ほど、仕入れ時点での原価チェックが重要です。


今週やること

  • 定番・海鮮・肉系それぞれの具材リストと原価を作成する
  • 高級食材(まぐろ・いくら等)のロス率を実測して記録する
  • 予約比率の目標を設定する(まずは60%を目指す)
  • 早割・予約特典を「値引き」ではなく「追加品」で設計する
  • 包材(巻き紙・ラベル・袋)のコストを原価に入れる

出典


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よくある質問

恵方巻の原価率はどのくらいが目安?

定番(かんぴょう・玉子・きゅうり中心)で30〜35%、海鮮(まぐろ・サーモン・いくら)で35〜45%が目安です。海鮮は具材価格の変動が大きいので、仕入れ時点で原価率を確認してください。

海鮮と肉系はどちらが利益が出やすい?

肉系(焼豚・牛しぐれ・鶏そぼろ)のほうが原価を抑えやすく、価格変動も小さいです。海鮮は仕入れ価格が日によって変わるので、利益を安定させたいなら肉系を主力にする手もあります。

予約販売の比率はどのくらいが理想?

60〜80%を予約で確保できると廃棄ロスが大幅に減ります。当日販売分は数量限定にして、売れ残りゼロを目指す設計が理想です。

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