「原価は合ってるはずなのに、月末にお金が残らない。」
このとき見落とされやすいのが光熱費です。 食材費だけで原価を出していると、利益が実際より多く見えてしまう。 結果、値上げの判断が遅れて、気づいたときには手遅れ——というパターンが起きます。
先に結論
- 光熱費は「固定費」でも、商品判断には配賦(割り振り)したほうが安全
- まず上位5〜10品だけでOK
- 月1回の更新で十分使える
なぜ配賦が必要なのか
中小企業庁の調査では、エネルギーコストの価格転嫁率は48.9%。 つまり光熱費の値上がり分を価格に乗せ切れていない店が半数以上です。
見える化して初めて「どの商品で吸収しているか」が分かります。
かんたん配賦の式
1品あたり光熱費 = 月間光熱費 ÷ 月間販売数
配賦後原価 = 食材費 + 包材費 + 1品あたり光熱費
実例
- 月間光熱費: 18万円
- 月間販売数: 6,000食
1品あたり光熱費 = 180,000 ÷ 6,000 = 30円
食材費420円、包材費80円の商品なら:
配賦後原価 = 420 + 80 + 30 = 530円
「たった30円」と思うかもしれません。 でも月3,000食売れる商品なら月9万円の差になります。これを見えていないのは怖いです。
失敗しにくい運用順
1) まず主力商品だけ
全商品を一気にやると続きません。上位5〜10品から始めてください。
2) 配賦ルールを固定する
「月間光熱費÷月間販売数」で統一。毎回ルールを変えると比較できません。
3) 値上げ判断とセットで使う
配賦後に粗利が薄い商品だけ、段階的に価格を調整します。
今週やること
- 先月の光熱費総額を確認する
- 月間販売数で1品あたり光熱費を算出する
- 上位5〜10品の配賦後原価を計算する
- 粗利が薄い商品を抽出する
- 来月の見直し日をカレンダーに登録する
KitchenCostでレシピ原価を出しておくと、光熱費を加えた後の粗利比較がすぐできます。