「価格を上げたい。
でも、予約が減ったら怖い。」
レンタルスペース運営では、 この悩みがずっと続きます。
先に3行
- 料金は「近隣の金額」より「手数料を引いた後の手取り」で決める方が安全です。
- 清掃費と光熱費を入れないと、稼働しているのにお金が残らない状態になりやすいです。
- 値上げは一気にやらず、平日・週末で小さく分けると失敗しにくいです。
2026年に見直しが必要な背景(2026-02-17確認)
- 総務省統計局の2025年平均CPI(全国)では、総合指数の前年比が +3.2%。
- 厚生労働省公表では、2025年度の最低賃金全国加重平均は 1,121円(前年度比 +66円)。
つまり、 据え置きのままだと、 人件費と固定費だけ先に上がる流れです。
検索・コミュニティで見える悩み
Yahoo!知恵袋では、
部屋料金か人数料金か、追加料金の説明が分かりづらい、直前の条件変更 など、
料金まわりの相談が続いています。
現場で止まりやすいのは、 「値上げするか」より「いくらなら予約が残るか」です。
プラットフォーム手数料で見落としやすい点
- スペースマーケットのヘルプでは、成約時にホスト側へ 35% のサービス利用料(対象条件あり)がかかる説明があります。
- 同ヘルプでは、利用者側にサービス料がかかるため、表示価格への敏感さが上がりやすいです。
- INSTABASEのヘルプでも、利用料金の 35% が手数料として発生する説明があります(広告利用時は別費用あり)。
同じ売値でも、 「手数料を引いた後」に残る金額は思ったより少なくなります。
むずかしい言葉を先に
- 成約手数料: 予約が成立したときに引かれる費用。
- 手取り: 売上から手数料と必要経費を引いた、手元に残る金額。
- 固定費: 予約の有無に関係なく毎月かかる費用(家賃など)。
まず使う3つの式
手取り = 販売価格 × (1 - 成約手数料率) - 変動費
必要販売価格 = (変動費 + 目標手取り) ÷ (1 - 成約手数料率)
時間単価の目安 = 必要販売価格 ÷ 予約時間
5分試算(例)
- 2時間プラン販売価格: 6,000円
- 成約手数料率: 35%
- 1予約あたり変動費(清掃・消耗品・光熱・連絡対応): 1,800円
手取り = 6,000 × (1 - 0.35) - 1,800
= 3,900 - 1,800
= 2,100円
「1予約あたり3,000円は残したい」なら、
必要販売価格 = (1,800 + 3,000) ÷ (1 - 0.35)
= 4,800 ÷ 0.65
= 7,384円
四捨五入して 7,400円 前後が目安です。
2時間プランなら、時間あたり 3,700円 になります。
失敗しにくい改定順
- まず1予約あたりの変動費を出す(清掃費を必ず入れる)
- 次に、手数料を引いた後の手取りを出す
- 平日と週末で改定幅を分ける
- 2週間ごとに「予約数」と「手取り」をセットで確認する
- 反応が弱ければ、説明文を先に改善してから再調整する
よくある失敗
- 清掃費を別取りにしているのに、説明が短すぎる
- 予約数だけ見て、1予約あたりの手取りを見ない
- 一気に大幅値上げして、比較検討の段階で外される
今日やること
- 直近20件の予約で、1予約あたり変動費を平均化する
- 手数料を引いた後の手取りを計算する
- 目標手取りを決める(例: 1予約3,000円)
- 平日・週末の2パターン価格を作る
- 2週間後の見直し日をカレンダーに入れる
まとめ
レンタルスペースの値上げは、 相場より「手取り逆算」で決めるとブレにくいです。
まずは1プランだけでいいので、 今日、実コストから計算してみてください。