月会費9,800円。会員さんは月4回来てくれる。
1レッスンの講師代2,200円、スタジオの固定費按分1,300円、手数料180円、消耗品70円。 合計3,750円。月4回で15,000円。
会費9,800円で、原価15,000円。毎月5,200円の赤字です。 この構造に気づかないまま会員数を増やすと、増えるほど赤字が膨らみます。
先に結論
- 月会費は「会員1人あたり月間原価」から逆算しないと赤字構造が見えない
- 1レッスン原価×平均参加回数で月間原価を出す
- 会費改定だけでなく、プラン設計(回数制限・参加回数の分散)もセットで考える
なぜ今見直すのか
消費者物価指数は前年比**+3.2%(2025年平均、総務省統計局)。 最低賃金は全国加重平均1,121円**で前年から66円上昇(厚生労働省)。
講師の時給を上げないと人材が確保できない。でも会費を上げないと赤字が続く。 この構造を解くには、まず1レッスン原価を正確に知ることです。
使う式は3つ
1レッスン原価 = 講師人件費 + 固定費按分 + 決済手数料 + 消耗品費
会員1人あたり月間原価 = 1レッスン原価 × 平均参加回数
必要月会費 = 月間原価 + 目標利益
数字で見てみる
- 講師人件費: 2,200円/レッスン
- 固定費按分: 1,300円
- 決済手数料: 180円
- 消耗品費: 70円
- 平均参加回数: 月4回
- 現在の月会費: 9,800円
1レッスン原価 = 2,200 + 1,300 + 180 + 70 = 3,750円
月間原価 = 3,750 × 4 = 15,000円
現在の利益 = 9,800 - 15,000 = -5,200円
会費改定だけで15,000円まで引き上げるのは現実的ではありません。 プラン設計(月2回プラン新設、参加上限の設定など)と組み合わせる必要があります。
たとえば月2回プランを7,800円で新設し、月4回プランを12,500円に改定すれば、 4回プランの利益は-2,500円まで改善。2回プランは+450円の黒字になります。
失敗しにくい改定手順
- 主力プランの1レッスン原価を出す
- 会員の平均参加回数を確認する
- 会費改定+プラン設計の組み合わせで案を2つ作る
- 2週間ごとに退会率と利益を確認する
- 必要なら段階改定にする
ありがちな失敗
- 講師人件費だけで計算して固定費を無視する
- 参加回数のばらつきを無視して「平均」だけで判断する
- 改定後に退会率だけ見て、1人あたり利益を確認しない
今日やること
- 1レッスン原価を計算する
- 会員の平均参加回数を出す
- 月間原価と現在の利益(赤字)を確認する
- 会費改定+プラン設計の案を2つ作る
- 2週間後の見直し日を設定する
まとめ
月会費の改定は、相場に合わせるだけでは解決しません。
「1レッスンにいくらかかっているか」「会員は月何回来るか」——この2つを掛け合わせるだけで、今の会費が適正かどうかがわかります。
まず主力プラン1つだけ、今日計算してみてください。