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仕入れ値上げ通知を受けた飲食店の48時間対応(2026): 原価再計算と価格改定の実務

仕入先から値上げ通知が来たときに、48時間で何を決めるべきかを具体化。再計算式、メニュー調整、告知文の順に小さな店向けで解説します。

公開 2026年2月14日
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更新 2026年2月17日
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目次

仕入先から値上げ通知が来ると、現場は一気に慌ただしくなります。
でも、このタイミングで感覚対応すると、あとで粗利が崩れます。

先に結論

  • 48時間以内に「再計算→施策→告知」まで決める
  • 一律値上げより、影響の大きいメニューから手を打つ
  • 値上げ率ではなく、改定後の注文あたり粗利で判断する

背景データ(2026年の前提)

帝国データバンクでは、2025年の食料品値上げが 2万609品目(前年比 +64.6%)。
値上げ要因は、原材料 99.7%、包装・資材 51.5%、物流費 36.1%、人件費 34.4% が示されています。

同じく飲食店データでは、価格転嫁率が 32.3% で全業種平均 39.4% を下回ります。
つまり、単純に値上げすれば解決する局面ではないということです。

48時間アクションプラン

0〜6時間: 影響範囲を固定

  • 値上げ対象SKUと改定日を仕入台帳に反映
  • 旧単価在庫の残量を確認
  • 対象SKUを使う上位20メニューを抽出

6〜24時間: 原価を再計算

改定後原価 = 改定前原価 + (新仕入単価 - 旧仕入単価) × 使用量

必要売価 = 改定後総原価 ÷ (1 - 目標利益率)

この時点で、メニューごとに「据え置き可 / 調整必要」を分けます。

24〜48時間: 実行案を決定

  • A案: 価格改定(改定日を明示)
  • B案: グラム・セット構成見直し
  • C案: 利益を削る販促の停止

3案を混ぜて使う方が、客離れを抑えやすいです。

かんたん試算(鶏ももメニュー)

前提:

  • 旧単価: 820円/kg
  • 新単価: 940円/kg
  • 使用量: 0.22kg
  • 改定前メニュー原価: 520円
  • 目標利益率: 12%
原価増分 = (940 - 820) × 0.22 = 26.4円
改定後原価 = 520 + 26.4 = 546.4円
必要売価 = 546.4 ÷ (1 - 0.12) = 621円(端数調整前)

この差分を見ずに据え置くと、売れているほど利益が薄くなります。

お客さま向け告知テンプレ(短文)

原材料価格の継続的な上昇に伴い、2026年3月1日より一部メニュー価格を改定いたします。
品質維持のため、ご理解のほどお願いいたします。

告知は「理由・日付・対象」を短く出す方が、現場で運用しやすいです。

今日やること(チェックリスト)

  • 値上げ対象SKUと改定日を台帳反映
  • 上位20メニューの改定後原価を再計算
  • 据え置き/改定の判断をメニュー別に確定
  • 告知文を作成し、店頭・SNS・アプリ文面を統一

まとめ

仕入れ値上げは、通知が来た時点で勝負が始まっています。
48時間で判断軸を作れれば、粗利の崩れを最小化できます。

まずは上位20メニューだけでいいので、再計算から着手してみてください。
そこが、次の一手を決める基準になります。

参考(確認日: 2026-02-14)

よくある質問

仕入れ値上げ通知が来たら最初に何をすべきですか?

まず影響品目と新単価の反映です。対象SKUを確定して、上位メニューの原価を先に再計算するのが最短です。

値上げはすぐ実施した方がいいですか?

一律で即時値上げより、メニュー別の影響額を見て段階実施した方が失敗しにくいです。

価格を上げにくい場合はどうしますか?

グラム調整、セット構成、販促停止の3点を先に見直すと、値上げ幅を抑えながら粗利を守りやすくなります。

お客さま向け告知はどの程度書けばいいですか?

長文より、改定日・対象・理由を短く明記する方が伝わります。

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