ブログ

飲食店の資金繰り表テンプレート2026:黒字でも資金ショートを防ぐ

小さな飲食店向けに、資金繰り表の作り方をテンプレートで解説。売上があっても現金が足りなくなる理由と、週次での管理方法をまとめました。

更新 2026年2月18日
資金繰り飲食店資金繰り表キャッシュフロー原価管理2026
目次

「帳簿上は黒字なのに、月末の支払いが怖い。」

これ、飲食店あるあるです。利益が出ているはずなのに、通帳の残高はギリギリ。仕入れの支払日と売上の入金日がズレていることが原因で、黒字なのに資金ショートするケースは珍しくありません。

先に結論

  • 資金繰り表は月次では遅い。 週次で「入金日」と「出金日」を並べると、危険週が事前に見える
  • 見るべきは利益ではなく残高。 会計上の利益と手元の現金は一致しない
  • 資金が厳しいときは、値引きキャンペーンより先にキャッシュ流出を止める
  • 固定費2週間分の安全資金を確保しておくと、急な出費にも対応できる

なぜ黒字倒産が起きるのか

飲食店の売上は主に2パターンで入金されます。

  • 現金売上 — その日のうちに手元に入る
  • キャッシュレス売上 — 数日〜数週間後に入金される

2025年時点でキャッシュレス決済比率は42.8%(経済産業省)。つまり売上の4割以上が、即日現金にならないんです。

一方、仕入れ代金は月末締め翌月払い。家賃は毎月固定日。人件費は月末。

入ってくるお金と出ていくお金のタイミングが合っていない。 これが黒字倒産の正体です。

週次の資金繰り表を作る

月末にまとめて見るのでは手遅れです。週次で残高を追うだけで「来週やばい」が事前にわかります。

週末残高 = 週初残高 + 今週の入金 - 今週の出金
安全資金 = 固定費2週間分(目安)

試算例:

  • 週初残高:600,000円
  • 今週の入金:420,000円
  • 今週の出金:770,000円
  • 週末残高:250,000円

来週の固定費が400,000円なら、150,000円足りません。 この危険を月末まで気づかなかったら?

資金が厳しいときの優先順位

「売上を増やそう」とキャンペーンを打つのは逆効果になることがあります。値引きで客数が増えても、粗利が減って資金繰りはさらに悪化する。

やるべき順番は——

  1. 仕入れ条件の交渉 — 支払いサイト(月末締め翌月末払いなど)を延ばせないか相談する
  2. メニュー数の圧縮 — 品数を減らして仕入れの種類を減らす。仕入れ額が下がる
  3. キャッシュレス入金サイクルの確認 — 決済会社によっては週次入金に変更できるケースもある

今週やること

  • 4週間分の入金日と出金日を日付単位で書き出す
  • 固定費と変動費を分けて記録する
  • 残高が最も少なくなる「危険日」を特定する
  • 支払条件を相談する仕入先を1社決める

資金繰りの不安は、見えていないから怖いだけです。週次で残高を追えば、怖さは「対策」に変わります。

まずは入金日と出金日を1枚の表に並べるところから始めてみてください。


メニューの原価を見える化して、利益の出る商品を把握するなら。KitchenCost を使ってみてください。

参考データ(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

利益が出ているのに、なぜ資金が足りなくなりますか?

入金タイミングと支払いタイミングがズレるからです。会計上の黒字と手元資金は一致しません。

資金繰り表は月次で十分ですか?

小規模店は週次を推奨します。資金ショートは月末ではなく週中に起きることが多いです。

まず何から入力すればいいですか?

固定費の支払日、仕入れ支払日、売上入金日を先に入れてください。これで危険日が見えます。

資金が厳しい月に最優先でやることは?

仕入れ条件交渉とメニュー数圧縮です。値下げキャンペーンより先に、キャッシュ流出を止めるのが優先です。

今すぐ原価を計算してみましょう

材料単価を入力するだけで、レシピ原価・利益率・販売価格を自動計算します。