「生徒はいるのに、 利益が思ったより残らない。」
そろばん教室では、 この悩みがよく出ます。
先に3行
- 月謝は「近隣の金額」より「1人あたり月間原価」で決める方がブレません。
- そろばん教室は同時指導が前提なので、講師コストは生徒数で割って計算するのがコツです。
- 値上げするなら、金額だけでなく回数・指導体制・検定対応までセットで説明すると納得されやすいです。
2026年に見直しが必要な背景(2026-02-17確認)
- 総務省統計局の2025年平均CPI(全国)では、総合指数の前年比が +3.2%。
- 厚生労働省公表では、2025年度の最低賃金全国加重平均は 1,121円(前年度比 +66円)。
- そろばん教室の月謝相場を紹介する調査記事では、全国目安は 4,000〜8,000円、東京近郊では 7,000〜10,000円 と幅があります。
固定費が上がる流れなので、 据え置き期間が長い教室ほど、 実質利益が薄くなりやすいです。
検索・コミュニティで見える悩み
Yahoo!知恵袋では、 実際にこうした声が出ています。
- 「週1回で月謝7,500円は高いですか?」
- 「小1で月謝6,100円、これって妥当ですか?」
また教室サイトでも、 2025年に月謝を 7,810円→8,140円 に改定した告知が確認できます。
現場で止まりやすいのは、 「上げるかどうか」より、 何を根拠に、いくらにするか です。
むずかしい言葉を先に
- 原価: 指導1回に実際にかかる費用。
- 同時指導人数: 1コマで同時に教える平均生徒数。
- 按分(あんぶん): まとめて払う費用を、1コマや1人に割って配ること。
まず使う3つの式
1コマ総コスト = 講師時間コスト + 教室維持費 + 教材/検定準備費(コマ全体)
1人あたり1コマ原価 = (1コマ総コスト ÷ 平均同時指導人数) + 1人あたり決済/管理費
必要月謝 = (1人あたり1コマ原価 × 月回数) + 目標生徒利益
5分試算(例)
- 講師時間コスト(1コマ): 2,900円
- 教室維持費(1コマ): 2,100円
- 教材/検定準備費(1コマ): 600円
- 平均同時指導人数: 4.5人
- 1人あたり決済/管理費(1コマ): 120円
- 月回数: 4.3回(週1想定)
- 目標生徒利益: 1,200円
- 現在月謝: 6,500円
1コマ総コスト = 2,900 + 2,100 + 600 = 5,600円
1人あたり1コマ原価 = (5,600 ÷ 4.5) + 120 = 1,364円
必要月謝 = (1,364 × 4.3) + 1,200 = 7,065円
この場合、 現在の6,500円は 約600円不足 です。
失敗しにくい改定順
- 直近3か月の平均同時指導人数を出す
- コース別に1人あたり1コマ原価を出す(週1/週2を分ける)
- 改定案を2つ作る(例: +300円 / +600円)
- 予告期間を設け、改定理由を1枚で伝える
- 改定後は在籍数と生徒1人利益を2週間ごとに確認する
よくある失敗
- 相場だけ見て月謝を決める
- 同時指導人数を考えず、講師コストを丸ごと1人に乗せる
- 値上げ後に在籍数だけ見て、利益を見ない
今日やること
- 1コマ総コストを出す
- 平均同時指導人数を出す
- 1人あたり1コマ原価を計算する
- 改定案を2つ作る
- 2週間後の見直し日を決める
まとめ
そろばん教室の月謝改定は、 感覚より、 1人あたり原価の数字で決める方が続きます。
まずは今月分だけでも、 3つの式で1回計算してみてください。