「テイクアウト始めたら売上は伸びたんですよ。でも、なぜか利益が前より減って……」
こういう相談、本当に多いです。原因はたいてい包材。容器、蓋、袋、箸、おしぼり、ラベル——1つ1つは数円〜数十円でも、全部足すと1注文あたり87円。1日100件出れば月26万円超の固定費です。
先に結論
- 包材は1注文あたりの固定費として原価に含める
- 容器と蓋が最も高い(全体の半分以上)
- テイクアウトは別価格を用意するのが安全
- 月次で包材の単価を見直す(値上げが頻繁)
包材コストが膨らむ4つのパターン
- 容器のサイズが大きすぎる——見栄えのために余白がある容器を使っている
- 蓋・カトラリーを毎回多めに入れる——「念のため」が積み重なる
- ラベル・紙ナプキンが追加されている——開業時に決めた仕様のまま見直していない
- テイクアウト価格が店内と同じ——包材コスト分だけ利益が減っている
基本の計算式
包材コスト/注文 = 容器 + 蓋 + 袋 + カトラリー + ラベル + ナプキン
料理原価 = 食材原価 + 包材コスト
原価率 = 料理原価 ÷ 税抜価格
1注文のモデルケース(弁当)
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 弁当容器 + 蓋 | 45円 |
| 汁カップ + 蓋 | 18円 |
| 袋 | 8円 |
| 箸 + おしぼり | 10円 |
| ラベル | 6円 |
| 合計 | 87円 |
87円が小さく見えるかもしれません。でも1日100件×26日で月226,200円。年間270万円です。これは家賃1ヶ月分に匹敵する店も多いでしょう。
実務のルール
- 容器は1サイズ下でも入るか試してみる(見た目の印象は意外と変わらない)
- 割り箸・おしぼりは希望制にする(「ご入用ですか?」と聞くだけでOK)
- 汁物カップは有料トッピングにする
- テイクアウトは店内とは別価格を設定する
物価の動きと見直しタイミング
2025年の消費者物価指数では食料が前年比**+6.8%**上昇しています。包材メーカーも値上げが続いており、月1回は単価を確認するのが安全です。半年前の見積もりが今も正しいとは限りません。
今週やること
- 1注文あたりの包材点数を数えて単価を記録する
- 容器・蓋・袋の最新単価を仕入れ先に確認する
- テイクアウト価格を店内価格と分けて設定する
- 割り箸・おしぼりを希望制に切り替える
- 包材の単価チェックを月次ルーティンに入れる
関連ガイド
包材を含めた原価管理を自動化するなら、KitchenCost を確認してください。