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韓国チキン専門店の原価ガイド——ヤンニョムソース30gで25円。味付けが利益を分ける

韓国チキン1ピースの原価を鶏肉・衣・揚げ油・ソース・包材に分解。二度揚げの油コスト、味付けソースごとの原価差、骨付きと骨なしの歩留まり違い、テイクアウト包材の管理まで、個人経営の専門店向けにまとめました。

更新 2026年2月18日
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目次

韓国チキンは「カリカリの衣」と「甘辛ソース」で人気のテイクアウトメニューです。

でもその魅力の裏に、原価を崩す要因が4つ重なっていることを知っておく必要があります。

二度揚げで油代がかかる。ヤンニョムソースは1ピース25円。骨付きの歩留まりは60%。テイクアウト包材は1セット30〜50円。——「韓国チキンは唐揚げの延長」と思っていると、利益が想像以上に薄いことに気づきます。

先に結論

  • 韓国チキンは「味付け別の原価管理」が必須。 ヤンニョムとオリジナルで1ピース20円の差
  • 二度揚げは油代+ガス代で1ピース+5〜8円。 月に1.2〜2万円
  • 骨付きの歩留まりは60〜65%。 骨なしの90%と全然違う
  • テイクアウト包材は1セット30〜50円。 必ず原価に含める

韓国チキン1ピースの原価を分解する

例:ヤンニョムチキン・骨なし1ピース(税抜売価280円)

項目原価
鶏もも肉(骨なし)80g104円
衣(片栗粉+米粉)15g5円
揚げ油(二度揚げ・吸油分)30g8円
ヤンニョムソース30g25円
合計142円

原価率:142 ÷ 280 = 50.7%

高い。韓国チキンは1ピース単位では原価率50%前後になりやすい業態です。セット(5ピース+サイド)にして客単価を上げることで、全体の利益を確保します。

味付け別の原価比較

味付けソース原価(30g)1ピース原価オリジナルとの差
オリジナル(塩コショウ)3円120円
ガーリック醤油12円129円+9円
ヤンニョム(甘辛)25円142円+22円
ハニーバター30円147円+27円
スパイシー18円135円+15円

ハニーバターはオリジナルより1ピースで27円高い。 5ピースなら135円差。月間で考えると大きな金額です。

対策

  • 味付けごとに売価を変える。 オリジナル 1,200円 / ヤンニョム 1,350円 / ハニーバター 1,400円
  • ソースの量をレードルで固定する。 目分量だと50g以上かけてしまうスタッフもいる

二度揚げのコスト

韓国チキンの特徴である「カリカリ食感」は二度揚げで実現します。でもこれにはコストがかかります。

項目1回揚げ2回揚げ
油の吸収量20g30g+10g
揚げ時間5分8分+3分
油代(1ピース)5円8円+3円
ガス代(1ピース)3円5円+2円
合計8円13円+5円

1日100ピース × 25日 × 5円 = 月に12,500円

対策: 二度揚げ自体はやめない(味のクオリティに直結するため)。ただし油の交換頻度を記録して按分することで、正確な原価を把握する。

骨付き vs 骨なしの歩留まり

部位仕入れ1kg歩留まり実質単価
骨付きもも800円60〜65%1,230〜1,333円/kg
骨なしもも1,300円90〜95%1,368〜1,444円/kg
骨付き手羽先600円55〜60%1,000〜1,091円/kg

骨付きは仕入れが安いが、歩留まりを含めると骨なしと大差ない。 手羽先だけが実質単価で明らかに安い。

骨付きの方が「見た目のボリューム」が出るので、骨付きをメインにしつつ、骨なしを+50〜100円で提供するのが利益設計として安全です。

テイクアウト包材の原価

韓国チキンはテイクアウト比率が高い業態。包材費が意外と高い。

包材1セットあたり
チキンボックス20〜30円
ソースカップ5円
紙ナプキン2円
手提げ袋5円
合計32〜42円

100セット/日 × 37円(平均)× 25日 = 月に92,500円必ず原価に含めてください。

セット販売で客単価を上げる

セット原価売価原価率
5ピース(ヤンニョム)710円1,350円52.6%
5ピース+フライドポテト+ドリンク810円1,680円48.2%
10ピース+ポテト+コールスロー+ドリンク2杯1,520円3,200円47.5%

セットにポテトとドリンクを加えると、原価率が下がる。 ドリンクの原価率は15%前後なので、セットに含めるほど全体の利益率が改善します。

今週やること

  • 味付け別の原価を計算し、売価に差をつける
  • ソースの量をレードルで固定する(30g/ピース)
  • 揚げ油の交換頻度を記録し、1ピースあたりの油コストを算出する
  • テイクアウト包材の原価を計上する
  • セットメニュー(ポテト+ドリンク込み)を導入する

関連ガイド

出典


味付け別の原価を登録すれば、ヤンニョムとオリジナルの利益差がすぐ見えます。仕入れ値が変わったら全メニュー自動更新。KitchenCost を使ってみてください。

よくある質問

二度揚げは原価が上がりますか?

はい。油の吸収量が1回揚げの1.3〜1.5倍(25〜35g/ピース)、加熱時間も2倍になるのでガス代も上がります。1ピースあたり油代+3〜5円、ガス代+2〜3円。合計で+5〜8円。1日100ピースなら月に12,500〜20,000円の差です。

味付けソースは無料で出していい?

ヤンニョム30g=25円、ハニーバター30g=30円。オリジナル(塩コショウのみ)の5円と比べると4〜6倍。無料にするなら売価に差をつけるのが基本。ヤンニョムチキンを+100〜150円で設定してください。

骨付きと骨なしは同じ価格で良い?

骨なしのほうが歩留まりが高い(90%以上 vs 骨付き60〜65%)ので、同量で提供すると骨なしの方が原価が安くなります。骨なしを+50〜100円にするか、同価格で量を減らして調整してください。

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