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個人事業主の飲食店、まかないは経費?自家消費?迷わない分け方(2026年)

店主のまかないを経費で処理していいのか——この疑問、申告直前に気づくと大変です。『誰が食べたか』を分けるだけで整理できる方法を紹介します。

更新 2026年2月18日
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目次

確定申告の直前、ふと不安になる。

「そういえば、自分が食べてるまかない……これ、経費でいいんだっけ?」

毎年この時期に同じことを調べている人、実は多いんです。

まず結論

  • 個人事業主の店主本人分と従業員分は、分けて管理する
  • 記録は「誰が食べたか」を書くだけで整理しやすくなる
  • 迷った処理は申告直前ではなく、月次で税理士に確認が安全

なぜこの話が大事なのか

2025年の食品値上げは2万609品目(帝国データバンク、2025年11月公表)。 飲食店の倒産は900件で過去最多。

小さい店ほど、食材1回分の処理ミスが利益に響きます。 「たかがまかない」と思っていると、年間で数万円の差になることも。

用語をかんたんに

  • 経費: お店の運営に必要な支出
  • 自家消費: 事業用の食材を、事業主本人の生活で使うこと
  • まかない: 従業員や店主が食べる食事

ややこしく見えますが、ポイントは「誰が食べたか」で分かれるだけです。

国税庁のルールで押さえるポイント

国税庁 No.2594では、従業員に食事を支給した場合の取り扱いが示されています。

実務で使う基準は2つ。

  1. 従業員が食事価額の半分以上を自己負担していること
  2. 会社の負担額が月3,500円以下(税抜ベース)であること

ただしこの基準は「従業員向け」の整理。 店主本人分を同じ箱に入れて処理すると、税務調査で説明しづらくなります。

小さい店の運用ルール

1) 食事台帳を2列にする

日付店主本人従業員
2/11食2食
2/21食3食

これだけで、年末の仕分け作業が格段に楽になります。

2) 1食の金額を決める

1食価額 = その日のまかない食材原価 ÷ 食数

ざっくりで構いません。毎月同じ計算式で出すことが大事です。

3) 月末に3つだけ確認する

  • 店主本人分の合計額
  • 従業員分の合計額
  • 従業員の自己負担額

この3つが見えていれば、税理士への相談もスムーズにいきます。

数字で見る

  • 1食価額: 380円
  • 月の食数: 店主20食 / 従業員30食
  • 従業員の自己負担: 1食200円
店主本人分 = 380 × 20 = 7,600円
従業員総額 = 380 × 30 = 11,400円
従業員の自己負担 = 200 × 30 = 6,000円
会社負担 = 11,400 - 6,000 = 5,400円

ここまで分かれていれば、「どこを見直すか」がすぐ決められます。

ありがちな失敗

  • 店主分と従業員分を同じメモで管理 → 申告前に分けられなくなる
  • 月次記録がなく、確定申告前にまとめて計算 → 数字が曖昧になる
  • ルールを決めず、毎回なんとなく処理 → 毎年同じ不安が続く

今週やること

  • 食事台帳を「店主本人/従業員」の2列にする
  • 1食価額の計算式を1つに固定する
  • 従業員の自己負担額を記録し始める
  • 月末に確認する3項目をメモしておく

関連ガイド

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

個人事業主の店主が食べるまかないは、経費ですか?

店主本人分は従業員向けの食事提供とは別扱いです。実務では自家消費(事業用の食材を生活側で使ったもの)として管理するケースが多く、最終的な判断は税理士に確認するのが安全です。

アルバイトのまかないと一緒に管理してもいいですか?

分けた方が安全です。店主本人分と従業員分を別の列で記録しておくと、確定申告前の整理が格段に楽になります。

まず何を記録すればいいですか?

『誰が食べたか』『1食いくらか』『本人負担はあるか』の3つだけ。この3項目を月ごとに残しておけば、税理士とのやり取りもスムーズです。

難しい仕訳を最初から作る必要はありますか?

不要です。まず月次の食事台帳をつけて、税理士と同じ数字を見られる状態を作るのが先。仕訳は決算前にまとめて整えれば十分です。

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