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おせち料理の原価管理|重箱1段の原価を把握していますか

おせちは高単価だが、高級食材と重箱コストで原価が跳ねる。品数構成、予約比率、価格帯別の利益設計を整理。

更新 2026年2月18日
おせち原価計算年末商戦価格設定仕込み日本
目次

年末、おせちの予約が入り始める。15,000円の二段重——高単価だし利益は出るだろう。そう思いたいところですが、実際に原価を積み上げてみると、意外なほど利益が薄いことに気づく店は多いです。

数の子、黒豆、海老、伊達巻。高級食材が1品増えるたびに原価は跳ね上がるし、重箱や飾りの容器コストも地味に重い。品数を増やすほど見栄えは良くなりますが、原価管理の難易度も上がります。

先に結論

  • 原価の中心は高級食材 + 重箱 + 仕込みロス
  • 品数を増やすほど原価管理が難しくなる(品数で勝負しない選択肢もある)
  • 予約比率を高めると利益が安定する(目標60〜80%)
  • 「見栄え」を上げる飾りや葉物も、原価に含めて計算する

基本の計算式

おせち原価 = 食材 + 装飾 + 容器 + ロス
原価率 = おせち原価 ÷ 税抜価格

原価例:二段重(2人前・税抜15,800円想定)

項目原価
高級食材(数の子・黒豆・海老・伊達巻)3,200円
定番惣菜(煮物・きんとん・酢の物)1,450円
飾り・葉物・仕切り350円
重箱・包材900円
ロス見込み700円
合計6,600円(原価率41.8%)

原価率41.8%は一般的な飲食店の目標(30〜35%)より高め。おせちは「高単価だけど利益率は薄い」商品だと理解した上で、販売数で利益額を確保する設計が必要です。


利益を守る構成のコツ

  • 高級食材は量ではなく品数で見せる(少量を美しく盛れば、見栄えは保てる)
  • 煮物や甘味は原価が低く、ボリュームを出しやすい(満足感の底上げ役)
  • 早割・予約特典は価格値引きではなく追加品で設計する(「早割で500円引き」より「早割で小鉢1品追加」のほうが利益を守れる)

予約比率を上げる工夫

おせちは予約比率が利益を左右します。作りすぎて余らせるのが最大のリスクです。

  • 予約開始を10月〜11月初旬に前倒しする
  • 早割特典で早期予約を促す
  • 当日販売分は数量限定にし、売り切り前提で仕込む
  • リピーター向けに「去年の内容 + 今年の新作1品」で予約を取る

コスト環境

2025年の消費者物価指数では食料が前年比**+6.8%**上昇。年末商戦は毎年「去年より高くなる」前提で価格を設計してください。値上げを先送りにすると、材料費だけが上がって利益が圧縮されます。


今週やること

  • 重箱単位の原価表を作成する(食材+容器+装飾すべて含む)
  • 高級食材(数の子・海老・いくら等)のロス率を記録する
  • 予約比率の目標を設定する(まずは60%を目指す)
  • 早割・予約特典を「値引き」ではなく「追加品」で設計する
  • 飾り・葉物のコストを原価に計上する

出典


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よくある質問

おせちの原価率はどのくらいが目安?

30〜45%が一般的です。数の子・海老・いくらなど高級食材が増えるほど上がります。二段重2人前で税抜15,800円の場合、原価6,600円(原価率41.8%)が目安です。

冷蔵と冷凍はどちらが利益的?

冷凍のほうが廃棄ロスを大幅に減らせます。冷蔵は『鮮度』で品質訴求できますが、賞味期限が短い分ロス管理が重要です。予約比率が低い店は冷凍のほうが安全です。

重箱や飾りは原価に入れる?

必ず入れてください。重箱800〜1,500円、飾り・仕切り200〜500円。容器と装飾だけで1,000〜2,000円になることも。これを原価に含めないと利益計算が大きくズレます。

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