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宴会コースの原価管理|人数ブレで利益を飛ばさない設計ルール

宴会コースを1人前で設計し、前菜から締めまでの原価配分と飲み放題の分離を整理。人数確定ルールでロスを防ぐ方法も解説。

更新 2026年2月18日
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目次

2025年、飲食店の倒産は1,002件で過去最多。その中でも「宴会で利益が出なかった」という話は珍しくありません。

20人の予約が前日に15人に減る。仕込みはもう終わっている。5人分の食材は廃棄——こういう経験、1度や2度ではないはずです。宴会コースは売上が大きい一方で、人数ブレと仕込みロスが利益を直撃する業態です。

先に結論

  • コースは必ず1人前原価で設計する(人数が変わっても原価率がブレない)
  • 飲み放題は別立てにすると原価管理が安定する
  • 最低人数と確定期限を明確にする(前日正午まで、など)
  • 前菜と締めで原価を調整し、主菜で満足感を出す

基本の計算式

コース原価(1人前) = 各料理の原価合計
コース価格 = 原価 ÷ 目標原価率

料理構成を変えても、1人前原価を固定して考えます。


なぜ原価が崩れるのか

  1. 人数確定が遅く仕込みロスが出る——20人→15人で5人分が廃棄
  2. 高原価の刺身や肉が重なりすぎる——「豪華に見せたい」で主菜に集中させてしまう
  3. 追加注文の扱いが曖昧——「コース外の注文は別料金」が伝わっていない
  4. 飲み放題の原価を把握していない——「だいたい1人3杯くらいでしょ」は危険

原価配分の目安(1人前)

パート原価配分役割
前菜・小鉢15〜20%原価を抑えて第一印象を作る
主菜(魚・肉)35〜40%満足感のメイン。ここに予算を集中
温菜・揚げ物20〜25%ボリューム感を出すパート
締め・デザート10〜15%原価の調整弁。ご飯ものは低原価

主菜で満足感を出し、締めで原価を調整する。この配分が崩れると、コース全体の原価率が35%を超えてきます。


価格設計の運用ルール

  • 3段階コース(軽め・標準・プレミアム)を用意する——幹事に選択肢を渡すと予約率が上がる
  • 人数確定は前日正午まで——仕込みのタイミングに合わせる
  • 追加注文は単品価格で別計上——コース価格に含めない
  • 飲み放題は別立てにする(コース4,000円+飲み放題2,000円)

人数減少への対策

予約時点でルールを明示しておくことがすべてです。

  • 最低人数を設定する(例:8名以上)
  • 前日キャンセル:料金の50%
  • 当日キャンセル:料金の100%
  • 人数減少は前日正午まで受付、それ以降は確定人数分の料金を請求

このルールを予約確認メールや電話で必ず伝えてください。「言った・言わない」のトラブルを防げます。


今週やること

  • 主力コース3種の1人前原価を計算する
  • 飲み放題をコースと別立てにする
  • 人数確定ルール(前日正午まで)を予約フローに組み込む
  • キャンセルポリシーを予約確認メールに記載する
  • 前菜と締めの原価配分を見直す

KitchenCostなら、コース構成を変えても1人前原価をすぐ再計算できます。

KitchenCost を確認してください。

よくある質問

宴会コースは何人から受けるべき?

最低人数(例:8名以上)を決め、前日正午までの人数確定ルールを明記してください。最低人数分の仕入れは確定するので、それ以下のキャンセルはキャンセル料で対応するのが安全です。

飲み放題はコースに含める?

別立てにするほうが原価管理は安定します。飲み放題込みだと、飲む量が多い宴会で原価率が跳ね上がります。コース4,000円+飲み放題2,000円のように分離すると、それぞれの原価率を個別に管理できます。

コース原価率の目安は?

料理部分で30〜35%が基準です。前菜・小鉢で原価を抑え(原価率15〜20%)、主菜で満足感を出し(原価率35〜40%)、締めで調整する(原価率10〜15%)設計が安定します。

人数が減った場合はどうする?

最低人数分の料金は固定とし、前日キャンセルはキャンセル料(50〜100%)で対応するルールを予約時に明示してください。仕込み済みの食材は戻ってこないので、ルールなしだとロスがすべて店の負担になります。

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