「夕方に残る弁当、どこまで値引きしていいのか分からない。」
この悩み、弁当店では本当に多いです。
検索でも 弁当 値引き、弁当 売れ残り、弁当 廃棄 が出ています。
つまり今ほしいのは、経験談より“赤字にならない線”です。
先に結論
- 値引き率は感覚で決めない
- 1個原価から上限を出す
- 値引きは「率」より「開始時間」で差が出る
むずかしい言葉を先にやさしく
1個原価 は、
弁当1個を作るのにかかった合計コストです。
値引き上限 は、
これ以上下げると赤字になる値引き率です。
5分でできる計算式
1個原価 = 食材 + 包材 + 調味料 + ロス
値引き上限(%) = 1 - (1個原価 ÷ 売価)
かんたん例(唐揚げ弁当)
前提:
- 売価: 680円
- 1個原価: 372円
値引き上限 = 1 - (372 ÷ 680) = 45.3%
この商品は、45%を超える値引きで赤字になります。
実務では、まず10〜20%から運用するのが無難です。
値引きと廃棄、どっちが得か(1日比較)
前提:
- 売れ残り 40個
ケースA: 値引きなしで40個廃棄
廃棄損失 = 40 × 372 = 14,880円
ケースB: 20%引きで28個販売、12個廃棄
値引き価格 = 680 × 0.8 = 544円
値引き販売の粗利 = (544 - 372) × 28 = 4,816円
残り廃棄損失 = 12 × 372 = 4,464円
差分改善 = 4,816 + (14,880 - 4,464) = 15,232円/日
月25日なら、
380,800円の差になります。
失敗しにくい運用ルール
- 閉店60分前までは通常価格
- 閉店60分前で10%引き
- 閉店30分前で20%引き
- 廃棄個数を毎日メモして週次で見直す
値引きは、
「どれだけ下げるか」보다
「いつから下げるか」で結果が変わります。
2026年に先に決めるべき理由
- 最低賃金の全国加重平均は1,121円
- 2025年の飲食店倒産は900件で過去最多
- 飲食店の価格転嫁率は32.3%(全業種平均39.4%)
- 2026年2月の飲食料品値上げは674品目、平均16%
- 米の相対取引価格は36,075円/玄米60kg(令和7年12月)
原価が上がるのに、
値段に乗せにくい時期です。
だから、売れ残りの処理基準を先に決めるのが大事です。
今週やること
- 売れ筋3商品の1個原価を計算
- 商品ごとに値引き上限を計算
- 値引き開始時間を固定
- 廃棄個数を毎日記録
- 1週間後に値引き率を再調整
まとめ
弁当店の値引きシール運用は、
「とりあえず半額」がいちばん危険です。
1個原価と時間ルールを決めれば、
値引きも廃棄も、迷わず判断できるようになります。