小型犬のシャンプーカットに1時間。 終わって会計すると4,500円。手元に残るのはいくらか、即答できますか。
シャンプー剤、タオル、ドライヤーの電気代、掃除の時間—— 全部足すと、思った以上に利益が薄いことに気づくかもしれません。
先に結論
- 料金は近隣相場ではなく「1頭あたり原価」で決めると判断がブレない
- 原価はシャンプー剤+消耗品+光熱費+作業時間を足すだけ
- 全メニュー一斉改定ではなく、まず1〜2メニューで試す
なぜ今見直すのか
消費者物価指数は前年比**+3.2%(2025年平均、総務省統計局)。 最低賃金は全国加重平均1,121円**で前年から66円上昇(厚生労働省)。
消耗品と人件費が同時に上がる中で、料金据え置きは実質値下げです。
使う式は3つ
1頭あたり原価 = 薬剤費 + 消耗品費 + 光熱費 + 作業時間コスト
1頭あたり利益 = 現在料金 - 1頭あたり原価
必要料金 = 1頭あたり原価 + 目標利益
数字で見てみる(小型犬シャンプー)
- 薬剤費: 180円
- 消耗品費: 120円
- 光熱費: 90円
- 作業時間: 60分 / 時間単価: 1,500円
- 現在料金: 4,500円
作業時間コスト = 1,500 × 1 = 1,500円
1頭あたり原価 = 180 + 120 + 90 + 1,500 = 1,890円
1頭あたり利益 = 4,500 - 1,890 = 2,610円
目標利益を2,900円にしたいなら、必要料金は4,790円。 4,500円→4,800円の改定が現実的なラインです。
1頭あたり290円の改善。月80頭なら月23,200円の利益増になります。
失敗しにくい改定手順
- 売上上位3メニューの1頭あたり原価を出す
- 現在料金との差分を確認する
- +200〜400円の改定案を2つ作る
- まず1〜2メニューで2週間テストする
- 予約数と利益をセットで確認する
ありがちな失敗
- 薬剤費だけで決めて、作業時間コストを無視する
- 全メニュー同時に大幅改定して常連が離れる
- 改定後に予約数の推移を追わない
今日やること
- 上位3メニューの1頭あたり原価を計算する
- 目標利益を決める
- 改定案を2つ作る(例: +200円 / +300円)
- テスト対象メニューと開始日を決める
- 2週間後の見直し日を設定する
まとめ
値上げの不安は「いくらなら大丈夫か」がわからないから生まれます。
1頭あたり原価を出せば、根拠のある改定幅が見える。 まず3メニューだけ、今日計算してみてください。