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インボイス2026実務: 80%→50%経過措置と2割特例終了前にやるべきこと

飲食店向けに、インボイス経過措置(80%→50%)と2割特例の期限を価格設計に落とし込む実務ガイド。計算式とチェックリスト付き。

公開 2026年2月14日
インボイス2割特例経過措置消費税価格設定飲食店日本
目次

2026年は、インボイス対応の分岐点です。
制度を知っているだけでは足りません。価格に落とせるかが勝負です。

最初に押さえる日付

  • 経過措置80%控除: 2023-10-01〜2026-09-30
  • 経過措置50%控除: 2026-10-01〜2029-09-30
  • 2割特例(個人): 2026年分まで

この切り替えを放置すると、税負担増をそのまま粗利で吸収する形になります。

なぜ飲食店で影響が大きいか

飲食は仕入れ点数が多く、少額の積み上げが大きい業態です。
1品あたり数円でも、月間販売数を掛けると無視できません。

さらに価格改定は、原価上昇・人件費上昇・チャネル手数料と同時進行。
税制対応を後回しにすると、どこで利益が消えているか見えなくなります。

まずやる計算

商品別に次を出してください。

追加負担見込み = (対象仕入額 × 控除率差) ÷ 想定販売数

控除率差の考え方(80%→50%):

差分 = 30ポイント

これで「1品あたり、税制変更の影響が何円か」を見える化できます。

簡易シミュレーション

前提:

  • 対象仕入額(月): 300,000円
  • 販売数(月): 4,000食
  • 控除率差: 30%
追加負担見込み = (300,000 × 0.30) ÷ 4,000 = 22.5円/食

1食あたり約23円。
主力商品が月1,000食なら、単体で約2.3万円の差です。

価格改定の実務順

  1. 低粗利メニューから先に調整
  2. 高粗利メニューは据え置きか微調整
  3. セット化で客単価を補正
  4. 告知は短く固定

告知テンプレ(短文)

税制・仕入環境の変化に伴い、○月○日より一部商品の価格・構成を見直します。
品質維持のための対応です。ご理解のほどお願いいたします。

いまやること

  • 80%→50%切替対象仕入を一覧化
  • 商品別の追加負担を試算
  • 低粗利順に価格改定候補を並べる
  • 2割特例終了前の運用ルールを確定

参考

よくある質問

経過措置の80%控除はいつまでですか?

2023年10月1日から2026年9月30日までです。2026年10月1日から2029年9月30日までは50%控除に変わります。

2割特例は個人事業主だといつまで使えますか?

個人事業主は2026年分(2026年12月31日まで)が対象です。

税制変更はメニュー価格にどう反映すべきですか?

まず商品別の追加税負担を試算し、低粗利商品から段階的に価格・構成を見直すのが実務的です。

全部の価格を一気に上げるべきですか?

一律改定より、税負担インパクトの大きい商品群から優先的に調整する方が現場で受け入れられやすいです。

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