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「限界利益」って何?──変動費と固定費を分けると見えてくるもの

「売上はあるのにどこで利益が消えているか分からない」。そんなとき役立つのが限界利益という考え方。難しい名前ですが、中身はシンプルです。

更新 2026年2月18日
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目次

「限界利益」。なんだか難しそうな言葉ですよね。

でも、やっていることはシンプルです。売上から、売れるたびにかかる費用(変動費)を引く。残ったお金で、家賃や通信費(固定費)を払う。それだけの話です。

この考え方を知っていると、「どこで利益が消えているのか」が驚くほどクリアに見えるようになります。

先に要点

  • 限界利益 = 売上 − 変動費。固定費を払うための「原資」
  • 変動費と固定費を分けるだけで、値上げ判断や損益分岐点の計算ができる
  • まずは売上上位3品で計算すればOK

いまこの考え方が必要な理由

2025年の飲食店倒産は1,002件で過去最多(帝国データバンク)。飲食店の価格転嫁率は32.3%と全業種平均を下回ります。最低賃金は全国加重平均1,121円(厚生労働省)。

「売上は増えているのに利益が減った」という声が増えています。限界利益で見ると、その構造がはっきり分かります。

まず用語を整理

変動費(へんどうひ)

売れるほど増える費用。食材費、包材、注文ごとの手数料など。

固定費(こていひ)

売上に関係なく毎月ほぼ一定で出る費用。家賃、通信費、サブスク、保険料など。

限界利益(げんかいりえき)

売上から変動費を引いた残り。この残りで固定費を賄います。

計算式は3つ

限界利益 = 売上 − 変動費
限界利益率 = 限界利益 ÷ 売上 × 100
損益分岐点売上 = 固定費 ÷ 限界利益率

損益分岐点(そんえきぶんきてん)とは、利益がゼロになるラインのこと。これを超えれば黒字、下回れば赤字です。

計算例

  • 週売上: 800,000円
  • 週変動費: 320,000円
  • 週固定費: 420,000円
限界利益 = 800,000 − 320,000 = 480,000円
限界利益率 = 480,000 ÷ 800,000 × 100 = 60%
損益分岐点売上 = 420,000 ÷ 0.60 = 700,000円

この店は週70万円を超えると黒字になる計算です。「あと何食売ればトントンか」が具体的に見えますね。

値上げ判断での使い方

値上げ前後の限界利益率を比べてみてください。

  • 客数が少し減っても限界利益率が上がる → 改善余地あり
  • 客数が大きく減って限界利益率も下がる → 価格か内容を再設計

感覚ではなく数字で判断できるのが、この考え方の強みです。

今週のチェックリスト

  • 売上上位3商品の変動費を出す
  • 固定費を1週間分に分ける
  • 限界利益率を計算する
  • 損益分岐点売上を出す
  • 来週の見直し日を決める

まとめ

限界利益は、名前は難しそうですが中身はシンプル。変動費と固定費を分けるだけで、「どこで利益が消えているか」「あと何食売ればいいか」が見えるようになります。

まずは上位3品だけ計算してみてください。値上げや営業時間の判断がかなり楽になりますよ。


KitchenCostでメニューごとの原価を管理しておけば、変動費と限界利益の計算がスムーズにできます。

参考データ(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

限界利益って何ですか?

1品売れたときに、固定費の支払いに回せるお金のこと。計算は「売上−変動費」です。この残りが固定費(家賃・通信費など)を超えれば黒字になります。

変動費と固定費の違いは?

変動費は売れるほど増える費用(食材費、包材、注文ごとの手数料など)。固定費は売上がゼロでも毎月出る費用(家賃、通信費、保険料など)です。

限界利益は何に使えますか?

値上げの判断、損益分岐点(何食売ればトントンか)の計算、赤字メニューの発見に使えます。感覚ではなく数字で判断できるようになります。

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