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2026年版 メニュー値上げチェックリスト——5分で判定、月1回で利益を守る

値上げの判断を感覚でやると遅れる。総務省CPI・最低賃金・価格転嫁実態を根拠に、月1回5分で判定できる実務チェックリストをまとめました。

更新 2026年2月18日
値上げ原価率メニュー価格飲食店経営インフレ
目次

値上げの判断は感覚でやると遅れる。「怖いから」で先送りすると、半年後に大幅改定が必要になって、かえって客離れを招く。

チェックリストで機械的に判定するほうが失敗しません。5分で終わる項目だけに絞りました。

先に結論

  • 原価率だけでなく「1食あたりの粗利額」で判断する
  • 値動きが大きい食材は週次、それ以外は月次で再計算
  • 価格反映日は全販路(POS・デリバリー・店頭)で同日に

背景データ(なぜ月1回の再計算が必要か)

2025年の数字を見ると、月1回の見直しが必要な理由がわかる。

  • 総務省統計局:2025年平均の食料CPIは前年比**+6.8%**
  • 厚生労働省:最低賃金の全国加重平均は時給1,121円(前年度比+66円)
  • 中小企業庁:飲食業の価格転嫁率は32.3%(全業種平均39.4%を下回り、コスト増の約7割を自腹で吸収している)

仕入れと人件費の前提が同時に動く時期に、年1回の見直しでは確実に遅れる。

判定の計算式

原価率 = 1食原価 ÷ 売価
1食粗利 = 売価 − (食材費 + 人件費 + 手数料 + 包材費)
改定率 = (必要売価 − 現在売価) ÷ 現在売価

改定候補の判定ルール(3つ中2つ該当で候補):

  • 原価率が目標より3ポイント以上高い
  • 1食粗利が店の平均より30円以上低い
  • 競合価格帯から大きく外れない

今週やること

  • 上位10品の1食粗利を更新する。 食材費だけでなく人件費・手数料・包材費まで含めて再計算
  • 改定候補を抽出する。 上の判定ルールで2つ以上該当するメニューをリストアップ
  • 反映日をPOS・店頭・デリバリーで統一する。 バラバラだと売上管理が狂う
  • 2週間後の再点検日を設定する。 改定後の客数・売上を確認するため

参考データ(確認日: 2026-02-18)


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よくある質問

値上げは年1回でも大丈夫?

2025年の食料CPIは前年比+6.8%、最低賃金は+66円。仕入れと人件費が同時に動く時期は、年1回では遅れます。売上上位メニューは月1回の再計算がおすすめです。

何を見て値上げ判断をするべき?

原価率だけでなく「1食あたりの粗利額」で判断してください。食材費+人件費+決済手数料+包材費を含めた変動費を売価から引いた金額です。

値上げ幅はどのくらいが妥当?

固定の正解はありません。目標原価率から3ポイント以上ズレた商品を候補にして、客層と時間帯ごとに段階調整するのが実務的です。看板メニューは控えめに、サイドとドリンクで吸収する手もあります。

2026年に多い失敗は?

計算は合っているのに、POS・デリバリー・店頭告知の反映日がバラバラ。価格設定より運用ミスで利益を落とすケースが目立っています。反映日は全販路で同日にしてください。

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