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スイミングスクールの月謝、いくら上げる?(2026): 水道光熱費まで入れる原価計算

『月謝を上げたいけど退会が怖い』と悩む小規模スイミングスクール向け。指導人件費・監視人件費・水道光熱費まで入れた原価計算で、無理のない月謝改定の決め方をやさしく解説します。

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目次

「生徒数はあるのに、 利益が残りにくい。」

スイミングスクールでは、 この悩みが起きやすいです。

先に3行

  • 月謝は相場より「1人あたり月間原価」で決める方が失敗しにくいです。
  • スイミングは水道光熱費と施設維持費の比重が大きく、見落とすと赤字になりやすいです。
  • 値上げは金額だけでなく、回数・振替ルール・指導体制を一緒に説明すると受け入れられやすいです。

2026年に見直しが必要な背景(2026-02-17確認)

  • 総務省統計局の2025年平均CPI(全国)では、総合指数の前年比が +3.2%
  • 厚生労働省公表では、2025年度の最低賃金全国加重平均は 1,121円(前年度比 +66円)。
  • e-Stat(小売物価統計「水泳教室(スイミングクラブ)月謝」系列)を基にした集計では、2019年平均 6,776円 から2025年11月 8,135円 へ上昇しています。

固定費が上がる流れなので、 据え置き期間が長い教室ほど、 実質利益は薄くなりやすいです。

検索・コミュニティで見える悩み

Yahoo!知恵袋では、 次のような相談が繰り返し出ています。

  • 「週1回5,250円、週2回7,350円、選手9,900円は高いのか」
  • 「週1普通コース5,000〜6,000円、選手1万〜1.5万円は相場か」
  • 「月謝が高いのはなぜか(維持費が見えづらい)」

つまり現場で止まりやすいのは、 「値上げするか」より、 何を根拠に、いくらにするか です。

むずかしい言葉を先に

  • 原価: レッスン提供に実際にかかる費用。
  • 固定費: 生徒数に関係なくかかる費用(水道光熱費、設備維持費など)。
  • 按分(あんぶん): まとめて払う費用を、1コマや1人に割って配ること。

まず使う3つの式

1コマ総コスト = 指導人件費 + 監視人件費 + 水道光熱費 + 水質維持費 + 設備費按分 + 受付/決済費
1人あたり1コマ原価 = 1コマ総コスト ÷ 平均出席人数
必要月謝 = (1人あたり1コマ原価 × 月回数) + 目標会員利益

5分試算(例)

  • 指導人件費(1コマ): 6,000円
  • 監視人件費(1コマ): 3,000円
  • 水道光熱費(1コマ): 4,500円
  • 水質維持費(1コマ): 1,800円
  • 設備費按分(1コマ): 2,200円
  • 受付/決済費(1コマ): 1,300円
  • 平均出席人数: 10人
  • 月回数: 4.3回
  • 目標会員利益: 1,000円
  • 現在月謝: 8,100円
1コマ総コスト = 6,000 + 3,000 + 4,500 + 1,800 + 2,200 + 1,300
             = 18,800円
1人あたり1コマ原価 = 18,800 ÷ 10 = 1,880円
必要月謝 = (1,880 × 4.3) + 1,000 = 9,084円

この場合、 現在の8,100円は 約1,000円不足 です。

失敗しにくい改定順

  1. 直近3か月の平均出席人数を出す
  2. コース別に1人あたり1コマ原価を出す(幼児/ジュニア/選手)
  3. 改定案を2つ作る(例: +500円 / +1,000円)
  4. 予告期間を取って、変更理由を1枚で説明する
  5. 改定後は在籍数と会員1人利益を2週間ごとに確認する

よくある失敗

  • 月謝相場だけ見て決める
  • 水道光熱費と設備維持費を軽く見積もる
  • 値上げ後に在籍数だけ見て、利益を見ない

今日やること

  • 1コマ総コストを出す
  • 平均出席人数を確認する
  • 1人あたり1コマ原価を計算する
  • 改定案を2つ作る
  • 2週間後の見直し日を決める

まとめ

スイミングスクールの月謝改定は、 感覚より、 1人あたり原価の数字で決める方が安定します。

まずは今月分だけでも、 3つの式で1回計算してみてください。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

スイミングの月謝は近隣相場だけで決めてもいいですか?

相場だけだと危険です。指導人件費だけでなく、水道光熱費や水質維持費まで入れて決める方が赤字を防ぎやすいです。

最初に計算する数字は何ですか?

1コマ総コスト、1人あたり1コマ原価、必要月謝の3つです。まずこの3つを出すと値上げ幅の判断がしやすくなります。

値上げすると退会が増えませんか?

一気に上げると影響が出やすいです。改定案を2つ作り、予告期間を取って段階的に進める方法が安全です。

なぜスイミングの月謝は高く見えやすいですか?

施設維持費や水道光熱費など、見えにくい固定費が大きいからです。そこを説明すると保護者の納得度が上がりやすいです。

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