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モンブラン専門店の原価管理|栗ペースト40gで原価率49%の現実

モンブランは栗ペーストとクリーム量で原価が決まる。土台の選び方、トッピングの固定化、サイズ別の価格設計を整理。

更新 2026年2月18日
モンブラン原価計算スイーツベーカリー価格設定日本
目次

栗ペースト40gで140円。モンブラン1個の原価の半分以上が、あの渦巻き模様に入っている栗のクリームです。

秋になるとSNSで「搾りたてモンブラン」がバズりますが、搾りたてということは目の前で栗ペーストをたっぷり使うということ。お客さんの満足度は高くても、原価率が50%に迫っている店は少なくないでしょう。

先に結論

  • 原価の中心は栗ペースト量(全体原価の50〜60%を占める)
  • 土台の種類(タルト vs スポンジ)でコストが20〜30円変わる
  • サイズ別に価格帯を分けると利益が安定する
  • 仕上げトッピング(ナッツ・粉糖・金箔)はグラムを固定する

基本の計算式

モンブラン原価 = 栗ペースト + クリーム + 土台 + 砂糖 + 包材 + ロス
原価率 = モンブラン原価 ÷ 税抜価格

まず決めるべき基準

  • 栗ペースト量(g)——ここが原価の心臓部
  • クリーム量(g)——中に入れるホイップクリーム
  • 土台の種類と単価——タルト or スポンジ or メレンゲ
  • トッピング量(ナッツ・粉糖)

原価例:定番モンブラン(税抜520円想定)

項目原価
栗ペースト40g140円
生クリーム20g35円
土台(タルト)1個60円
砂糖・香り付け1食分8円
包材1食分15円
合計258円

原価率49.6%。これだと利益がほとんど出ません。

対策は、売価を650円に上げて原価率39.7%にするか、土台をスポンジ(40円)に変えて原価238円、原価率45.8%にするか。それでも高いなら、栗ペーストを35gに抑えるしかありません。


利益を守るポイント

  1. 栗ペーストは量りで必ず計量する(搾りたて提供でも基準gを決めておく)
  2. 土台は「高単価枠(タルト)」と「標準枠(スポンジ)」で分ける
  3. トッピングは量と種類を固定して盛り付けを統一する
  4. 季節限定品は原価を先に決めてからメニュー化する

コスト環境

2025年の消費者物価指数では食料が前年比**+6.8%**上昇。栗・乳製品は秋に需要が集中して価格が上がりやすいので、シーズン前(8月)に仕入れ価格を確認して原価を再計算するのが安全です。


今週やること

  • 栗ペーストの充填量(g)を決めて計量ルールを作る
  • 土台別(タルト/スポンジ)の原価を比較する
  • トッピングのグラムと種類を固定する
  • 原価率が40%を超える商品を特定し、価格を見直す
  • シーズン前に栗・乳製品の仕入れ価格を確認する

関連ガイド


出典


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よくある質問

モンブランの原価率はどのくらいが目安?

30〜40%が目安ですが、栗ペースト比率が高い商品は40%を超えることも。栗ペースト40g(140円)+タルト土台(60円)だけで200円。520円で売っても原価率49.6%です。

栗ペーストの量はどれくらいが標準?

1個あたり35〜50gが一般的です。40gで原価140円前後。5g増やすだけで17〜18円上がるので、増量タイプは必ず別価格で設計してください。

土台はタルトとスポンジどちらが利益に有利?

スポンジのほうが原価は低め(30〜40円)。タルト(50〜60円)は食感の差別化ができますが原価が高い。回転率が高い店はスポンジで原価を抑え、プレミアム枠でタルトを使うのが効率的です。

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