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惣菜店の『作る数』、どう決める?(2026): 廃棄率で見る原価管理

売り切れは避けたい、でも作りすぎると廃棄が増える。小さな惣菜店向けに、製造数を原価ベースで決める方法をやさしく解説します。

公開 2026年2月17日
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目次

「売り切れは避けたいから、少し多めに作る。」 この判断が続くと、月末で利益が残りにくくなります。

先に結論

  • 惣菜の製造数は、感覚より実績で決めるほうが安定します
  • まず見る数字は 製造数・販売数・廃棄数 の3つです
  • 廃棄率を毎週見れば、作りすぎを早めに止められます

2026年にこの管理が重要な理由

  • 帝国データバンク: 2025年の飲食店倒産は900件(過去最多)
  • 帝国データバンク: 2026年2月の食品値上げは674品目、平均16%
  • 厚生労働省: 令和7年度最低賃金の答申ベース全国加重平均は1,121円

食材と人件費が同時に上がる時期は、 「ちょっと多め」がそのまま赤字につながります。

むずかしい言葉を先に整理

  • 廃棄率: 作った数のうち、売れずに廃棄した割合
  • 安全在庫: 売り切れ防止のために最低限持っておく分

計算はこの2つだけ

廃棄率(%) = 廃棄数 ÷ 製造数 × 100
翌日の製造目安数 = (同曜日の平均販売数 × 天候係数) + 安全在庫

天候係数 は、 雨の日0.9、晴れの日1.0のように店で決める調整値です。

かんたん例

  • 火曜の直近4週平均販売数: 82個
  • 翌日は雨予報で天候係数: 0.9
  • 安全在庫: 6個
  • 当日実績: 製造80個 / 販売70個 / 廃棄10個
翌日の製造目安数 = (82 × 0.9) + 6 = 79.8(約80個)
廃棄率 = 10 ÷ 80 × 100 = 12.5%

廃棄率12.5%なら、 翌週は下位商品の製造数を先に見直す判断ができます。

よくある失敗

1) 全商品を同じ比率で増減する

売れ筋と下位商品の動きは違うので、ロスが増えやすいです。

2) 廃棄数を記録しても、率で見ない

率で見ないと、改善の大小が判断しにくいです。

3) 天気・イベントを反映しない

雨天や地域イベントで需要が変わる店は、係数調整が必須です。

今週やること

  • 主力5商品の製造数・販売数・廃棄数を記録
  • 商品別の廃棄率を計算
  • 下位商品の製造目安数を1割だけ減らす
  • 雨の日係数を仮で設定
  • 1週間後に廃棄率を再確認

まとめ

惣菜店の利益は、 「何を作るか」だけでなく「いくつ作るか」で決まります。

廃棄率を数字で見る運用に変えるだけで、 売り切れと作りすぎの両方を減らしやすくなります。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

作る数は何を基準に決めればいいですか?

まず同じ曜日の販売実績を基準にしてください。そこに天気やイベント要因を足し引きすると精度が上がります。

廃棄率はどのくらいで見ればいいですか?

商品や立地で差がありますが、まずは自店の直近4週間平均を基準にするのが現実的です。

売り切れが怖くて多めに作ってしまいます。

売れ筋だけ安全在庫を少し厚めにし、下位商品は作る数を絞るとバランスを取りやすいです。

難しいシステムは必要ですか?

不要です。製造数、販売数、廃棄数の3つを毎日記録するだけで十分始められます。

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