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キッチンカーで月商100万円。なのに「お金が残らない」のはなぜか

キッチンカーで月商100万円を達成しても手元に残らない人が多い理由。出店料・容器代・天候リスクなど見えにくいコストを整理し、利益を残すための原価管理の考え方をまとめました。

更新 2026年2月18日
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目次

「店舗を持たなくていいから固定費が安い」「開業資金も300万円くらいで済む」「好きな場所で好きなものを売れる」

キッチンカーの開業が増え続けている。全国のキッチンカー事業者は推定10万台を超えた。

でも月商100万円を超えても「なぜかお金が残らない」と悩むオーナーは少なくない。

先に結論

  • 「固定費が安い」は半分だけ本当。 出店料+容器代で店舗家賃と同等かそれ以上になる
  • 月商100万円でもコスト50〜80万円。 利益は20〜50万円
  • 容器代だけで月15〜30万円。 原価に含めていない人が多い
  • 雨の日は売上半減。 天候リスクは店舗型にはないコスト

「固定費が安い」は半分だけ本当

たしかにキッチンカーには店舗家賃がない。内装工事もない。初期費用は飲食店の3分の1以下で済むことが多い。

でも固定費の代わりに「変動費」が重いことを、開業前に理解している人は意外と少ない。

コスト項目月額の目安備考
出店料5〜20万円売上の10〜20%、または固定料金
ガソリン代3〜5万円出店場所への移動
プロパンガス代1〜2万円調理用
仕込み場所の家賃3〜8万円シェアキッチン等
車両の維持費2〜3万円保険・車検・メンテナンス
容器・包材費3〜5万円使い捨て容器、袋、箸
食材費30〜40万円原価率30〜40%

合計すると月50〜80万円のコスト。 月商100万円でも利益は20〜50万円。ここからオーナーの生活費を引く。

「店舗がないから固定費ゼロ」ではない。コストの内訳が変わるだけで、総額はそれほど変わらない。

キッチンカー特有の「見えにくいコスト」

出店料は「売上の15%」が相場

オフィス街やイベント会場への出店には出店料がかかる。売上の10〜20%が相場で、人気スポットほど高い。

月商100万円で出店料15%ならそれだけで15万円。飲食店の家賃に匹敵する。

容器代が地味に効く

店舗なら皿を洗えば済むが、キッチンカーはすべて使い捨て。

弁当容器30〜50円、カップ20〜30円、袋・箸・スプーン10〜15円。1食あたり50〜100円の容器代。

1日100食売れば容器代だけで5,000〜10,000円。月間で15〜30万円にもなる。

この容器代を原価に含めずに計算している人が意外と多い。

天候リスクの「見えない損失」

雨の日は売上が半減する。台風が来れば出店できない。

月に5日間、天候で売上が落ちたとする。1日の平均売上が5万円なら月12.5万円の機会損失。仕込み済みの食材は廃棄になる。

店舗型なら「雨でも来てくれるお客さん」がいるが、キッチンカーにはそのクッションがない。

「粉もの最強」説の裏側

「たこ焼きやクレープは原価率が低くて儲かる」という話はよく聞く。

メニュー売価材料原価原価率
たこ焼き8個600円120円20%
クレープ500円100円20%
カレーライス800円280円35%
ロコモコ丼900円320円36%

たしかに粉ものの原価率は低い。でも容器代(50〜80円)、出店料(15%)、ガス代を足すと——

たこ焼きの実質コスト:120円+70円+90円+20円=300円。粗利は300円。

原価率20%のはずが、実質の利益率は50%。 材料費だけで計算すると見誤る。

今週やること

  • メニューの原価を「容器込み」で再計算する。 材料費だけでなく、容器代・出店料・ガス代を含めた「1食あたりの総コスト」を把握する
  • 出店場所ごとの売上と利益を記録する。 「あのイベントは売れたけど出店料が高かった」「あのオフィス街は安定して利益が出る」が見えれば、出店先を選別できる
  • メニューを3〜5品に絞れないか検討する。 品数を減らすと仕込みの手間が減り、食材の種類が減り、ロスが減る。KitchenCostのようなアプリでレシピと材料費を管理しておけば、仕入れ値が変わったときに全メニューの原価が自動更新される

キッチンカーは「自由な働き方」として魅力的だ。でも、自由には自由のコストがかかる。

「売れたのに残らない」を避けるには、売上ではなく「1食あたりいくら残るか」を見ること。その数字を握っていれば、キッチンカーという働き方は十分に成り立つ。


キッチンカーの出店別収益と原価を見える化するなら。KitchenCost を使ってみてください。

よくある質問

キッチンカーで月商100万円でも残らない理由は何ですか?

出店料(売上の10〜20%)、容器代(1食50〜100円)、ガソリン代、仕込み場所の家賃、天候による売上変動を全部足すと、月50〜80万円のコストになります。月商100万円でも利益は20〜50万円です。

店舗型と比べたときの見落としやすい費用は何ですか?

家賃はなくても、出店料(月5〜20万円)と容器代(月15〜30万円)が重くのしかかります。店舗なら皿を洗えば済みますが、キッチンカーはすべて使い捨て。コストの内訳が変わるだけで総額は大差ありません。

利益が残りやすいメニュー設計はありますか?

たこ焼き(原価率20%)でも、容器代・出店料・ガス代を足すと実質利益率は50%程度。原価率だけでなく「容器込みの1食あたり総コスト」で判断すべきです。メニュー数は3〜5品に絞ると仕入れもロスも減ります。

日次で記録すべき数字は何ですか?

出店場所ごとの販売数・廃棄数・出店料・包材費。これを記録すれば「利益の出る場所」と「赤字の場所」が見えて、出店先の選別ができます。

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