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花屋の花束、値段の決め方。原価計算で『売れてるのに残らない』を防ぐ(2026年)

花束が売れているのに利益が薄い——花材費だけでなく資材費と作業時間まで入れた『1束原価』で値段を決める方法を紹介します。

更新 2026年2月18日
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目次

母の日前、朝5時から市場に行って、仕入れて、束ねて、配達して。 売上は過去最高なのに、月末の通帳を見てがっかりした——そんな経験はありませんか。

先に結論

  • 花束の値段は「相場」ではなく「1束原価」から決めると安定する
  • 原価は花材費+資材費+作業時間コストの3つを足すだけ
  • まず上位3商品だけ再計算すれば、値付けの感覚が変わる

なぜ今、計算し直す必要があるのか

最低賃金の全国加重平均は1,121円に上がりました(厚生労働省)。 価格転嫁率は53.5%(経済産業省)。つまりコスト上昇の半分近くを自腹で吸収している事業者がまだ多い状況です。

花屋は花材の仕入れが天候や相場で毎週動くので、固定価格のまま放置すると利益がじわじわ削られます。

先に用語をかんたんに

  • 花材費: 花そのものの仕入れ代
  • 資材費: ラッピング紙、リボン、袋などの費用
  • 作業時間コスト: 束ねたり飾ったりする時間を時給で換算した金額

使う式は3つ

1束原価 = 花材費 + 資材費 + 作業時間コスト
1束利益 = 販売価格 - 1束原価
必要販売価格 = 1束原価 ÷ (1 - 目標利益率)

数字で見てみる

  • 花材費: 1,400円
  • 資材費: 260円
  • 作業時間: 15分 / 時間単価: 1,600円
  • 目標利益率: 35%
作業時間コスト = 1,600 × (15 ÷ 60) = 400円
1束原価 = 1,400 + 260 + 400 = 2,060円
必要販売価格 = 2,060 ÷ 0.65 = 3,169円

3,200円前後が目安になります。

「3,000円でよく売れるから」と固定していると、1束あたり160円以上の利益が消えている計算。月100束なら16,000円の差です。

見直しの手順

  1. 売上上位3商品の1束原価を計算する
  2. 現在の販売価格との差を出す
  3. 差が大きい商品だけ+100〜300円で調整する
  4. 2週間ごとに売れ行きと利益を確認する

ありがちな失敗

  • 花材費だけで値段を決めて、資材費と作業時間を無視する
  • ラッピング資材を「だいたいこのくらい」で計上する
  • 繁忙期に価格を変えず、忙しさだけが増える

今日やること

  • 上位3商品の花材費を出す
  • 資材費を1束単位で固定する
  • 作業時間コストを足して1束原価を出す
  • 必要販売価格を計算する
  • 2週間後に見直す日をカレンダーに入れる

まとめ

花屋の値付けは感覚だけだと崩れやすい。 「1束いくらかかっているか」——この数字が見えると、値段への迷いは一気に減ります。

まず3商品だけ、今日計算してみてください。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

花束の値段は相場で決めれば十分ですか?

花材の仕入れ値は季節や市場で毎週変わります。相場だけで固定すると、気づかないうちに原価割れする週が出てきます。

最初に何を計算すればいいですか?

花材費・資材費(ラッピング等)・作業時間コストの3つを足した『1束原価』です。これが値段の土台になります。

値上げするとお客さまが減りませんか?

一度に大幅改定すると影響は出ます。上位3商品から+100〜300円の小幅調整をして、2週間単位で反応を見るのが安全です。

作業時間も原価に入れるべきですか?

はい。15分の束ね作業を時給換算すると400円前後。これを無視すると『忙しいのに残らない』の原因になります。

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