たい焼きは一見シンプルだが、利益はあんこの量と焼き回転で決まる。
生地が安くても、あんこ・バター・包材が乗ると原価は一気に上がる。
要点まとめ
先に押さえる要点は、原価はあんこのグラム数でほぼ決まる、生地はバッチ歩留まりで原価を出す、バター・チーズは別ラインで計算する、価格改定は月1回の原価チェックが安全です。
たい焼き原価がブレる理由
- あんこの盛り量が人で変わる
- 生地バッチの歩留まりが曖昧
- バターやチーズの追加が高い
- 包材の比率が意外に大きい
原価計算の基本式
原価率(%) = 原価 / 価格 x 100
目標価格 = 原価 / 目標原価率
生地バッチの原価(例)
バッチ例(約20個分):
| 材料 | 量 | 原価 |
|---|---|---|
| 小麦粉 | 600g | 180円 |
| 卵 | 4個 | 120円 |
| 牛乳 | 900ml | 230円 |
| 砂糖 | 80g | 25円 |
| ベーキングパウダー | 10g | 10円 |
| 合計 | 565円 |
生地1個あたり:
565円 ÷ 20 = 28円
たい焼き1個の原価内訳(例)
粒あん(標準)
| パーツ | 原価 | メモ |
|---|---|---|
| 生地 | 28円 | 1個分 |
| あんこ | 55円 | 80g |
| バター | 15円 | 5g |
| 包材(袋・紙) | 18円 | テイクアウト |
| 合計 | 116円 |
価格設定の目安
目標原価率 27% の場合:
116円 / 0.27 = 430円
価格帯の目安: 400〜480円
チーズやクリームを追加する場合は、追加トッピング価格で利益を守ります。
トッピング価格の決め方
- バター追加: 原価 x 3
- クリーム追加: 原価 x 3
- チーズ追加: 原価 x 3〜3.5
無料増量は利益を削ります。
回転率の現実チェック
たい焼きは焼き型の回転が上限を決めます。
- 1型で1時間に30個
- 3型で1時間に90個
回転が落ちると、人件費比率が急上昇します。
人件費の現実チェック
2025年度の全国加重平均最低賃金は1,121円。
例:
- 1時間に70個提供
- 1個あたりの人件費 = 1,121円 ÷ 70 = 約16円
価格改定の目安
総務省統計局の最新の年度平均CPIは、総合 +3.0%。原材料の値上げは年数回起きる前提で、月1回の原価チェックが安全です。
よくある質問
Q. あんこを減らすと利益は増えますか?A. 味の満足度が落ちやすいので、量より価格設計で調整する方が安全です。
Q. 小麦粉を安いものに変えるべきですか?A. 生地の味は顧客満足に直結するため、価格よりも仕上がりで判断しましょう。
今すぐやること
- あんこの1個あたりグラム数を固定する
- 生地バッチの歩留まりを記録する
- トッピングの追加料金を設定する
- 包材コストを1個あたりで計算する
- 焼き型の回転数を記録する
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