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米価格高騰で原価率が崩れる前に:メニュー原価を再計算する手順(2026)

米・主食コスト上昇期に、飲食店が原価率を守るための再計算手順を解説。1食あたり影響額の出し方、価格見直し判断、実行チェックリスト付き。

更新 2026年2月18日
米価格原価率飲食店メニュー原価値上げ2026
目次

「米の値段がまた上がった。」

仕入れ伝票を見てため息が出た日、ありませんか?

2025年は「令和の米騒動」と呼ばれるほど米価が動きました。でも焦って全品値上げするのではなく、まず茶碗1杯の原価を出すところから始めると、冷静な判断ができます。

先に結論

  • 全品一律値上げより、米使用量が多いメニューから順に見直すのが失敗しにくい
  • 茶碗1杯の原価を先に固定する。 ここが基準点になる
  • 大盛り無料は最優先で採算確認。 差額がそのまま利益減になっている
  • 値上げだけが答えではない。 盛付量の標準化やセット構成の見直しで吸収できる範囲もある

米の価格、今どうなっている?

農水省の公表データでは、米の相対取引価格は27,649円/60kg(2025年6月時点)。前年から大幅に上昇しています。

グラム単価に換算すると——

米1g単価 = 27,649円 ÷ 60,000g = 0.461円

1食あたりの影響を計算する

「うちのメニューにどれくらい影響があるのか?」を知るには、1食あたりの米使用量をグラムで把握するだけで十分です。

1食の米原価 = 米1g単価 × 盛付量(g)

試算例:

盛付量米原価
並盛 180g83.0円
大盛 250g115.3円
差額32.3円

大盛り無料でやっているなら、1杯あたり32.3円が消えている計算です。 1日30食出ていれば、月25日で24,225円の利益減。

値上げ以外にできること

すぐに値上げできない事情がある店も多いはずです。まず試せるのは——

  1. 盛付量をグラムで統一する。 「だいたいこのくらい」の盛り方をやめるだけで、ブレがなくなる
  2. 大盛り無料の条件を見直す。 +50円に変更、または「ライン登録で無料」など条件付きにする
  3. セット構成を変える。 ご飯の量を減らす代わりに、低原価のサラダや小鉢をつける

今週やること

  • 上位10品の米使用量を実測して、グラムで記録する
  • 並盛・大盛のグラム数を店内で統一する
  • 200g超のメニューから順に、原価を再計算する
  • 価格改定か量目調整か、どちらで対応するかを今週中に決める

米の価格は自分ではコントロールできません。でも、茶碗1杯のコストを知っているかどうかで、打てる手の数が変わります。


食材の仕入れ値を変えたら全レシピの原価が自動更新される。KitchenCost を試してみてください。

参考データ(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

米が上がった時、全メニューを値上げすべきですか?

一律値上げより、主食比率が高いメニューから段階的に見直す方が実務的です。

1食あたり影響額はどう計算しますか?

使用量(g)×単価上昇分(円/g)で計算できます。

値上げ以外の対策はありますか?

あります。盛付グラムの標準化、歩留まり改善、セット構成見直しで吸収できる範囲を先に作ります。

どの頻度で見直しすればいいですか?

価格改定が多い時期は週次、通常は月次を推奨します。

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