ブログ

フォトスタジオの料金改定、撮影時間だけで計算すると赤字になる理由(2026年)

撮影60分+編集45分。この『見えない45分』を原価に入れていますか?1枠原価から安全な改定幅を決める方法を紹介します。

更新 2026年2月18日
フォトスタジオ 料金 値上げ写真館 価格設定スタジオ経営 原価計算個人事業 利益管理小規模事業2026
目次

撮影60分、お客さんが帰った後に始まる編集作業が45分。

お客さんに見えるのは60分だけ。でも自分の時間は105分使っている。 料金に反映しているのは、どっちの時間ですか。

先に結論

  • 料金は撮影時間だけでなく「編集時間」まで含めた1枠原価で決める
  • 1枠原価は撮影人件費+編集人件費+固定費按分+消耗品+手数料を足すだけ
  • 全プラン一斉改定ではなく、1〜2プランで小幅テストが安全

なぜ今見直すのか

消費者物価指数は前年比**+3.2%(2025年平均、総務省統計局)。 最低賃金は全国加重平均1,121円**で前年から66円上昇(厚生労働省)。

人件費も固定費も上がる中で、「見えない編集時間」を無視した料金設計は利益を削り続けます。

使う式は3つ

1枠原価 = 撮影人件費 + 編集人件費 + 固定費按分 + 消耗品費 + 決済手数料
1枠利益 = 1枠料金 - 1枠原価
必要料金 = 1枠原価 + 目標1枠利益

数字で見てみる

  • 撮影: 60分 / 編集: 45分
  • 時間単価: 1,800円
  • 固定費按分: 2,200円/枠
  • 消耗品(台紙・データ管理等): 300円
  • 決済手数料: 280円
  • 現在料金: 12,000円
撮影人件費 = 1,800 × 1 = 1,800円
編集人件費 = 1,800 × 0.75 = 1,350円
1枠原価 = 1,800 + 1,350 + 2,200 + 300 + 280 = 5,930円
1枠利益 = 12,000 - 5,930 = 6,070円

目標を6,500円にするなら、必要料金は12,430円。 12,000円→12,500円の改定が最初の一歩です。

月40枠こなすなら、+500円×40枠で月2万円の利益増。年間24万円の差になります。

失敗しにくい改定手順

  1. 主力3プランの1枠原価を出す
  2. 現在料金との差分を確認する
  3. +500〜800円の改定案を2つ作る
  4. 1〜2プランで2週間テストする
  5. 予約数と1枠利益をセットで確認する

ありがちな失敗

  • 撮影時間だけで計算して編集時間を無視する
  • 全プラン同時に大幅改定して予約が減る
  • 改定後に予約数だけ見て、利益を見ていない

今日やること

  • 主力3プランの1枠原価を計算する(編集時間含む)
  • 目標1枠利益を決める
  • 改定案を2つ作る(例: +500円 / +700円)
  • テスト対象プランと開始日を決める
  • 2週間後の見直し日を設定する

まとめ

フォトスタジオの料金は「お客さんに見える時間」ではなく「自分が使う全時間」で計算してください。

編集45分を原価に入れるだけで、料金の根拠がぐっと明確になります。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

フォトスタジオ料金は相場だけで決めていいですか?

相場だけだと危険です。撮影60分に見えても、編集45分が裏にあります。人件費・固定費・編集時間を全部入れた1枠原価で判断してください。

最初に計算する数字は何ですか?

1枠原価(撮影人件費+編集人件費+固定費按分+消耗品+手数料)、1枠利益、目標との差分の3つです。

値上げすると予約が減りませんか?

一度に大幅改定すると影響が出ます。まず1〜2プランを+500〜700円で試して、2週間の予約数変化を見るのが安全です。

編集時間も原価に入れるべきですか?

必ず入れてください。撮影後の編集45分を時給換算すると約1,350円。これを無視すると『忙しいのに利益が出ない』の原因になります。

今すぐ原価を計算してみましょう

材料単価を入力するだけで、レシピ原価・利益率・販売価格を自動計算します。