「会員は増えているのに、 手元にお金が残りにくい。」
コワーキング運営では、 この状態がよく起きます。
先に3行
- 月額料金は相場感より「会員1人あたり月間原価」で決める方が失敗しにくいです。
- 家賃だけでなく、人件費・光熱費・清掃費まで入れないと利益がズレます。
- 値上げ前に料金ルール(1社課金か1人課金か)を明文化すると、解約とクレームを減らしやすいです。
2026年に見直しが必要な背景(2026-02-17確認)
- 総務省統計局の2025年平均CPI(全国)では、総合指数の前年比が +3.2%。
- 厚生労働省公表では、2025年度の最低賃金全国加重平均は 1,121円(前年度比 +66円)。
固定費が上がる流れなので、 料金据え置きが長いほど、 会員1人あたり利益は薄くなりやすいです。
検索・コミュニティで見える悩み
Yahoo!知恵袋では、 次のような相談が続いています。
- 「席が空いていないのに料金はどうなるのか」
- 「見込み客が少ない状態で開業して大丈夫か」
- 「レンタルオフィスは1社料金か1人料金か」
現場で止まりやすいのは、 「上げるかどうか」より、 どのルールで、いくらにするか です。
むずかしい言葉を先に
- 原価: サービス提供に実際にかかる費用。
- 固定費: 会員数に関係なく毎月かかる費用(家賃など)。
- アクティブ会員: その月に実際に使っている会員。
まず使う3つの式
月間総コスト = 家賃 + 人件費 + 光熱通信費 + 清掃/消耗品費 + 決済/システム費
会員1人あたり月間原価 = 月間総コスト ÷ アクティブ会員数
必要月額料金 = 会員1人あたり月間原価 + 目標会員利益
5分試算(例)
- 家賃: 320,000円
- 人件費: 210,000円
- 光熱通信費: 75,000円
- 清掃/消耗品費: 45,000円
- 決済/システム費: 30,000円
- アクティブ会員数: 85人
- 目標会員利益: 1,500円
- 現在の月額料金: 8,800円
月間総コスト = 320,000 + 210,000 + 75,000 + 45,000 + 30,000
= 680,000円
会員1人あたり月間原価 = 680,000 ÷ 85 = 8,000円
必要月額料金 = 8,000 + 1,500 = 9,500円
この場合、 現在の8,800円は 700円不足 です。
失敗しにくい改定順
- まず月間総コストを1回出す
- アクティブ会員数で割って、1人あたり原価を出す
- 改定案を2つ作る(例: +400円 / +700円)
- 料金ルール(1社課金/1人課金/追加人数料金)を明文化する
- 2週間ごとに会員数と会員1人利益をセットで確認する
よくある失敗
- 家賃だけ見て料金を決める
- 1社課金と1人課金の説明が曖昧なまま販売する
- 値上げ後に会員数だけ見て、利益を見ない
今日やること
- 月間総コストを出す
- アクティブ会員数を確認する
- 会員1人あたり月間原価を計算する
- 改定案を2つ作る
- 料金ルールの説明文を1ページで作る
まとめ
コワーキングの料金改定は、 相場より、 会員1人あたり原価で決める方が安定します。
まずは今月分だけでも、 数字を1回出してみてください。