2026年は、インボイス対応の分岐点です。
制度を知っているだけでは足りません。価格に落とせるかが勝負です。
最初に押さえる日付
- 経過措置80%控除: 2023-10-01〜2026-09-30
- 経過措置50%控除: 2026-10-01〜2029-09-30
- 2割特例(個人): 2026年分まで
この切り替えを放置すると、税負担増をそのまま粗利で吸収する形になります。
なぜ飲食店で影響が大きいか
飲食は仕入れ点数が多く、少額の積み上げが大きい業態です。
1品あたり数円でも、月間販売数を掛けると無視できません。
さらに価格改定は、原価上昇・人件費上昇・チャネル手数料と同時進行。
税制対応を後回しにすると、どこで利益が消えているか見えなくなります。
まずやる計算
商品別に次を出してください。
追加負担見込み = (対象仕入額 × 控除率差) ÷ 想定販売数
控除率差の考え方(80%→50%):
差分 = 30ポイント
これで「1品あたり、税制変更の影響が何円か」を見える化できます。
簡易シミュレーション
前提:
- 対象仕入額(月): 300,000円
- 販売数(月): 4,000食
- 控除率差: 30%
追加負担見込み = (300,000 × 0.30) ÷ 4,000 = 22.5円/食
1食あたり約23円。
主力商品が月1,000食なら、単体で約2.3万円の差です。
価格改定の実務順
- 低粗利メニューから先に調整
- 高粗利メニューは据え置きか微調整
- セット化で客単価を補正
- 告知は短く固定
告知テンプレ(短文)
税制・仕入環境の変化に伴い、○月○日より一部商品の価格・構成を見直します。
品質維持のための対応です。ご理解のほどお願いいたします。
いまやること
- 80%→50%切替対象仕入を一覧化
- 商品別の追加負担を試算
- 低粗利順に価格改定候補を並べる
- 2割特例終了前の運用ルールを確定