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タコス専門店の原価——トルティーヤ25円、肉70円、ワカモレ60円。利益は「トッピングの値付け」で決まる

タコス1個の原価は140〜200円。トルティーヤと肉だけならシンプルですが、ワカモレ・チーズ・サルサを無料で盛ると原価率が一気に上がります。肉量の固定、サルサの計量、有料トッピングの設計で利益を守る方法をまとめました。

更新 2026年2月18日
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目次

最近、都内にタコス専門店が増えている。

テイクアウトしやすい、1人でも気軽に食べられる、SNS映えする。開業のハードルも低そうに見える。

でもいざ原価を計算してみると、ワカモレを1食分作るだけでアボカド代が60円。 タコス3個にワカモレとチーズを無料で付けたら、原価がセット価格の40%を超えてしまう。

タコスの利益は、肉量のグラム管理トッピングの値付けで決まる。

先に結論

  • タコス1個の原価は110〜130円。 トルティーヤは安いが、肉とサルサで原価が上がる
  • ワカモレは「無料」にしない。 アボカド代だけで1食50〜70円。有料トッピングが正解
  • 肉量はグラムで固定。 60gと80gで原価が20〜30円変わる
  • チップス&サルサは利益商品。 原価40円で売価300円——利益率が高いサイドメニュー

タコス1個の原価を分解する

カルネアサダタコス(牛肉・税抜380円)

項目金額
コーントルティーヤ(2枚)30円
牛肉(70g)90円
玉ねぎ(みじん切り)5円
パクチー8円
サルサベルデ12円
ライム(1/6個)8円
合計153円

原価率:153 ÷ 380 = 40.3%。牛肉を使うと原価率は高め。

チキンタコス(鶏肉・税抜320円)

項目金額
フラワートルティーヤ(1枚)25円
鶏肉(60g)50円
レタス5円
トマトサルサ10円
チーズ(15g)20円
サワークリーム10円
合計120円

原価率:120 ÷ 320 = 37.5%。鶏肉のほうが利益が出やすい。

アルパストルタコス(豚肉・税抜350円)

項目金額
コーントルティーヤ(2枚)30円
豚肉マリネ(65g)65円
パイナップル(1切れ)10円
玉ねぎ・パクチー10円
サルサ10円
合計125円

原価率:125 ÷ 350 = 35.7%

3種を比較すると、チキン37.5%、アルパストル35.7%、カルネアサダ40.3%。 牛肉タコスは原価が高い分、50〜60円高く値付けしないと利益率が合わない。

肉量の管理——20gの差で利益が変わる

タコスの原価で最も影響が大きいのは肉の量

肉量鶏肉の原価牛肉の原価
50g42円64円
60g50円77円
70g58円90円
80g67円103円

鶏肉で50gと80gの差は25円。牛肉なら39円

1日100個のタコスで平均10g多めに盛ると:

鶏肉:8円 × 100個 × 25日 = 20,000円/月
牛肉:13円 × 100個 × 25日 = 32,500円/月

肉の「気持ち多め」だけで月2〜3万円。 秤でグラムを固定するのが鉄則。

ワカモレとチーズ——「無料トッピング」が利益を食う

タコス専門店で最も原価に効くのがワカモレだ。

ワカモレの原価

材料金額
アボカド(1/2個)100〜150円
ライム汁5円
玉ねぎ・トマト・パクチー10円
塩・チリ2円
合計(4食分)117〜167円
ワカモレ1食分 = 約30〜42円

アボカドが高い時期(1個300円超)なら1食分60円以上。これを無料で付けたら、タコス1個の原価が120円→180円に跳ね上がる。

ワカモレは有料トッピング(+150〜200円)が正解。 原価60円に対して粗利90〜140円。好きな人ほど頼む→利益が増えるという好循環になる。

その他のトッピング原価

トッピング原価推奨追加価格粗利
ワカモレ50円180円130円
チーズ増し25円100円75円
サワークリーム15円80円65円
ハラペーニョ8円50円42円
肉ダブル70円200円130円

チップス&サルサ——利益率No.1のサイドメニュー

タコス専門店で最も利益率が高いのはチップス&サルサだ。

項目原価
トルティーヤチップス(50g)25円
トマトサルサ(60ml)15円
合計40円

売価300円なら原価率13.3%。粗利260円。

タコスの注文にチップスを「前菜としていかがですか?」と提案するだけで、客単価が300円上がり、その分の粗利率は87%。 利益を安定させる鍵はこのサイドメニューにある。

セット価格の設計

セット内容原価売価原価率
2個セットタコス2個240円680円35%
3個セットタコス3個360円980円37%
パーティーセットタコス6個+チップス760円2,200円35%
ランチセットタコス2個+チップス+ドリンク315円900円35%

ランチセットのドリンク(原価35円)とチップス(原価40円)が全体の原価率を下げてくれる。セットは低原価商品を組み合わせるほど利益率が上がる。

今週やること

  • 主力タコス3種の原価を「トルティーヤ・肉・サルサ・トッピング」で分解する
  • 肉量をグラムで固定する(メニューごとに○gを決める)
  • ワカモレを有料トッピングに切り替える(+150〜200円)
  • チップス&サルサをメニューに追加して利益商品にする
  • セット価格を設計する(タコス2個+チップス+ドリンク)

タコスはシンプルだからこそ、肉量とトッピングの管理が全て。まずはワカモレの原価を計算して、「これを無料で出し続けるとどうなるか」を数字で確認してみてほしい。


タコスの肉・サルサ・トッピングの原価をレシピ単位で管理するなら。食材価格を更新するだけで、メニューごとの原価率がリアルタイムで変わります。KitchenCost を使ってみてください。

よくある質問

タコス1個の原価はどのくらいですか?

トルティーヤ25円、肉60〜80円、サルサ15円、野菜10円で合計110〜130円。売価350〜400円に対して原価率30〜35%です。ただしワカモレ(+60円)やチーズ(+30円)を無料で盛ると原価率が40%を超えます。

トルティーヤは1枚と2枚どちらが良いですか?

柔らかいフラワートルティーヤなら1枚で十分。コーントルティーヤは割れやすいので2枚重ねが一般的ですが、その場合はトルティーヤ代が25円→50円に倍増します。メニュー価格に必ず反映してください。

ワカモレは無料で出しても大丈夫ですか?

おすすめしません。アボカド1個200〜300円で、ワカモレ1食分の原価は50〜70円。タコス1個の原価の約半分に相当します。有料トッピング(+150〜200円)にして、ワカモレが好きな人からしっかり利益を取るのが正解です。

タコスのセット価格はどう設計しますか?

2個セット700〜800円、3個セット950〜1,100円が一般的です。セット割引は合計の5〜10%まで。チップス&サルサ(原価40円・売価300円)やドリンクをセットに加えると、低原価商品で全体の原価率が下がります。

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