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台湾まぜそば専門店の原価ガイド——追い飯を無料にすると、月に2.5万円消える

台湾まぜそば1杯の原価を麺・肉味噌・卵黄・トッピング・追い飯に分解。肉味噌の盛りブレが利益を削る理由と、追い飯の原価計算、トッピングの段階価格設計まで、個人経営の専門店向けにまとめました。

更新 2026年2月18日
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目次

台湾まぜそばは「汁なし」だからスープの原価がかからない。その分、利益が出やすい——そう思って始めた店が、半年後に「あれ、思ったほど残らない」と気づくことがあります。

原因は2つ。肉味噌の盛りブレ追い飯の無料提供です。

肉味噌60gが70gになるだけで月に26,000円。追い飯を無料にしていると月に22,750円。合わせて月5万円近い利益が「なんとなく」で消えます。

先に結論

  • 台湾まぜそばの原価の核は肉味噌。 60gで87円、10g増で月2.6万円の差
  • 追い飯は無料にするなら原価に織り込む。 提供率70%なら月2.3万円
  • トッピングは段階価格で粗利を稼ぐ。 追加肉味噌・チーズ・卵黄で客単価アップ
  • 麺量は茹で上がりで固定。 乾麺と茹で上がりの倍率を実測する

台湾まぜそば1杯の原価を分解する

例:台湾まぜそば(税抜売価900円)

項目原価
太麺(茹で上がり)260g45円
肉味噌60g87円
卵黄1個30円
タレ(醤油・酢・ラー油)25ml18円
ニラ10g5円
ねぎ10g4円
刻みのり2g6円
にんにく3g3円
魚粉5g8円
合計206円

原価率:206 ÷ 900 = 22.9%

数字は良い。でもこれは「追い飯なし」の場合です。

肉味噌のg管理

台湾まぜそばの味の核は肉味噌。お客さんが一番注目するパーツだからこそ、多めに盛りたくなるのが厄介です。

肉味噌1バッチ(20食分)

材料原価
豚挽き肉800g1,600円
醤油80ml16円
甜面醤50g50円
豆板醤30g36円
砂糖30g6円
にんにく・生姜20g10円
唐辛子10g15円
ごま油20ml10円
合計1,743円

仕上がり量:約1,200g(肉の脂と水分で重量変化)。1食60gなら20食分。

肉味噌原価(1食)= 1,743 ÷ 20 = 約87円

盛りブレの影響

肉味噌量1食原価60gとの差月間差額(70杯/日)
50g73円▲14円▲24,500円
60g87円
70g102円+15円+26,250円
80g116円+29円+50,750円

10g多いだけで月2.6万円。 80gまで増えると月5万円。

対策: 肉味噌は仕込み後に60gずつ小分けにしてラップで包む。調理時は「1包み=1食」にすれば、忙しい時間帯でもブレません。

追い飯の原価計算

台湾まぜそばの名物「追い飯」。お皿に残ったタレとご飯を混ぜて食べる、あの楽しみです。

でも無料にしている場合、原価に含めていないと利益を見誤ります。

追い飯量米原価
100g19円
150g29円

提供率(注文した客のうち追い飯を食べる割合)を考慮:

提供率1杯あたり実質コスト月間コスト(70杯/日)
50%10円17,500円
70%13円22,750円
90%17円29,750円

提供率70%で月2.3万円。 年間27万円の「無料サービス」です。

対策

  • 追い飯を原価に含めた上で、売価に反映する。 追い飯込みの原価率が30%以内なら無料でもOK
  • 追い飯を有料(+50〜80円)にする。 「追い飯セット(ご飯+のり+ねぎ)」として80円で出せば、1食あたりの粗利が増える

トッピングの段階価格設計

台湾まぜそばはトッピングとの相性が良い。ここで客単価を上げると、原価率を抑えながら利益を伸ばせます。

トッピング原価推奨売価粗利
追加肉味噌 30g44円150円106円
卵黄追加30円80円50円
チーズ 20g30円120円90円
ねぎ増し8円50円42円
のり増し12円50円38円
ニンニク増し5円無料

ニンニクだけ無料にして、他は有料。 「ニンニク無料」は来店動機になるので残す価値があります。

トッピングの注文率が20%あれば、1日70杯 × 14件 × 平均粗利80円 = 月28,000円の利益増

今週やること

  • 肉味噌を60gずつ小分けにする仕組みを作る
  • 乾麺と茹で上がりの倍率を実測する(何g→何gか)
  • 追い飯の提供率を1週間記録する
  • トッピング3品の価格を設定してメニューに追加する
  • 売上上位メニューの原価を追い飯込みで再計算する

関連ガイド

出典


肉味噌のバッチ原価とトッピング別の利益率を登録すれば、1杯の利益がすぐ見えます。仕入れ値が変わったら自動で再計算。KitchenCost を使ってみてください。

よくある質問

麺量は何gが基準?

茹で上がり250〜280gが標準です(乾麺なら130〜150g)。「大盛り無料」にしている店は多いですが、茹で上がりで330gまで増えると原価が15〜20円上がります。大盛りは+100円が妥当です。

追い飯は原価に入れる?

必ず入れてください。追い飯100gの原価は19円。おかわり無料で提供率70%なら、1食あたりの実質追加コストは13円。1日70杯で月に22,750円です。「名物だから無料」は、利益が出ていることを確認してから判断してください。

トッピングはどう価格差を付ける?

追加肉味噌(+150円)、卵黄追加(+80円)、チーズ(+120円)のように、原価+粗利で設計します。原価50円のトッピングを150円で出せば粗利100円。1日10件の注文で月25,000円の利益増です。

汁なしでも原価が高い理由は?

肉味噌(60gで約87円)と卵黄(30円)が大きい。スープは使わなくてもタレ(醤油・酢・ラー油)で15〜20円かかります。さらにニラ・ねぎ・のり・魚粉のトッピングで25〜30円。全部足すと1杯240〜280円です。

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