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タピオカドリンク専門店、粉は安いのにカップとストローで30円飛ぶ——包材コストの罠

タピオカの粉は1杯40円。でもカップ・フタ・ストロー・袋で30円以上。黒糖ミルクティー1杯の原価は173円になる。ミルクと氷の管理、トッピングの値付け、テイクアウト前提の原価設計。

更新 2026年2月18日
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目次

タピオカドリンクが流行ったとき、「粉が安いから儲かる」とみんなが言った。

確かにタピオカ粉は1杯40円。原価率だけ見れば素晴らしい商品に見える。

でも実際に1杯の原価を出してみると、粉よりもカップ・フタ・ストロー・袋のほうが高い。 包材だけで30円以上。さらにミルク50円、シロップ25円を足すと、1杯の原価は173円になる。

テイクアウト前提の業態だからこそ、包材コストを原価に入れないと利益を見誤る。

先に結論

  • 原価は「タピオカ粉」より包材が効く。 カップ+フタ+ストロー+袋で30〜40円
  • ミルクと氷の量を固定しないと原価がブレる。 ミルク30ml多いだけで1杯10円の差
  • タピオカの茹で置きは4〜6時間が限界。 廃棄ロスを仕込み回数で管理する
  • トッピングは必ず有料にする。 原価率15〜25%の高利益商品

黒糖ミルクティー1杯の原価内訳

標準サイズ(税抜600円)

項目原価
タピオカ(乾燥60g→茹で後150g)60g40円
黒糖シロップ25g25円
ミルク200ml50円
茶葉(アッサムベース)8g20円
200g8円
カップ+フタ1セット25円
ストロー(太め)1本5円
合計173円

原価率:173 ÷ 600 = 28.8%

ここにテイクアウト用の袋(5〜8円)、保冷剤(3〜5円)を足すと182〜186円。原価率は30%を超える。

原価がブレる3つの原因

1. ミルク量のブレ

ミルクは1杯200mlの設計でも、目分量で注ぐと220〜250mlになりがち。30ml多いだけで1杯10円の差。1日80杯で月20,000円。

対策:計量ジャグにサイズ別の目盛りを引く。新人は最初の1週間だけ計量カップで練習する。

2. 氷の量がバラバラ

氷が少ないとミルクの量が増えて原価が上がる。氷が多すぎると「薄い」とクレームが来る。

対策:氷はスクープ3杯、などスクープ数で固定する。

3. 包材の見落とし

カップ25円、ストロー5円、袋5円。全部足すと35円。これを原価に入れていない店は、原価率が実際より5〜6ポイント低く見えている。

タピオカの仕込み管理

タピオカは茹でてからの時間で食感が大きく変わる。

経過時間食感判定
0〜2時間もちもち
2〜4時間やや硬くなる
4〜6時間硬い・くっつく
6時間以上食感×・廃棄×

1日の仕込みを2回に分ける。 朝の開店時と午後のピーク前。1回で全量仕込むと、午後には食感が落ちて廃棄が増える。

廃棄コストの計算

タピオカ乾燥1kgで約700円。1杯60g使用で16杯分。廃棄率10%なら1日8杯(80杯販売の場合)×40円=320円。月に8,000円。

仕込みを2回に分けるだけで、廃棄率が10%→3%に下がった店もある。

トッピングの値付け

トッピング原価推奨売価粗利原価率
タピオカ増量15円+80円65円19%
ナタデココ10円+60円50円17%
仙草ゼリー12円+60円48円20%
ホイップクリーム18円+80円62円23%
チーズフォーム25円+120円95円21%

チーズフォームは原価25円で120円もらえる。 原価率21%で粗利95円。客単価を上げる武器になる。

サイズ展開と利益設計

サイズ内容量原価売価粗利原価率
S360ml135円480円345円28.1%
M480ml173円600円427円28.8%
L700ml215円750円535円28.7%

Lサイズは粗利額がいちばん大きい。 メニュー表で「お得」感を出してLに誘導すると、1杯あたりの粗利が108円増える。

今週やること

  • ミルクとシロップの量をサイズ別にml/gで固定する
  • 氷量をスクープ数で統一する
  • カップ・ストロー・袋の1杯あたり原価表を作る
  • タピオカの仕込みを午前・午後の2回に分ける
  • トッピングの有料化と値付けを決める

関連ガイド


タピオカ・シロップ・ミルクを登録すれば、1杯の原価が自動で出ます。包材コストも含めた原価率がひと目でわかる。KitchenCost を使ってみてください。

よくある質問

タピオカドリンク1杯の原価はどのくらい?

黒糖ミルクティー(標準サイズ)で約173円が目安です。内訳はタピオカ40円、黒糖シロップ25円、ミルク50円、茶葉20円、氷8円、カップ+フタ+ストロー30円。売値650円なら原価率26.6%。包材だけで30円以上かかるのがポイントです。

氷は原価に入れるべき?

入れてください。氷自体は1杯8円程度ですが、問題は氷の量でミルクの量が変わること。氷が少ないとミルクが増えて原価が上がります。スクープ数や重量で固定するのが確実です。

タピオカは茹で置きしても大丈夫?

茹でてから4〜6時間が限界です。それ以降は食感が落ちて廃棄になりやすい。1日の販売量を予測して、午前・午後の2回に分けて仕込むと廃棄を抑えられます。廃棄率5%なら月に数千円のロスです。

追加トッピングは儲かる?

タピオカ増量(原価+15円、売価+80円)、ナタデココ(原価+10円、売価+60円)など、トッピングは原価率15〜25%で高利益。必ず有料にして、メニュー表で目立たせてください。

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