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クリーニング店の値上げ、いくらなら客離れしない?(2026年)

ワイシャツ1枚の利益が82円しかない——薬剤・光熱費・作業時間を全部入れた原価から、無理のない改定幅を決める方法を紹介します。

更新 2026年2月18日
クリーニング店 料金 値上げクリーニング 原価計算個人店 利益管理価格改定小規模事業2026
目次

ワイシャツ220円。1枚あたりの利益を計算したことはありますか。

薬剤22円、光熱費38円、包装資材18円、作業3分で60円。 合計138円のコストがかかっていて、利益は82円。月に1,000枚やっても82,000円です。

先に結論

  • 料金は「近所の相場」ではなく「1点原価」から決めると判断がブレない
  • 1点原価は薬剤+光熱費+資材+作業時間を足すだけ
  • 全品一斉ではなく、まず1〜2品目で小幅テストが安全

なぜ今見直すのか

消費者物価指数は前年比**+3.2%(2025年平均、総務省統計局)。 最低賃金は全国加重平均1,121円**(厚生労働省)。

コストが上がっているのに料金が同じなら、1点ごとの利益は減り続けています。

使う式は3つ

1点原価 = 薬剤費 + 光熱費 + 包装資材費 + 作業時間コスト
1点利益 = 現在料金 - 1点原価
必要料金 = 1点原価 + 目標1点利益

数字で見てみる(ワイシャツ)

  • 薬剤費: 22円
  • 光熱費: 38円
  • 包装資材費: 18円
  • 作業時間: 3分 / 時間単価: 1,200円
  • 現在料金: 220円
作業時間コスト = 1,200 × (3 ÷ 60) = 60円
1点原価 = 22 + 38 + 18 + 60 = 138円
1点利益 = 220 - 138 = 82円

目標利益を100円にするなら、必要料金は238円。 220円→240円の改定がちょうど目標ラインになります。

失敗しにくい改定手順

  1. 売上上位3品目の1点原価を出す
  2. 現在料金との差分を確認する
  3. +20〜30円刻みで改定案を2つ作る
  4. まず1〜2品目で先行テストする
  5. 2週間ごとに件数と利益をチェックする

ありがちな失敗

  • 薬剤費だけで料金を決めて、光熱費と作業時間を無視する
  • 全品同時に大幅改定して常連客が離れる
  • 改定した後、件数の変化を追わない

今日やること

  • 上位3品目の1点原価を計算する
  • 目標1点利益を決める
  • 改定案を2つ作る(例: +20円 / +30円)
  • テスト対象品目と開始日を決める
  • 2週間後の見直し日を設定する

まとめ

「いくら上げるか」に答えを出すのは、勘ではなく1点原価です。

上位3品目だけでもいいので、今日計算してみてください。 数字が見えると、値上げの恐怖はかなり和らぎます。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

クリーニング料金は相場だけで決めていいですか?

相場に合わせても自店の原価構造と合っていなければ赤字になります。薬剤・光熱費・包装資材・作業時間を入れた1点原価で判断してください。

最初に計算する数字は何ですか?

1点原価(薬剤+光熱費+資材+作業時間)、1点利益、目標との差分の3つです。

値上げするとお客さまが減りませんか?

全品一斉に大幅改定すると影響が出ます。まず1〜2品目を+20〜30円で試して、2週間の件数変化を見る方法が安全です。

どれくらいの頻度で見直すべきですか?

月1回が基本。薬剤の仕入れ値や光熱費が変わったタイミングでは2週間に1回の確認がおすすめです。

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