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チキン南蛮専門店の原価ガイド——タルタル40gで38円。「多め」に盛ると月3万円消える

チキン南蛮1食の原価を鶏もも肉・衣・揚げ油・南蛮酢・タルタルに分解して計算。鶏肉150gとタルタル40gのg管理が利益を決める理由と、タルタルのバッチ原価計算、定食セットの価格設計まで、個人経営の専門店向けにまとめました。

更新 2026年2月18日
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目次

チキン南蛮は「揚げ鶏にタルタルをたっぷりかける」メニュー。

見た目の満足度が高いぶん、タルタルを「たっぷり」かけすぎて利益が消えている店が多いです。

タルタルソース40gの原価は38円。「気持ち多め」で60gにすると57円。1食で19円の差。1日60食 × 25日 = 月に28,500円の差。

鶏肉のサイズブレも加えると、月に4万円以上の利益が「なんとなく」で消えます。

先に結論

  • チキン南蛮の原価の核は鶏肉とタルタル。 両方ブレると月4万円の差
  • タルタルは「バッチ原価÷食数」で計算する。 1食38円と数字で知っておく
  • 鶏もも肉は150gで固定。 仕込み段階で1枚ずつ計量してカット
  • 揚げ油は1食5〜8円。 原価に必ず含める

チキン南蛮1食の原価を分解する

例:チキン南蛮定食(税抜売価1,150円)

項目原価
鶏もも肉150g195円
衣(小麦粉+卵+片栗粉)-12円
揚げ油(吸油分)20g5円
南蛮酢30ml15円
タルタルソース40g38円
キャベツの千切り30g6円
ご飯200g38円
味噌汁180ml25円
漬物15g8円
合計342円

原価率:342 ÷ 1,150 = 29.7%

数字上は優秀です。でもこの計算は「150gの鶏肉」と「40gのタルタル」を毎回守っている前提。

鶏もも肉のg管理

鶏もも肉の仕入れ価格を1,300円/kgとすると:

鶏肉量肉原価150gとの差月間差額(60食/日)
130g169円▲26円▲39,000円
150g195円
170g221円+26円+39,000円
200g260円+65円+97,500円

鶏もも肉は1枚が250〜300g。切り分け方で個体差が出やすい食材です。

対策

  1. 仕込みで150gにカット。 鶏もも肉を半分に切るだけでは重量がバラバラ。必ず計量する
  2. 歩留まりを計算に入れる。 鶏もも肉の歩留まりは85〜90%(余分な脂・皮・筋を除去)。1kgから使えるのは850〜900g
仕入れ1kg = 1,300円
歩留まり87% → 使用可能量 870g
実質単価 = 1,300 ÷ 870 = 1.49円/g
150g × 1.49円 = 約224円(歩留まり込み)

歩留まりを含めると、さっきの195円が224円に。29円の差が月に43,500円です。

タルタルソースのバッチ原価

タルタルは「適量」で管理している店が多い。でもバッチで作って原価を把握すれば、量のコントロールがしやすくなります。

タルタルソース1バッチ(20食分)

材料原価
ゆで卵6個150円
マヨネーズ200g80円
玉ねぎ(みじん切り)100g15円
ピクルス50g60円
レモン汁10ml5円
塩・胡椒-2円
合計312円

仕上がり量:約800g。1食40gなら20食分。

タルタル原価(1食)= 312 ÷ 20 = 約16円

※ マヨネーズの仕入れ価格によって変わります。業務用1kgで400円なら、上記の計算になります。

タルタルの量ブレの影響

タルタル量1食原価40gとの差月間差額
30g12円▲4円▲6,000円
40g16円
60g23円+7円+10,500円
80g31円+15円+22,500円

80gかけると月に2.2万円多くなる。 「たっぷりタルタル」を売りにするなら、その分を売価に反映する必要があります。

対策: 計量スプーンで40gを固定。大さじ2.5杯=約40gが目安。「タルタル増量+100円」をトッピングとして用意すれば、お客さんの満足度を下げずに利益を守れます。

南蛮酢のバッチ原価

南蛮酢は見落としがちですが、酢・砂糖・醤油・みりん・唐辛子を配合すると、1食15〜20円かかります。

南蛮酢1バッチ(30食分)

材料原価
300ml45円
砂糖150g30円
醤油150ml30円
みりん100ml20円
唐辛子5g5円
合計130円
南蛮酢原価(1食30ml)= 130 ÷ 30 = 約4円

安く見えますが、ドバッとかける癖があると倍近くになります。

今週やること

  • 鶏もも肉を150gにカットし、1枚ずつ計量する仕組みを作る
  • タルタルソースのバッチ原価を計算し、1食40gに固定する
  • 揚げ油の吸油量を実測する(揚げ前後の油量を記録)
  • タルタル増量トッピング(+100円)を導入する
  • 定食の副菜原価を含めたセット原価率を再計算する

関連ガイド

出典


鶏肉のグラムとタルタルのバッチ原価を登録すれば、1食の利益がすぐ見えます。仕入れ値が変わったら全メニュー自動更新。KitchenCost を使ってみてください。

よくある質問

チキン南蛮の原価で一番大きいのは?

鶏もも肉(150gで195円)とタルタルソース(40gで38円)です。鶏肉は10g増で+13円、タルタルは10g増で+10円。両方ブレると1食で20円以上、月に40,000円の差になります。

タルタルはどう原価を出す?

卵6個+マヨネーズ200g+玉ねぎ100g+ピクルス50gで1バッチ(約20食分)を作り、1食あたり40gに割り戻します。バッチ原価760円÷20食=38円/食。バッチで作ると原価が見えやすくなります。

定食価格はどう決める?

チキン南蛮の単品原価(約310円)にご飯38円+味噌汁25円+キャベツ6円+漬物8円=合計387円。税抜売価1,150円なら原価率33.7%。ご飯おかわり無料ならおかわり率分を上乗せしてください。

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