「店で食べたら980円なのに、アプリだと1,200円って高くないですか?」
お客さんにこう聞かれたとき、スムーズに答えられるスタッフはどれくらいいるでしょう。 価格差そのものより、説明がないことが不信感につながる。 これが、いま小さな店で起きている問題の本質です。
先に結論
- 価格差は「先に説明を出す」だけでクレームが減る
- POPは長文より3行型のほうが読まれる
- 店内表示とSNS表記をそろえると、問い合わせ対応がぐっと楽になる
背景の数字
- キャッシュレス決済比率は42.8%まで上昇(経済産業省、2024年)
- 価格転嫁率は飲食業で32.3%。コストを100%反映できている店は少数派
- 出前館は「お店価格」の取り組みで対象店舗を拡大中。価格説明の重要性はさらに高まっています
まずこの式で整理する
チャネル別の手残り = 売価 -(食材費 + 包材費 + 手数料 + 決済費 + 追加作業費)
店頭とデリバリーで同じ売価にしたら手残りがいくら違うか。 この差分を見れば、「なぜ価格が違うのか」の説明根拠が自然にできます。
店内POPテンプレ6本
1) 基本型
当店では販売チャネルごとに必要コストが異なるため、 店頭価格とデリバリー価格が異なる場合があります。 詳細はスタッフまでお声がけください。
2) 短文型
店頭価格と配達価格は異なる場合があります。 理由: 包材・配送関連コストの違いです。
3) 丁寧型
いつもご利用ありがとうございます。 配達商品は追加コストが発生するため、価格が異なる場合がございます。
4) テイクアウト誘導型
店頭受取は店頭価格でご利用いただけます。 配達価格との差は、配達関連コストによるものです。
5) 問い合わせ削減型
価格についてのお問い合わせは、 店内スタッフまたは公式SNSのDMで受け付けています。
6) 多言語簡易型
Price may differ by channel. Store pickup price and delivery app price can be different.
表示でやってはいけないこと
- 理由を書かずに「価格が違います」だけ掲示する
- 店内とSNSで説明が食い違う
- 質問への返答がスタッフごとにバラバラ
どれも「説明のトーンが統一されていない」ことが根っこです。 POPとSNSを同じ文面にするだけで、この3つは同時に防げます。
今週やること
- 3行POPを店頭に掲示する
- SNSプロフィールにも同じ趣旨を記載する
- スタッフ用の回答文を1パターンに統一する
- 1週間後に問い合わせ件数を記録する
価格差は、隠すより説明したほうが信頼されます。 短く、同じ言葉で、先に伝える。これだけで現場は楽になりますよ。
チャネルごとの手残りを比較するなら、KitchenCostでレシピ原価を出しておくと計算が早いです。