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テイクアウト包材のコスト管理|見えない月26万円を可視化する

容器・袋・カトラリー、1注文あたり87円。テイクアウトの包材コストを原価に正しく入れる方法を整理しました。

更新 2026年2月18日
包材テイクアウト原価計算飲食店経営価格設定
目次

「テイクアウト始めたら売上は伸びたんですよ。でも、なぜか利益が前より減って……」

こういう相談、本当に多いです。原因はたいてい包材。容器、蓋、袋、箸、おしぼり、ラベル——1つ1つは数円〜数十円でも、全部足すと1注文あたり87円。1日100件出れば月26万円超の固定費です。

先に結論

  • 包材は1注文あたりの固定費として原価に含める
  • 容器と蓋が最も高い(全体の半分以上)
  • テイクアウトは別価格を用意するのが安全
  • 月次で包材の単価を見直す(値上げが頻繁)

包材コストが膨らむ4つのパターン

  1. 容器のサイズが大きすぎる——見栄えのために余白がある容器を使っている
  2. 蓋・カトラリーを毎回多めに入れる——「念のため」が積み重なる
  3. ラベル・紙ナプキンが追加されている——開業時に決めた仕様のまま見直していない
  4. テイクアウト価格が店内と同じ——包材コスト分だけ利益が減っている

基本の計算式

包材コスト/注文 = 容器 + 蓋 + 袋 + カトラリー + ラベル + ナプキン
料理原価 = 食材原価 + 包材コスト
原価率 = 料理原価 ÷ 税抜価格

1注文のモデルケース(弁当)

項目目安
弁当容器 + 蓋45円
汁カップ + 蓋18円
8円
箸 + おしぼり10円
ラベル6円
合計87円

87円が小さく見えるかもしれません。でも1日100件×26日で月226,200円。年間270万円です。これは家賃1ヶ月分に匹敵する店も多いでしょう。


実務のルール

  • 容器は1サイズ下でも入るか試してみる(見た目の印象は意外と変わらない)
  • 割り箸・おしぼりは希望制にする(「ご入用ですか?」と聞くだけでOK)
  • 汁物カップは有料トッピングにする
  • テイクアウトは店内とは別価格を設定する

物価の動きと見直しタイミング

2025年の消費者物価指数では食料が前年比**+6.8%**上昇しています。包材メーカーも値上げが続いており、月1回は単価を確認するのが安全です。半年前の見積もりが今も正しいとは限りません。


今週やること

  • 1注文あたりの包材点数を数えて単価を記録する
  • 容器・蓋・袋の最新単価を仕入れ先に確認する
  • テイクアウト価格を店内価格と分けて設定する
  • 割り箸・おしぼりを希望制に切り替える
  • 包材の単価チェックを月次ルーティンに入れる

関連ガイド


包材を含めた原価管理を自動化するなら、KitchenCost を確認してください。


参考資料

よくある質問

包材は原価に入れるべき?

必ず入れてください。弁当容器+蓋+袋+箸で1注文87円前後かかります。1日100件なら月26万円超。これを食材原価だけで計算していると、利益が消えます。

どの包材が一番高い?

容器と蓋です。弁当容器+蓋だけで45円前後。次に袋(8円)、カトラリー(10円)と続きます。容器を1サイズ下げるだけで月数万円変わることもあります。

テイクアウト価格は上げるべき?

包材コストが1注文50円を超えるなら、テイクアウト別価格か最低注文金額の設定をおすすめします。大手チェーンでもテイクアウトは+20〜50円が一般的です。

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