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おにぎり専門店の原価ガイド——米23円、具材60円、海苔18円。利益はどこで決まるか

おにぎり1個の原価を分解すると、米より具材のほうがずっと高い。鮭おにぎりの原価率は45%にもなる。米の歩留まり、具材のグラム管理、包材コストまで含めた利益設計のポイントをまとめました。

更新 2026年2月18日
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目次

おにぎりはシンプルに見える。米を握って、具を入れて、海苔を巻くだけ。

でも利益を決めているのは具材のグラム数包材コストだ。米は1個23円程度だが、鮭を25g入れた瞬間に原価が60円跳ね上がる。

「1個120円くらいの原価で売っているのに利益が残らない」——その原因は具材の盛りすぎ包材・人件費の計上漏れであることが多い。

先に結論

  • おにぎりの原価の中心は米ではなく具材。 鮭25gで60円、いくら15gで90円以上
  • 海苔のロスは意外と大きい。 端が破れたら1枚まるごと廃棄
  • 包材は1個12円でも100個で1,200円。 必ず原価に含める
  • 価格帯を3段階に分ける。 ベーシックで集客、プレミアムで利益確保

おにぎり原価の4層構造

おにぎりの原価は4つの層で考える。

  1. (炊き上がり歩留まりで計算)
  2. 具材(ツナ、鮭、明太子など)
  3. 海苔・塩(1枚単位のロスに注意)
  4. 包材・人件費(1個あたりに換算)

米だけ見ていると高利益に見えて判断を誤る。

1個あたりの米コスト

2025年、米の価格は10kgで3,500円→7,000円に倍増した。それでも1個あたりで見ると——

  • 生米仕入れ価格:420円/kg(仮)
  • 炊き上がり倍率:2.2倍(自店で実測すること)
  • 1個あたりの炊き上がり量:120g
生米単価 = 420円 ÷ 1,000g = 0.42円/g
炊き上がり単価 = 0.42円 ÷ 2.2 = 0.191円/g
米原価(1個)= 0.191円 × 120g = 約23円

米だけなら安い。問題は具材と包材だ。

具材別の原価比較

ツナマヨおにぎり(売価220円)

項目金額
23円
海苔(1/2枚)18円
ツナ 15g18円
マヨネーズ 10g6円
塩・調味1円
包材12円
合計78円

税抜売価200円に対して原価率39%。具材を気持ち多めに入れると40%を超える。

鮭おにぎり(売価280円)

項目金額
23円
海苔(1/2枚)18円
鮭 25g60円
塩・調味1円
包材12円
合計114円

税抜255円に対して原価率45%。鮭は”高見え”するが、実は原価率が最も高くなりやすい具材のひとつだ。

具材は「グラム固定」が鉄則

おにぎりの利益は、具材の重量を固定できるかで決まる。

  • ツナマヨ:20〜25g
  • 鮭:20〜30g
  • 明太子:15〜20g
  • いくら:10〜15g

「気持ち多め」は、そのまま利益が消えるという意味。 スタッフ全員が同じグラム数で作れるよう、計量のルールを決めておく。

海苔は”半枚”基準で考える

海苔は1枚単位でロスが出やすい。1枚30円なら半枚15円。端が破れたら1枚まるごと廃棄になる。

仕入れ価格よりも「廃棄率」のほうがコストに効く。

価格設計:3段階が基本

利益を出しているおにぎり専門店は、価格帯を3つに分けていることが多い。

  1. ベーシック(180〜220円):集客用。おかか、梅など
  2. 定番(230〜280円):ツナマヨ、昆布など
  3. プレミアム(300〜380円):鮭、いくら、明太子など

ベーシックで来店動機を作り、定番・プレミアムで利益を確保する。

今週やること

  • 米の炊き上がり倍率を実測する(2.1〜2.3倍が目安)
  • 具材のグラム数をメニューごとに固定する
  • 海苔の廃棄率を1週間だけ記録する
  • 包材コストを1個あたりで計算し、原価に含める
  • 人件費を「1個あたり」に換算する(時給1,121円 ÷ 1時間の製造数)

関連ガイド

出典


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よくある質問

おにぎり1個あたりの米の量はどのくらい?

一般的には炊き上がり100〜120gが多いです。生米420円/kgなら、炊き上がり倍率2.2倍で1個あたり約23円。米のコストは意外と安いですが、具材と包材で一気に上がります。

具材の原価はどこまで細かく出す?

ツナ・鮭・明太子などの主役具材は必ずグラム単位で計算してください。鮭25gで60円、いくら15gだと90円以上。「気持ち多め」に入れると、そのぶん利益が消えます。

海苔はどのタイミングで原価に入れる?

1枚単位で原価を出して、半分使うなら1/2枚で計上します。1枚30円なら半枚15円。端が破れたら1枚まるごと廃棄になるので、仕入れ価格より廃棄率のほうが重要です。

テイクアウトは価格を分けるべき?

おにぎり専門店はテイクアウトが前提なので、フィルム・ラベル・紙袋の包材コスト(1個12円前後)は必ず原価に含めてください。100個で1,200円になります。

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